ポルトガル語がラテン語に由来することから分かるように、ポルトガルの文化は古代ローマからかなりの影響を受けている。ギリシア人やフェニキア人(カルタゴ人)、ヴァンダル人、サルマタイ人、西ゴート族、スエビ族などの影響も少なからず受けている。これらの文化はポルトガル社会、特に貴族社会に統合され、少数のアラブ人、ベルベル人、ユダヤ人もまたポルトガルに定住した。
多くのヨーロッパ諸国と同様、ポルトガルにも他のヨーロッパ人との混血が過去にも現在にも存在する。フランス人、ドイツ人、イギリス人、スコットランド人、アイルランド人、オランダ人、フラマン人、イタリア人、スペイン人などとの混血である。
一般的なポルトガル人は黒い髪と茶色の目と褐色になりやすい肌を持つが、白い肌に明るい髪と淡い目を持つ人もかなりの割合で存在する。
ポルトガル人や他の民族に関しては ⇒この図を参照。 話者全員がポルトガル語とのバイリンガルであるとしても、約1万5000人が、ミランダ・ド・ドウロ、ヴィミオーゾ 旧植民地(すなわちブラジル、アフリカ、インド)から、この2、30年の間に多くの人々が移住してきている。最近ではスラヴ人(特にウクライナ人)が移住してくるようになり、ポルトガル最大の少数民族となっている。中国系移民も存在する。 また、小規模な少数民族としてはロマ約2万5000人がおり、さらに小規模なのはユダヤ人で、アシュケナジムとセファルディム、合わて約5000人である。 全世界で1億人以上の人々がポルトガル人を祖先に持つとされている。16世紀には植民地の拡大に伴い、インド、アメリカ大陸、マカオ、東ティモール、マレーシア、インドネシア、アフリカなど世界中へポルトガル人が入植した。 19世紀末から20世紀初期にかけてポルトガル人が大量にブラジルへ移民した。約3500万人のブラジル人は近い先祖がポルトガル人である。 かなりの数のポルトガル系移民がこれらの国に存在する。 ヨーロッパアメリカアフリカアジア・オセアニア ポルトガルのセファルディム(の子孫)はイスラエル、オランダ、アメリカ合衆国、フランス、トルコなどにおいても重要な勢力である。 アメリカ合衆国では、ニュージャージー州、ニューイングランドとカリフォルニア州にポルトガル人コミュニティが存在するし、ハワイのポルトガル人コミュニティは150年の歴史を持つ。カナダ、特にオンタリオ州、ケベック州、ブリティッシュコロンビア州では、1940年代以降ポルトガル人コミュニティが大きく発展している。アルゼンチンとウルグアイには、20世紀初期からポルトガル人が移住。ポルトガル人コミュニティの強い影響があるカリブ海諸島、特にバミューダやバルバドスでポルトガル人漁師が多く存在する。 20世紀初期に、ポルトガル政府はアンゴラとモザンビークへの移住を奨励し、結果、1970年代までにアフリカに住むポルトガル人は約65万人にもなった。1975年にアフリカの植民地が次々と独立すると、多くのポルトガル人は本土へと帰国したが、そうでないものは南アフリカへ移住した。これは現在、アフリカ最大のポルトガル人勢力である。 異人種間結婚と文化的影響の結果、ポルトガル系の人々はポルトガル旧植民地よりも多く見られるようになった。特にマレーシア、バルバドス、アルーバ、キュラソー島、ガイアナ、赤道ギニア、スリランカなどに多くポルトガル系が存在する。
人口統計
ポルトガルの少数言語
ポルトガルの少数民族
ポルトガル人移民
フランス(約100万人)
ルクセンブルク
(ポルトガル系が人口の15%)
ドイツ
スイス
ベルギー
アンドラ
イギリス
ブラジル
アメリカ合衆国
カナダ
バルバドス
ベネスエラ
南アフリカ(約50万人)
アンゴラ
モザンビーク
カーボベルデ
サントメ・プリンシペ
ギニアビサウ
ナミビア
マカオ(中国領)
オーストラリア
インド(主にゴア)
東ティモール
マレーシア
スリランカ
アラブ首長国連邦
脚注[脚注の使い方]^ ⇒Estudo descobre 31,19 milhoes de portugueses pelo mundo Archived
^ ⇒INE, Statistics Portugal
^ ⇒Cinco milhoes de netos de emigrantes podem tornar-se portugueses
^ ⇒Auslanderinnen und Auslander in der Schweiz - Bericht 2008 (German) Archived 2013年8月2日, at the Wayback Machine.
^ Afonso, Alexandre (2010-9-6). ⇒“Permanently Provisional. History, Facts & Figures of Portuguese Immigration in Switzerland”. International Migration. ⇒http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1468-2435.2010.00636.x/abstract 2012年10月5日閲覧。