ボリビア多民族国[3](ボリビアたみんぞくこく、西: Estado Plurinacional de Bolivia、ケチュア語: Buliwiya Mama Llaqta、アイマラ語: Bulibiya Suyu)、通称ボリビアは、南アメリカ大陸西部にある立憲共和制国家。憲法上の首都はスクレだが、ラパスが実質的な首都機能を担っており[3]、議会をはじめとした政府主要機関が所在する。ラパスは標高3600メートル[3]で、世界で最も高所にある首都となっている[4]。
太平洋戦争で敗れてチリに太平洋海岸部の領土を奪われて以降は内陸国となっており[5]、南西はチリ、北西はペルー、北東はブラジル、南東はパラグアイ、南はアルゼンチンと国境を接する。 国土面積は約110万平方キロメートルで、日本の約3.3倍[3]。アメリカ大陸では8番目に、ラテンアメリカでは6番目に、世界的には27番目に大きい国であるが、上記のように領土を隣国に奪われる前はさらに広かった。ボリビアは太平洋岸領土の奪還を諦めておらず、チチカカ湖や河川で活動するボリビア海軍(兵力4800人)を保持しているほか、3月23日を海の日 (ボリビア)と定め、国際司法裁判所に提訴(2018年に「チリは交渉に応じる義務はないが、善隣の精神に基づいた対話継続を妨げない」との判断が示された)するなどしている[5]。 かつて「黄金の玉座に座る乞食」と形容されたように、豊かな天然資源を持つにもかかわらず実際には貧しい状態が続いており、現在もラテンアメリカ貧国の一つである。推定1万4000人の日系ボリビア人がおり[5]、日本人町もある[6]。
概要