マイティ・ソー
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北欧神話のミョルニル”のモデルである全能の鉄鎚[注釈 9]。オーディン曰く、「全てを滅ぼす武器であり、創造の道具ともなる」。ドワーフたちにより“ウル”という金属を材料にして作り出された。高潔な魂の持ち主にしか扱うことができず、それに値しない者には持ち上げることも動かすこともできない。燻んだ銀色の頭部側面には印である紋章が浮かんでいる。ハンマー本体の力を発現するとこの紋章は光り、持ち主に値する者が存在しない際には消えてしまう。『MCU』で持ち上げを試みた者の中で、持ち上げることができたのはソーとオーディンのほか、アベンジャーズのヴィジョンとスティーブだけである。頭部側面には魔法の呪文が、持ち手の底部にはこの鉄鎚のシンボルがそれぞれ装飾され[24]、さらに天面には、「このハンマーを手にする者は、それが相応しい者であるならば、雷神の力を得るだろう」という意味を示すルーン文字が刻まれている[26]。また、作品を経るごとにサイズが少しずつ大きくなっている[27]

強力な打撃武器として使用するほか、単体で飛行能力を有し、握った持ち主と共に飛行することも可能[注釈 10]。投げつけたり、離れた場所に置かれても、持ち主が念じることでどこからでも飛行し、相当強力な者に叩き落とされたりしない限り、持ち主の下に戻る。また、「一振りで敵の光線などを打ち消す力」「稲妻」「エネルギー波」「竜巻」「電子機器に障害を与えるほどの強い電磁波」を発生させる能力、パワーを失った持ち主を復活させ、持ち主の身体に鎧とマントを形成したり、持ち主に値しない者の身体の上に置くと重石のようにのし掛かり、動きを封じる特殊能力、別の物体への擬態能力まで、攻撃と防御、移動手段など多岐に渡ってその力を発揮する。スティーブが持つ“キャプテン・アメリカの盾”を打ち据えると、衝撃を吸収・反射するという盾の特性により、衝撃波を直径数メートルの周囲に反射する連携攻撃が可能で、“ニューヨーク決戦”・2度にわたるソコヴィア戦・サノスの群勢との最終決戦で披露された。

当初はアスガルドの王宮の武器庫に保管されていたが、成人したソーを持ち主と認めて彼の手に収まり、ソーの愛用の武器となった。

惑星“サカール”でのバトルロイヤルに出場する直前の武器選びでは、使い慣れたこの武器と同じ形のハンマーがあるかどうかをコーグに尋ねたほど、ソーはこの武器に相当な愛着を持っていたことが伺える。
各作品における描写

『マイティ・ソー』
ソー追放時に握ったオーディンに呪文をかけられて“ビフレスト”に投げ込まれ、地球のニューメキシコ州の砂漠に落着し、クレーターを作った。落着して以降、持ち上げを試みた全ての人物と、取り戻しにやってきたソーは皆持ち上げと動かすことに失敗したが、ジェーンたちを“デストロイヤー”から守ろうとした、パワーを失ったままのソーを再び持ち主に認め、彼の手に戻る。
『アベンジャーズ』
本作ではハルクもこれを持ち上げようとしたが、叶わなかった。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
本作でも、ソーが愛用する武器として登場するが、ジェーンの自宅の玄関脇にあるフックに吊るされたり、“ダーク・エルフ”との決戦では、ソーと逸れてロンドン中だけでなく、地球の外まで飛び回るなど、持ち主と同様に可笑しな様子を複数見せる。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
本作では、“アベンジャーズ・タワー”でのパーティーの余興として、アベンジャーズの男性陣が持ち上げを試みたり、“チャーチル”での戦闘でピエトロ・マキシモフ/クイックシルバーも奪い取ろうとしたが、皆成功しなかった[注釈 11]。しかし、誕生したばかりのヴィジョンは持ち上げに成功してヒーローたちから信用されるようになり、ウルトロン戦でも一度だけ振るう。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』
本作でははじめて擬態能力を披露し、ソーが地球を再訪した際には黒いに擬態した。物語序盤のスルトとの戦いでもその力を発揮したが、復活したヘラに投げつけた際には右手一本でたやすく受け止められ、そのまま粉砕されてしまう。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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