2016年5月、スヴェリル・グドナソンとシャイア・ラブーフがそれぞれビヨン・ボルグとジョン・マッケンローの役としてキャスティングされたことが発表された[8]。ラブーフは第69回カンヌ国際映画祭でのバラエティ誌のインタビューで、脚本やスカンディナヴィアの監督と仕事をすることに興奮していることを述べ、「良い映画を作っている。スカンディナヴィアの映画は作り方が違う。ペースも違うし、クルーの関係性も違う。絆の形も違う」と語った[7]。また同記事で、ステラン・スカルスガルドがボルグのコーチのレナート・ベルゲリンの役にキャスティングされたことが明らかになった[5][7][14][15]。8月16日、ツヴァ・ノヴォトニー
(英語版)とロバート・エムズ(英語版)がそれぞれマリアナ・シミオネスク(英語版)とビタス・ゲルレイティスの役としてキャスティングされたことが発表された[5][17]。撮影は2016年8月に開始し、ヨーテボリ、プラハ、ロンドン、モナコで行われた[5]。ボルグが子供時代を過ごし、テニスを始めた場所でもあるセーデルテリエでも撮影が行われた[11]。 また、ヨーテボリのスタジオでブロードウェイ・シアターのStudio 54
が再現された[16]。プラハのシュトヴァニツェ(英語版)のテニス競技場は、ウィンブルドンのセンターコートに見立てられ、1980年ウィンブルドン選手権の決勝戦のシーンが撮影された[9]。グドナソンは「更衣室からセンターコートと見紛う場所へ、何百人ものエキストラの前を私とシャイアが歩いたとき、巨大な真実味を感じた」と語った[9][2]。同年10月、スヴェリル・グドナソンとシャイア・ラブーフがそれぞれビヨン・ボルグとジョン・マッケンローを演じている写真が初公開された[19][20]。 本作は、2017年9月のスウェーデンでの劇場公開と併行して、第42回トロント国際映画祭のオープニングを飾った。イギリスでは9月22日に公開、アメリカでは2018年4月13日に公開された[5][21]。 映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには147件のレビューがあり、批評家支持率は84%、平均点は10点満点で6.5点、批評家の一致した見解は「『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』は、テニスをありえないほど映画的にし、シャイア・ラブーフから疑う余地のない最高のものを引き出し、彼のキャリアで最高レベルの作品となっている。」となっている[22]。また、Metacriticには30件のレビューがあり、加重平均値は63/100となっている[23]。 賞授賞式カテゴリー対象結果出典
公開
評価
批評家の反応
受賞
カメリメージ国際映画祭
第53回ゴールデン・ビートル賞2018年1月22日作品賞ジョン・ノーステッド、フレドリック・ウィクストレーム・ニカストロ(英語版)(製作)ノミネート[25][26]
監督賞ヤヌス・メッツ(英語版)ノミネート
主演男優賞スヴェリル・グドナソンノミネート
助演男優賞シャイア・ラブーフノミネート
ステラン・スカルスガルド受賞
編集賞ペア・サンドホルト、ペア・キルケゴールノミネート
衣装デザイン賞キッキ・イライダーノミネート
作曲賞ジョナス・ストラック、ジョン・エクストランド(英語版)、ヴラディスラフ・ディレイ(英語版)ノミネート
美術賞リナ・ノルドキヴィストノミネート
視覚効果賞トージェン・オルソン、アレックス・ハンソン受賞
ノーデリック映画祭2017年11月12日観客賞『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』受賞[27]
脚注^ “ ⇒Borg/McEnroe” (フィンランド語). Films. Finnish Film Foundation. 2017年10月18日閲覧。