荒野で魔女たちと遭遇してからというもの、スコットランドの将軍、マクベスは己がうちに秘めていた野心を抑えられなくなっていた。やがて、マクベスは王位簒奪を決意するに至るが、その先に待ち受けていたのは悲劇的な結末であった。 ※括弧内は日本語吹替。
キャスト
マクベス
2019年3月28日、ジョエル・コーエンが単独で監督を務める新作映画にデンゼル・ワシントンとフランシス・マクドーマンドが出演することになったと報じられた[3]。11月21日、コーリー・ホーキンズとブレンダン・グリーソンが本作の出演交渉に臨んでいるとの報道があった[4]。2020年1月、モーゼス・イングラム、ハリー・メリング、ラルフ・アイネソンがキャスト入りした[5][6]。6月、カーター・バーウェルが本作で使用される楽曲を手掛けることになった[7]。
2021年4月、本作のプロデューサー、スコット・ルーディンから過去にハラスメントを受けたとの告発が相次いだ[8]。20日、ルーディンは本作から降板すると発表した[9]。
本作がジョエル単独作になったことに関して、バーウェルは「イーサンはこれまでの成果に十分満足しており、もう新しく映画を撮るつもりはないようだ」という趣旨のことを述べている[10]。 2020年2月、本作の主要撮影はロサンゼルスで始まったが[11]、コロナ禍のために3月26日を以て中断することを余儀なくされた[12]。撮影が再開したのは7月のことであった。 なお、本作の撮影は全てサウンド・ステージ
撮影
2020年4月13日、本作のタイトルが『The Tragedy of Macbeth』に決定した[14]。2021年7月22日、本作の劇中写真が初めて公開された[15]。9月21日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[16]。24日、本作はニューヨーク映画祭でプレミア上映された[17]。10月17日、本作はロンドン映画祭でクロージング作品として上映される予定である[18]。 本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには37件のレビューがあり、批評家支持率は92%、平均点は10点満点で8.2点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『マクベス』は一切の余計なものをそぎ落とし、古典の神髄だけを抽出した作品である。そのような作品に仕上がったのはデンゼル・ワシントンの素晴らしい演技のお陰である。」となっている[19]。また、Metacriticには18件のレビューがあり、加重平均値は88/100となっている[20]。
評価
出典^ “Joel Coen Shot ‘The Tragedy of Macbeth’ Entirely in Black and White”