ポンチ絵
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なお、省庁ではGraphicの訳語として「ポンチ絵」と称するらしく、郵政省系の組織である電気通信振興会が1994年に発表した、米人による「インターネット」の説明の訳文において(当時、米国で普及しつつあったが、ほとんどの日本人は想像すらできず、説明が必要だった)、おそらくはGUI(Graphical User Interface)の訳として「ポンチ絵が表示されたインターフェース」としている[13]
その他のポンチ絵

機械設計と同じく、建築設計でも構想段階のスケッチを「ポンチ絵」という。やはり同じく、建築CADの普及などにより死語となった。


コンピュータのユーザインタフェースが直感的ではなかった1960年代までは(ディスプレイやキーボードを搭載せず、パンチカードやさん孔テープ、スイッチでの数値入力等を介してコンピュータとやり取りしていた)、プログラムをコンピュータに入力する前段階として、プログラム構造(現代で言う
ブロック図のようなもの)を手書きの図で描いており、これも「ポンチ絵」といった。1960年代当時のコンピュータのプログラムは「バッチ処理」が多く、直列的だったせいか、簡単な「ポンチ絵」が多かった[14]。オンラインシステムになると複雑化し、ポンチ絵では説明できなくなった。

脚注[脚注の使い方]^ 『日本の戯画 : 歴史と風俗』、宮尾しげを p.228、第一法規出版、1967年
^ 『一平全集』第1巻、p.422「川柳家へ漫画家より」、岡本一平、1929年、先進社
^ 『新漫画の描き方』岡本一平、中央美術社、p.261
^ 『技術と経済』1983年1月号、科学技術と経済の会、p.117
^ 『産業能率』1955年4月号、大阪能率協会、p.28
^ 『機械設計』1976年6月号,p3,日刊工業新聞社
^ 『機械設計』1987年10月号、日刊工業新聞社、p.103
^ 『設計・生産分野における知識処理システム構築に関する研究』高田修、2000年、p.3
^ 平野重雄ほか「252 機械設計におけるポンチ絵の有用性について(OS 設計教育・CAD教育(II))」(公開研究会・講演会技術と社会の関連を巡って : 技術史から経営戦略まで : 講演論文集 2014)
^ 『マネジメントガイド』1968年8月号、産業能率短期大学編、技報堂、
^ 『JREA』1970年3月号、日本鉄道技術協会、p.5
^ 『技術と経済』科学技術と経済の会、1969年7月号、p.39
^ 「情報通信ジャーナル」1994年7月号、p.43、電気通信振興会
^ 『電気通信研究所研究実用化報告』1980年3月号、日本電信電話研究開発本部、p.315

参考文献

吉田漱 『浮世絵の基礎知識』 雄山閣、1987年

山梨絵美子編 『日本の美術368 清親と明治の浮世絵』 至文堂、1997年

荒田洋治『日本の科学行政を問う: 官僚と総合科学技術会議』 薬事日報社、2010年

関連項目

パンチ (雑誌)

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