当初はアスガルドの王宮の武器庫に保管されていたが、成人したソーを持ち主と認めて彼の手に収まり、ソーの愛用の武器となった。
惑星“サカール”でのバトルロイヤルに出場する直前の武器選びでは、使い慣れたこの武器と同じ形のハンマーがあるかどうかをコーグに尋ねたほど、ソーはこの武器に相当な愛着を持っていたことが伺える。
各作品における描写
『マイティ・ソー』
ソー追放時に握ったオーディンに呪文をかけられて“ビフレスト”に投げ込まれ、地球のニューメキシコ州の砂漠に落着し、クレーターを作った。落着して以降、持ち上げを試みた全ての人物と、取り戻しにやってきたソーは皆持ち上げと動かすことに失敗したが、ジェーンたちを“デストロイヤー”から守ろうとした、パワーを失ったままのソーを再び持ち主に認め、彼の手に戻る。
『アベンジャーズ』
本作ではハルクもこれを持ち上げようとしたが、叶わなかった。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
本作でも、ソーが愛用する武器として登場するが、ジェーンの自宅の玄関脇にあるフックに吊るされたり、“ダーク・エルフ”との決戦では、ソーと逸れてロンドン中だけでなく、地球の外まで飛び回るなど、持ち主と同様に可笑しな様子を複数見せる。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
本作では、“アベンジャーズ・タワー”でのパーティーの余興として、アベンジャーズの男性陣が持ち上げを試みたり、“チャーチル”での戦闘でピエトロ・マキシモフ/クイックシルバーも奪い取ろうとしたが、皆成功しなかった[注釈 11]。しかし、誕生したばかりのヴィジョンは持ち上げに成功してヒーローたちから信用されるようになり、ウルトロン戦でも一度だけ振るう。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』
本作でははじめて擬態能力を披露し、ソーが地球を再訪した際には黒い傘に擬態した。物語序盤のスルトとの戦いでもその力を発揮したが、復活したヘラに投げつけた際には右手一本でたやすく受け止められ、そのまま粉砕されてしまう。また、オーディンによってソーの雷のパワーはこの武器に宿っておらず、「ムジョルニアは雷のパワーを引き出すために介するアイテムに過ぎない」と言及された。さらに、アスガルドの王宮内の天井画にはこれを握って掲げるヘラが描かれ、太古の時代には彼女を所有者としていたことが示唆されている。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
ムジョルニア自体は登場しないものの、ニダベリアで作られたことが語られる。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
本作では“タイム泥棒”によって2013年のアスガルドへタイムトラベルしたソーが、当時のムジョルニアを入手し現代へ持ち帰った。この時点でソーが戦いを予期していたわけではないが、結果として2014年から現代へタイムトラベルして来たサノスの群勢との最終決戦において使用される。戦闘中にソーが落とした際に、スティーブが持ち上げるという、前述のパーティーでの伏線が生かされた。その後また、一時ソーが手にするが、ソー自らスティーブへ貸し与える。決戦後は、本来の歴史に沿わせるため、スティーブによって2013年のアスガルドへ返還される。
『ロキ』
本作では第5話のワンカットにのみ登場。“虚無”の地中にソロッグが閉じ込められている瓶の近くに共に埋められていた。
『ホワット・イフ...?』
第2話
“アース21818”におけるムジョルニアが、“ノーウェア”にあるコレクションルームにおいて、タニリーア・ティヴァン/コレクターがコレクションする武器の一つとしてワンシーンのみ登場する。