ボーダー・コリー
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犬の中では知能がもっとも高いとも言われている[1]

耳は高く位置し、物音に敏感に反応する立耳もしくは半立耳になっており眼は離れていて卵型。口吻は先細でやや鈍角。噛み合わせはシザース・バイト

体高:オス53 cm、メス53 cmより少しだけ低い

体長:オスもメスも体高より少し長い

体重:14 - 22 kg近年では12kg?14kg未満の個体も増えている。ミニボーダーコリーという俗称で呼ばれている。

毛色・毛質ブラックアンドホワイトが基本であるが、レッド、チョコレート、ブルー、ブルーマール、セーブル他と多種多様である。有色部分が体の50 %以上を占める。アイリッシュスポット(四肢先端部、ネックおよび頭部の白い部分)があり、その部分にぶち模様が入ることもある。毛質は長毛のダブルコート(ラフコート)が基本であるが短毛(スムースコート)もある。ストレートの個体もややうねったカールの毛を持つものもいる。

寿命:12 - 15歳(ただし飼育環境や個体差、遺伝などによって差がある)
ブルーメルル
遺伝性疾患

ボーダー・コリーに認められる好発遺伝性疾患。

股関節形成不全、肘関節異形性、セロイドリポフスチン症(CL病)、グレーコリー症候群、コリーアイ異常(CEA)、停留睾丸など。

セロイドリポフスチン症(CL病)は発症すれば死に至る病気である。クリア(遺伝子を持たない)、キャリア(遺伝子を持つが発症しない)、発症の3種類が犬に負担をかけないDNA検査(口腔内をブラシでこすり唾液を採取する)で判明し、クリア同士の交配で確実に無くしていける疾患であるため、繁殖前の検査、キャリアおよび発症と判明した犬を繁殖しないことが、これからの健康なボーダー・コリーを保守するために強く求められる。

股関節形成不全、肘関節異形性は本犬種に頻発する。ほとんどが遺伝性によるものであり、若干が飼育環境や若年齢での過度な運動により発症する。これら2つは ⇒JAHDでの診断結果(グレード)がJKCの血統証明書に希望すれば記載される。

検査方法・検査機関は外部リンクを参照。
飼育上の注意

本犬種に限らず、
ラフ・コリーシェットランド・シープドッグビアデッド・コリーなどコリー系の犬種は主にフィラリアの予防薬として使われるイベルメクチンの使用が危険とされる。フィラリアの予防薬程度の投与なら問題ないという説もあるが、可能性を重視するならばフィラリアの予防薬の薬剤名(商品名ではない)を獣医師に確認すること。

本犬種をはじめ、ラフ・コリーシェットランド・シープドッグビアデッド・コリーなどコリー系の犬種は激しい作業に耐えられる体力を有するため、長時間の運動が要求される。

換毛期はコームで無駄毛をよく取り除いておかないと、皮膚病になる可能性がある。

その他

イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでは、牧羊犬の働きを競技として体系化したシープドッグトライアル
が盛んに行われており、一部はメディアで放送されている。出場犬種のほとんどがボーダーコリーである。

日本では2007年(平成19年)10月23日、全てのボーダーコリーが幸せになる事を目的とした、非営利のネットワークボランティア団体「ボーダーコリーレスキューネットワーク」設立、詳細に関しては外部リンクを参照のこと。

参考文献

愛犬の友編集部編『ボーダー・コリー』
誠文堂新光社、2004年

佐草一優『人気犬種166カタログ』 グラスウインド、2004年

「ボーダー・コリー」『世界の犬』ジャパンケネルクラブ

脚注^ スタンレー・コレン (ブリティッシュコロンビア大学教授) 『デキのいい犬、わるい犬?あなたの犬の偏差値は?』 木村博江訳 文藝春秋 1994年(参照: ⇒犬のIQランキング

関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、ボーダー・コリーに関連するメディアがあります。

犬の品種一覧

カンバーランド・シープドッグ - 本種の原種。

ウェルシュ・シープドッグ

外部リンク

ボーダーコリーレスキューネットワーク
(BCRN)

J.C.C:社団法人日本コリークラブ

ドッグ・ガイド - ボーダー・コリー

International Sheep Dog Society(ISDS)

Japan Sheep Dog Society(ISDS公認、日本のシープドッグ協会)

ボーダー・コリー 。ペットショップのコジマ

典拠管理データベース: 国立図書館

ドイツ

イスラエル

アメリカ

チェコ


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