主なポップ・ミュージックの楽曲は2分半から3分半の長さで、一般的に一貫性のある楽曲が多く、リズミカルで、シンプルな構造、主流のスタイルが用いられる[文献 5]。歌詞は一般的に単純なテーマに焦点が当てられ、特に愛や恋愛に関するテーマが多い[文献 2]。和声の構成は、古典的なヨーロッパの調性音楽をシンプルにしたもの(ポピュラー和声)が多い[文献 6]。
歴史ビートルズ(1964年)
「ポップ・ソング(英: Pop song)」という用語は、人気がある事のアピールとして1926年に初めて使用された語であるとされ[文献 7]、1920年代のカントリー・ミュージック、ブルースなどにおける様々なイベントから現代のポップ・ミュージックが誕生したとみなすことができるとされている[文献 8]。
『ニューグローヴ世界音楽大事典』の電子版「グローヴ・ミュージック・オンライン」によると、ポップ・ミュージックは1950年代半ばにイギリスでロックンロールに影響を受けた新しい若者の音楽スタイルとして始まったとされる[2]。
“The Oxford Dictionary of Music”による説明では、1950年代後半以来コンサートでの大衆向けの音楽として「ポップ」が位置づけられていたが、次第に非古典音楽であるという特有の意味も持つようになり、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ABBAなどがその例として挙げられるとしている[3]。1967年頃からポップとロックは対極的な意味を持つ様になる一方で、汎用性のある用語としてポップが位置づけられていく[文献 9]。ロックには音楽としての本格的な性質や可能性の拡大が求められて行き[文献 9]、ポップは商業的な性質や一過性のもの、わかりやすいもので形成されていく様になる[文献 4]。 ポップ・ミュージックはほとんどの他ジャンルに影響され要素を吸収しており、初期のポップ・ミュージックは主にバラードでゴスペルやソウルミュージックからボーカルのハーモニーの使用を取り入れ、楽器の演奏法はジャズ、カントリー、ロックから奏法を取り入れ、編曲をクラシック音楽から取り入れ、その他ダンスミュージック、電子音楽、ヒップホップ、ラップの要素を取り入れている[文献 2]。
影響と発展
MTVがマイケル・ジャクソンやマドンナをポップスターへ導くと共に、マイケル・ジャクソンやマドンナがMTVの普及に貢献した[文献 10][文献 11][注 1][5]。