1980年フィッシャーはケネス・ウィルソン、レオ・カダノフとウルフ賞物理学部門を共同受賞する。その際ウルフ財団は[11]「マイケル・E・フィッシャー教授は極めて生産的な科学者であり、その力と創造性は未だに衰えを知らない。フィッシャーの主たる寄与は平衡統計力学にあり、その分野全体にわたるものである。相転移の多岐にわたる問題に取り組んでいた物理学者と化学者は主にフィッシャーのおかげで、共通の言葉を学び共に研究にあたることができるようになった。」とコメントしている。 1983年ボルツマン賞を「過去25年間にわたる多くの目覚しい相転移と臨界現象への寄与について」[12]受賞している。 1995年にラルス・オンサーガー賞を「特に相転移と臨界現象、スケーリング則、臨界指数、有限サイズ効果の理論とくりこみ群のこれらの多くへの応用、またその他の統計力学への多くの先駆的な業績について」受賞した。
ボルツマン賞
ラルス・オンサーガー賞
参考文献^ “Michael E. Fisher, 1931-2021”
^ 2 Professors Are Named To Horace White Chairs
呉健雄(1978年) · ジョージ・ウーレンベック/ジュセッペ・オキャリーニ(1979年) · マイケル・フィッシャー/レオ・カダノフ/ケネス・ウィルソン(1980年) · フリーマン・ダイソン/ヘーラルト・トホーフト/ヴィクター・ワイスコフ(1981年) · レオン・レーダーマン/マーチン・パール(1982年) · アーウィン・ハーン/ペーター・ヒルシュ/セオドア・H・メイマン(1983/4年) · Conyers Herring/フィリップ・ノジェール(1984/5年) · ミッチェル・ファイゲンバウム/Albert J. Libchaber(1986年) · ハーバート・フリードマン/ブルーノ・ロッシ/リカルド・ジャコーニ(1987年) · ロジャー・ペンローズ/スティーヴン・ホーキング(1988年) · ピエール=ジル・ド・ジェンヌ/デイヴィッド・J・サウレス(1980年) · Maurice Goldhaber/Valentine L. Telegdi(1991年) · ジョゼフ・テイラー(1992年) · ブノワ・マンデルブロ(1993年) · ヴィタリー・ギンツブルク/南部陽一郎(1994年) · ジョン・ホイーラー(1997年) · ヤキール・アハラノフ/マイケル・ベリー(1998年) · ダニエル・シェヒトマン(1999年) · レイモンド・デイビス/小柴昌俊(2000年) · バートランド・ハルペリン/アンソニー・レゲット(2002/3年) · ロベール・ブルー/フランソワ・アングレール/ピーター・ヒッグス(2004年) · ダニエル・クレップナー(2005年) · アルベール・フェール/ペーター・グリューンベルク(2006/7年) · ジョン・クラウザー/アラン・アスペ/アントン・ツァイリンガー(2010年) · マキシミリアン・ハイダー/ハラルド・ローゼ/クヌート・ウルバン(2011年) · ヤコブ・ベッケンシュタイン(2012年) · ペーター・ツォラー/イグナシオ・シラク(2013年) · ジェームズ・ビョルケン/ロバート・キルシュナー(2015年) · Yoseph Imry(2016年) · ミシェル・マイヨール/ディディエ・ケロー(2017年) · チャールズ・ベネット/ジル・ブラッサール(2018年) · Rafi Bistritzer/Pablo Jarillo-Herrero/アラン・H・マクドナルド(2020年) · ジョルジョ・パリージ(2021年) · アンヌ・リュイリエ/ポール・コーカム/フェレンツ・クラウス(2022年)