ポップ・ミュージック
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若者向けの音楽の中でもロックよりはソフトなものの代替として特徴づけられる[文献 2]

イギリス音楽社会学者であるSimon Frith(英語版)によると、ポップ・ミュージックは企業が生産するものであり、芸術的な性質よりも技術的な質の良さに重点が置かれ、特定のサブカルチャーイデオロギーに依拠せず全ての人にアピールすることを目的に音楽が設計されているとしている[文献 2]。また、ポップ・ミュージックは特定の場所や性質を持たず、利益と商業の報酬以外の野心からは生まれていないとして、本質的に保守的であるとしている。主にレコード会社ラジオ放送局プロモーター等の比較的地位の高いところから提供されるため、DIYの音楽ではないとしている[文献 3]

音楽学者Timothy Warnerによると、ポップ・ミュージックは一般的にライブよりもレコーディング、生産、テクノロジーに重点を置いているとし、進歩的な開発よりも流行が反映される傾向があるとしている[文献 4]。また、ダンスを促進し、ダンス向けのリズムを使用している傾向があるとしている[文献 4]

主なポップ・ミュージックの楽曲は2分半から3分半の長さで、一般的に一貫性のある楽曲が多く、リズミカルで、シンプルな構造、主流のスタイルが用いられる[文献 5]歌詞は一般的に単純なテーマに焦点が当てられ、特に恋愛に関するテーマが多い[文献 2]和声の構成は、古典的なヨーロッパ調性音楽をシンプルにしたもの(ポピュラー和声)が多い[文献 6]
歴史ビートルズ(1964年)

「ポップ・ソング(: Pop song)」という用語は、人気がある事のアピールとして1926年に初めて使用された語であるとされ[文献 7]1920年代カントリー・ミュージックブルースなどにおける様々なイベントから現代のポップ・ミュージックが誕生したとみなすことができるとされている[文献 8]

ニューグローヴ世界音楽大事典』の電子版「グローヴ・ミュージック・オンライン」によると、ポップ・ミュージックは1950年代半ばにイギリスでロックンロールに影響を受けた新しい若者の音楽スタイルとして始まったとされる[2]

“The Oxford Dictionary of Music”による説明では、1950年代後半以来コンサートでの大衆向けの音楽として「ポップ」が位置づけられていたが、次第に非古典音楽であるという特有の意味も持つようになり、ビートルズローリング・ストーンズABBAなどがその例として挙げられるとしている[3]。1967年頃からポップとロックは対極的な意味を持つ様になる一方で、汎用性のある用語としてポップが位置づけられていく[文献 9]。ロックには音楽としての本格的な性質や可能性の拡大が求められて行き[文献 9]、ポップは商業的な性質や一過性のもの、わかりやすいもので形成されていく様になる[文献 4]
影響と発展


MTVがマイケル・ジャクソンやマドンナをポップスターへ導くと共に、マイケル・ジャクソンやマドンナがMTVの普及に貢献した[文献 10][文献 11][注 1][5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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