ボーン・アイデンティティー
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領事館のシーンは2001年に撮影され、本物のアメリカ海兵隊保安警護隊が領事館の警備役を演じた[15]
作品の評価
映画批評家によるレビュー

Rotten Tomatoesでは、192のレビューに基づいて84%の支持率、7/10の平均スコアを得ており、「ボーン・アイデンティティーは、ジャンルの定石と予想外のウィットを巧みに融合させたアクションスリラーであり、さらにその上を行く作品です。」としている[16]Metacriticは、38人の批評家に基づいて100点満点中68点の加重平均スコアとしており、「一般的に好評」を示している[17]CinemaScoreで投票した観客は、A+からFの間で平均「A-」を与えた。

シカゴ・サンタイムズ紙のロジャー・エバートは、この映画に4つ星のうち3つを与え、本作の「スパイ能力」と「デイモンの集中力と誠実さ」に観客を引き込む能力を賞賛し、この映画は「不必要だが、未熟ではない」と結論づけた[18]。 Film Freak Centralのウォルター・チャウは、この映画のテンポとアクションシーンを賞賛し、「運動的で、公平で、知的で、すべての結末は緊張を生み出すのに重要な一瞬の沈黙とパッケージされている」と述べ、この映画はこのジャンルに対する巧みな挑戦として理解できると述べている[19]。Salon.comのチャールズ・テイラーは、この映画を「娯楽的でハンサムで手に汗握る、『ボーン・アイデンティティー』は夏の大作映画の中では異例のものだ。スリラーに頭脳と感情があり、スペクタクルよりもストーリーとキャラクターに忠実だ」と賞賛し、リーマンがこの映画に「シニカルさや絶望」に陥ることのない「強靱な精神性」を与えている、と評価している[20]

Slant Magazineのエド・ゴンザレスもリーマンの「素材への抑制されたアプローチ」とマット・デイモンとフランカ・ポテンテの強い相性を指摘したが、最終的にこの映画は「スマートだが、十分ではない」と結論付けた[21]ヴィレッジ・ヴォイスのJ・ホバーマンは、この映画を「平凡」であり、リーマンのこれまでのインディーズ作品と比較すると期待はずれだと断じた[22]。オーウェン・グライバーマンも、この映画を「リーマンのしなやかな手持ち演出ではごまかしきれないうっとうしさ」と批判した[23]。 DVDTalkのアーロン・バイエルは、映画の中心であるカーチェスを特に称賛し、このジャンルでは最高のアクションハイライトと評した[24][25]

本作は、一部の作家によってネオ・ノワール映画と評されている[26]
受賞歴

ASCAPアワード Top Box Office Films(2003)受賞

サターンアクション/アドベンチャー/スリラー映画賞(2003)ノミネート

American Choreography Awards (2003)受賞

ゴールデンリール賞(2003)ノミネート

トーラス賞(2003)受賞

備考

原作小説は
1988年にもテレビのミニシリーズ『スナイパー/狙撃者』(The Bourne Identity)[27] として映像化されている。監督はロジャー・ヤングで、リチャード・チェンバレンがジェイソン・ボーンを演じた。1990年テレビ朝日日曜洋画劇場で『スナイパー/地獄の暗殺者』の題でも放送され、VHS・DVD題は『狙撃者/ボーン・アイデンティティ』である。続編はない。

題名であり主人公の名前でもある「ボーン」(Bourne)は、「小川」を意味する一般的な姓の一つ。「ジェイソン」(Jason)もギリシャ神話の英雄が由来のごく一般的な名の一つである。イニシャルはジェームズ・ボンドと同じ「JB」

主題歌は3部作全て、モービーの「エクストリーム・ウェイズ」を採用している。3作目は新録された「アルティメイタム・ヴァージョン」となっている。

本作をベースに『Robert Ludlum's The Bourne Conspiracy』というタイトルのゲームが製作され、北米でXbox 360プレイステーション3で発売された。日本でも発売される予定だったが、諸事情により発売中止となっている。

続編


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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