マイク・バイソン
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あきまんは「『ストII』が発売された1991年当時、世間に漂っていたボクサーのイメージ像を盛り込んだキャラクターであり、マイクの延長線上を意識してデザインした」と語っている[6]。後に『ストリートファイターV』公式サイト内の1コーナー「シャドルー格闘家研究所」にてバイソンとは異なるマイクのプロフィールが発表され、改めて両者は別人であることが明言された[7]

なお、マイク・バイソンは欧米では名前が「Balrog」になっているが、初代『ストリートファイター』のマイクは欧米でも名前が「Mike」のままである。
キャラクターの設定

『ストII』におけるボスキャラクター・シャドルー四天王の一番手を務める、アメリカ代表の黒人ボクサー。年齢不詳であるベガを除くと四天王の中では最年少である。

スラム街の貧しい家庭に末っ子として生まれる。喧嘩に明け暮れる毎日を過ごしていたが、一攫千金を夢みてヘビー級のプロボクサーとなった。ボクサーとしての訓練を受ける金がなかったため、ファイトスタイルは我流。インサイドワークなどは無視し、相手に突撃して力任せに殴りつけるだけの非常に荒っぽい戦法を好む。

かつてはチャンピオンに君臨していた時期もあったが、手加減することを知らずに数々の対戦相手を再起不能にしたため、対戦カードを組まれなくなりボクシング界から追放される。やがてラスベガスのカジノのホールを本拠地として賭け試合で金を稼ぐようになり、『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』と表記)では、場末の酒場やカジノで用心棒をしていたところをベガに多額の報奨金を約束されてシャドルーに入ったとされている。シャドルーが壊滅してからは消息不明になり、地下でギャンブルと酒にまみれた荒んだ生活を送っていたが[8]、ベガの復活とともに再び姿を現す。

髪に大きく入ったイニシャルのMの字のように見える剃り込みがトレードマーク。作品やイラストによっては前歯が欠けて描かれる場合も多い。青系のシャツとトランクスに、赤系のグローブ、茶色のシューズ(紐と靴底の色は服の色と同じ)を着用している。

頭は悪いがパンチ力は世界一という設定[9]ケンからは「やつはただのバカだよ。破壊力だけなら人間のそれを超えているけどね」と評されている[10]

表舞台の異種格闘技大会では『ストリートファイターIII』(以下『ストIII』と表記)のアレックスと対戦した際、1ラウンド目に23発ものパンチを浴びせるものの、2ラウンド目にロングフックを喰らいKO負けを喫する[10]。これに限らず、他のキャラクターのストーリーや、アニメ・漫画など他のメディアにおいてもかませ犬的な扱いを多くされる。

『ストII』シリーズの設定では、乱暴な性格である一方で純粋にチャンピオンを目指すという姿勢が見られ、『II'』と『ストリートファイターII' TURBO』(以下『II'ターボ』と表記)のエンディングでは世界一の座について歓喜の涙を流しているほか、全国の子供たちに夢を与えてアメリカン・ドリームを蘇らせることに成功している。『スーパーストリートファイターII』(以下『スパII』と表記)と『スーパーストリートファイターIIX』(以下『スパIIX』と表記)のエンディングでも同様の描写があり、世界一になった祝いに取り巻きの女性たちに酒をおごっている。また、キャラクターソングである『Bison's Dream』には「世界一になるのが夢」「俺の夢は皆に愛されるチャンピオンになること」という歌詞がある。ゲーム外の媒体によっては完全な悪役として描かれる場合もあれば、暴虐ながらも最低限の良心は持つ人物として描かれる場合もある。ゲームボーイアドバンス版の『スーパーストリートファイターII X リバイバル』のエンディングのみ「ベガを倒してシャドルーを乗っ取ったものの、彼がトップになった途端にシャドルーは崩壊し、バイソンはどん底生活へ逆戻りとなる」というものに変更されている。
人物

幼少期をスラム街で貧しい思いをして過ごした経験から、金銭への執着心が非常に強い。また、非常に気性が激しく好戦的な性格でプライドが高い。そのため、同じシャドルー四天王のバルログやサガット(後にシャドルーを脱退)とは険悪な関係にある。

金への執着心やベガの寝首を狙っている点から、『ストリートファイターZERO』以降のバーディーキャラが被ると指摘されることがある[要出典]。しかし『ZERO3』ではある程度の差別化は図られており、バーディーと共にサイコドライブを手に入れようとするが、ベガの入っていた機械がそれだと知らずにベガごと破壊してしまい、バーディーをも呆れさせてしまっている。

プロフィールの「好きなもの」に「女」を挙げているように、非常に下品で女好きな性格。特に美女には目がなく、『CAPCOM VS. SNK』シリーズでモリガンに勝利したときは下心のあるかのようなセリフを呟く。

劇場アニメ『ストリートファイターII MOVIE』で粗暴なキャラクター性が強調された設定で登場して以降、原作ゲームやクロスオーバー作品において「バイソンはパワーだけで知性と品性に欠ける」という描写が定着している[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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