2016年5月、テニスのライバル同士であるビヨン・ボルグとジョン・マッケンローについての映画の企画が発表された[18]。デンマーク出身のヤヌス・メッツ
(英語版)が監督を、脚本をスウェーデン出身のロニー・サンダールが担当することも明らかになった[5][7][18]。メッツは2010年のドキュメンタリー映画『アルマジロ(英語版)』とHBOのドラマ『TRUE DETECTIVE』の1エピソードの監督として知られる[5]。製作は、スウェーデンのアニメーション映画『Bamse and the Thief City』で知られるジョン・ノーステッドと、2010年の映画『Easy Money』のプロデューサーとして知られるフレドリック・ウィクストレーム・ニカストロ(英語版)が担当する[5][18]。配給はスカンディナヴィアではNordisk Film、国際的にはSF Studiosが行う[5]。2016年5月、スヴェリル・グドナソンとシャイア・ラブーフがそれぞれビヨン・ボルグとジョン・マッケンローの役としてキャスティングされたことが発表された[8]。ラブーフは第69回カンヌ国際映画祭でのバラエティ誌のインタビューで、脚本やスカンディナヴィアの監督と仕事をすることに興奮していることを述べ、「良い映画を作っている。スカンディナヴィアの映画は作り方が違う。ペースも違うし、クルーの関係性も違う。絆の形も違う」と語った[7]。また同記事で、ステラン・スカルスガルドがボルグのコーチのレナート・ベルゲリンの役にキャスティングされたことが明らかになった[5][7][14][15]。8月16日、ツヴァ・ノヴォトニー
(英語版)とロバート・エムズ(英語版)がそれぞれマリアナ・シミオネスク(英語版)とビタス・ゲルレイティスの役としてキャスティングされたことが発表された[5][17]。撮影は2016年8月に開始し、ヨーテボリ、プラハ、ロンドン、モナコで行われた[5]。ボルグが子供時代を過ごし、テニスを始めた場所でもあるセーデルテリエでも撮影が行われた[11]。 また、ヨーテボリのスタジオでブロードウェイ・シアターのStudio 54
が再現された[16]。プラハのシュトヴァニツェ(英語版)のテニス競技場は、ウィンブルドンのセンターコートに見立てられ、1980年ウィンブルドン選手権の決勝戦のシーンが撮影された[9]。グドナソンは「更衣室からセンターコートと見紛う場所へ、何百人ものエキストラの前を私とシャイアが歩いたとき、巨大な真実味を感じた」と語った[9][2]。同年10月、スヴェリル・グドナソンとシャイア・ラブーフがそれぞれビヨン・ボルグとジョン・マッケンローを演じている写真が初公開された[19][20]。 本作は、2017年9月のスウェーデンでの劇場公開と併行して、第42回トロント国際映画祭のオープニングを飾った。イギリスでは9月22日に公開、アメリカでは2018年4月13日に公開された[5][21]。 映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには147件のレビューがあり、批評家支持率は84%、平均点は10点満点で6.5点、批評家の一致した見解は「『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』は、テニスをありえないほど映画的にし、シャイア・ラブーフから疑う余地のない最高のものを引き出し、彼のキャリアで最高レベルの作品となっている。
公開
評価
批評家の反応