ポーの一族
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ポーの一族」、「メリーベルと銀のばら」、「小鳥の巣」の3部作の構想を作者がノートに記したもの[15]。作者は「最初この3部作を描きあげれば終わるはずだったのですが、やっているうちにアイデアが次々浮かんできて、時間のあいまを埋めていくようにストーリーが膨らんできました」と語っている[8]

この構想メモには、アランの名字はトワイライトではなく「トワイニング」、ポーツネル男爵夫人の名前はシーラではなく「デライラ」、ユーシスは「ユリアーノ」、エヴァンズ伯爵は「デュラン伯爵」と記されている。なお、「小鳥の巣」にはキリアン・ブルンスウィッグやマチアス、ロビン・カーなどの主要登場人物の名前はなく、後に『トーマの心臓』に登場するオスカー・ライザー(キリアン役)や『11月のギムナジウム』に登場するフリーデル委員長の名前が記され、さらに「レオンハルト」(マチアス役)という名前が記された少年には『トーマの心臓』のエーリク・フリューリンクのイラストが描かれており、構想段階ではこれらの作品が作者の中ではまだ明確に分かれていなかったようである。
作品の補足^ 『CREA』1992年9月号「特集THE少女マンガ!! 夢の永久保存版」のインタビューに、長編連載をやるには早すぎると編集から「待った」がかかったため、「すきとおった銀の髪」などの短編を小出しに描き、そんなにやりたいのならとようやく編集から了解が出たことが語られている。
^週刊少女コミック』(小学館)1976年3月28日号の『ポーの一族』とじ込みポスター裏面「萩尾望都の素顔初公開!!」に、「ポーの村」について「シリーズを続けるきっかけに!」と記されている。
^ 『別冊少女コミック』1972年9月号掲載の「ポーの一族」第1話1ページ目に「不死の生命を持つバンパネラ……その一族を描く3部作〈第1話〉」と記されている。
^ 『別冊少女コミック』1972年10月号掲載の「ポーの一族」第2話最終ページに「次回は最終回」との予告が記されていることから、その時点では11月号で終了する予定であった。
^ 『別冊少女コミック』1973年1月号掲載の「メリーベルと銀のばら」第1話見開き扉ページに「『ポーの一族』のシリーズにひきつづいて、『メリーベルと銀のばら』を、4回にわたってお贈りする、萩尾望都先生の連作長編!!」と記されていることから、その時点では4月号で終了する予定であった。
^ エドガーがバンパネラ化した直後の話は作品が単行本化された際に加筆されたもので、雑誌連載時には割愛されている。
^ 『別冊少女コミック』1975年5月号掲載の6月号の予告ページには「一週間(仮題)」と記され、そこにリデル(らしき少女)のイラストが描かれている。「リデル・森の中」の構想作品を「一週間(仮題)」としていただけなのか、あるいは「一週間」にリデルが登場する予定であったのかは不明。
^ 掲載号である『週刊少女コミック』1975年37号のもくじページに、「華麗なるタッチで描く"ポーの一族"番外編!!」と記されている。
^ 掲載号である『月刊フラワーズ』2020年7月号の表紙には「ショート番外編」、本編ページともくじページには「番外編」と記されている。
^ 掲載号である『月刊フラワーズ』2021年2月号の表紙と本編ページおよびもくじページには「番外編」、本編ページ冒頭には「新春おとしだまショート」と記されている。
^ 掲載号である『月刊フラワーズ』2021年12月号の本編ページには「特別ショートストーリー」と記されている。
^ 「すきとおった銀の髪」掲載号の前月号に、エドガーとメリーベルのイラストと吸血鬼の一族に寄せる詩が掲載されている。ページの隅には「筆者は吸血鬼(バンパイア)の兄妹のお話をかきたくてうずうずしてるのです。12.10」と手書きで記されている。
^ 「エヴァンズの遺書」前編掲載号の前月号に、エドガーとメリーベルとアランのイラストが描かれ、この後連載される予定の「エヴァンズの遺書」以降の作品がダイジェストに紹介されている。
^秘密の花園」の中でその経緯が明らかにされている。
^ 「ユニコーン」の中でアーサー・トマス・クエントン卿と明記されている。
^ 単行本『ポーの一族 春の夢』65ページには「オレはたかだか800年ほどさ」と述べ、120ページには「その姿になって何年だ?」とのエドガーの問いに「600年ぐらいか?」と答えているため、矛盾が生じているが、便宜上、前者に基づき「11??年」と記述。
^ 「光」を意味する。
^ 『萩尾望都の世界 テレビランド増刊 イラストアルバム(6)』(徳間書店 1978年)の「ポーの一族 年表」に「1815 チャールズ、メリーベルと会う」と記されている。
^ 『萩尾望都の世界 テレビランド増刊 イラストアルバム(6)』(徳間書店 1978年)の「ポーの一族 年表」に「1845 年老いたチャールズ、変わらぬメリーベルと会う」と記されている。
^ 『月刊フラワーズ』2017年3月号に掲載の「ポーの一族ヒストリー」に「時代不詳」と記載されている。
^ 『月刊フラワーズ』2017年3月号に掲載の「ポーの一族ヒストリー」に「時代不詳」と記載されている。
^ 『別冊少女コミック』1974年12月号の1ページ劇場「ポーの伝説によせて」に、作者は「戦争のすこしまえ ロンドンで殺人事件が起こりましたが 死体が見つかりませんでした」と記している。
^ 『月刊フラワーズ』2017年3月号に掲載の「ポーの一族ヒストリー」に「時代不詳」と記載されている。
^ 「一週間」について、『萩尾望都マンガの魅力』(鈴木志郎康著 清山社 1978年)、『ぱふ』特集萩尾望都(清彗社 1980年)、『「ポーの一族」の秘密』(名作少女マンガ研究会 データハウス 1996年 ISBN 4-88718-389-5)、『マンガ夜話』Vol.2 萩尾望都「ポーの一族」・大島弓子秋日子かく語りき」・岡崎京子pink」(キネマ旬報社 1999年 ISBN 4-87376-504-8)のいずれにも1959年、または「一週間」の後「小鳥の巣」に続くと記されているが、いずれにもその根拠は記されていない。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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