マイク
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さらに発展させた形式として、サラウンド収音用[注 10]や、VR動画の流行を追うようにして登場したVR音響のマイク[注 11]も存在する。そのほか、マイク間に20cm以内の距離を持たせたラジオ・フランス(ORTF)方式は同じマイク2本とスタンドへの取り付けで対応されることが多い中、SCHOEPSのMSTC64Uがあり、Superlux S502というほぼ同じ外見を持つ製品も生産されている。ヘッドフォン聴取を前提としたバイノーラル収音用途に人間の頭部、あるいは胸部から上を模したバッフルの耳部分にマイクエレメントを埋め込んだ「ダミーヘッド・マイクロフォン」も一種のステレオマイクである。直径20cmの球体の両端にマイクエレメントを配したKFM6(SCHOEPS)、BS-3D(T.H.E.Audio)はダミーヘッド方式から派生したバウンダリーマイクと言えるだろう。

用途としては、小柄で軽量であることが売りとなるペンシルタイプやテーブルスタンド用もさることながら、さらに小ささが求められるラベリアマイク(タイピンマイク)、1本の位相管にまとめられるステレオショットガンマイク、機動性が重要なハンディレコーダやビデオカメラスマートフォンデジタル一眼レフカメラ用など、非常に多彩である。
ヘッドセット

ヘッドセット (音響機器)は、スピーカーとマイクが一体型になっており、通信に用いられるものである。(なお、これに対して「ハンドセット」のほうは、いわゆる“電話機の受話器”である。)
骨伝導マイク

人体の頭部または頚部に直接接触させ、音声を拾う装置。空気中の音波を拾うわけではないため、むしろコンタクトピックアップの一種だが、便宜上マイクと呼ばれる。携帯電話、無線通信、ライダーやドライバーの交信など、騒音下でも小さな声を確実に捕らえる必要がある場合に用いる。
スタンドマイク

[誰?]「[要検証ノート]@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}スタンドマイクの定義は、固定型(据置型)の無線機に用いるマイクだ[要出典]」。机の上に置いて使う。後述のPTTスイッチが付いている。無線通信に適した音質になるように、コンプレッサフィルタ回路等が付いていることがある。なお、「スタンドマイク」という呼称はしばしば、床置型マイクスタンドに設置されたマイクに対する俗称としても用いられる(卓上に置かれるのは「デスクマイク」とも呼ばれる)。
有線マイクとワイヤレスマイク

信号の伝送を電線で行うものと、電線を使わないものがある。

ワイヤレスマイクとは、信号の伝送を電線で行うのではなく、電磁波電波赤外線可視光線)を用いるマイクである。

ワイヤレスマイク(wireless micorophone)という表現はイギリス英語であり、アメリカ英語ではラジオマイク(radio micorophone)という[4]。実用化されているのは電波と赤外線によるものである。

電波を用いるものは、日本電波法令ではラジオマイクと呼ばれる。

概説については、ラジオマイク

陸上移動局免許を要するものは、特定ラジオマイク

特定小電力無線局の種別としては、

ラジオマイク用特定小電力無線局

補聴援助用ラジオマイク用特定小電力無線局


微弱電波を用いるものは、微弱無線局

赤外線を用いるものは、赤外線ワイヤレスマイク

そのほか、主として日本以外の国にかかわることはワイヤレスマイクをそれぞれ参照のこと。
付加機能
音声ON/OFFスイッチ
比較的廉価なダイナミックマイクに多く搭載されていて、マイクの音声出力に挿入されるスイッチで音声のON/OFFをおこなう。電源スイッチとは区別されている。OFF時には出力をショートすることによってアンプの入力が解放になることを防ぎ誘導ノイズの影響を受けにくくするが、ON/OFF時にノイズが出やすいので切り替えノイズを問題にする場合は
カフボックスを使用したり、ミキシング・コンソールを使用するときはオペレータが使用状態に応じて出力を操作する。不用意にON/OFFすることを防ぐため、スイッチをON状態で固定できる機種もある。ワイヤレスマイクでは電源スイッチが音声のON/OFFを事実上兼ねていることが多い。
電源スイッチ
電池を内蔵するマイクにおいて回路へ供給する電流をON/OFFする機構。ON/OFF時に大きいノイズを出す場合があり、出力のON/OFFの代用として使用するのは望ましくない。
PAD
カプセル以降のアンプに対して過大入力が予想される場合に出力を減衰させる。コンデンサーマイクの場合はカプセルに並列に小容量のコンデンサーを接続することで効果を得る。
フィルタ
不必要な周波数帯域をマイク側で低減させるための機能。多くはローカットであり、機種によっては数段階の切り替えが可能なものもある。
指向性切り替え
カプセルに電圧を与えて制御する方法と物理的にシャッターなどを用いて制御する方法がある。特性が同じダイヤフラムを二つ搭載したステレオマイクでは、MS方式でセパレーションの補正を録音後に行うことが可能で、MS・XY方式のいずれも2系統出力される信号の位相やミックス量の調整次第で録音後に指向性の調整も可能なモノラルマイクとして転用できる。MKH800 Twin(ゼンハイザー)やEHR-T(Ehrlund)、LCT640TS(Lewitt)など録音後の指向性変更・調整に特化したモデルもある。一般的な構造のショックマウントを付けたマイクロフォン。ジグザグの箇所がゴム製の紐になっており、これが振動を軽減する。ポップフィルターを付けたマイクロフォン。
出力インピーダンス切り替え
出力トランスの2次側の結線を変更することにより出力インピーダンスを選択できる機種がある(例:ノイマン社の製品など)。無線機用のダイナミックマイクの一部にも見られる。
PTT(Push To Talk)
トランシーバー等で送信/受信を切り替えるためのスイッチ。一般には押す/押し下げることにより送信となる。音声のON/OFFと混同しないように注意が必要である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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