批評家からの評価は割れており、映画批評集計サイトのRotten Tomatoesでは、304件のレビューに基づいて62%の支持率、平均評点6.1/10を記録[81]。Metacriticには45件のレビューの加重平均値が49/100となり、特に「既往の音楽映画をなぞったような凡庸なストーリー」「単純化されたフレディの描写」についての批判が多い。
一方で、マレックの演技や精巧な考証に基づいたライブシーンは称賛されており、イギリス『Empire』のOlly Richardsは「フレディとしてのマレックの演技には目を見張る[82]」、「(『ライヴエイド』シーンは)喜びに満ちている」とした。
アメリカ合衆国『ローリング・ストーン』の著名な映画評論家ピーター・トラヴァースは3点/5点の評価とし、「脚本の欠点は音楽が埋めてくれる」「映画の欠陥なんてクソ食らえである。マレックの演技を見逃す訳にはいかない[83]」と述べている。
反面、観客からの評価は非常に高く、前述のRotten Tomatoesにおいては、オーディエンス・スコアが93%と高い数値を記録している。
日本においても、ぴあが映画公開初日に行っている「ぴあ映画初日満足度調査」において、満足度が95.2点と2018年調査した506作品の中で、最も高い数値を獲得している。なお、日本語字幕担当を風間綾平、字幕監修は増田勇一が担った[84][85]。
また、脚本が史実と異なる点について、メンバーのブライアン・メイは「ドキュメンタリーじゃないから、すべての出来事が順序立てて正確に描写されているわけじゃない。でも、主人公の内面は正確に描かれていると思う」「僕らは脚本を書いていないが、この映画でいくつかのを出来事が起きた時期をずらすことを許可している。20年もの出来事を2時間で伝えるためには、たくさんのことを圧縮したり、シャッフルしなくてはいけない」と述べている[86]。 現地時間2019年1月6日に行なわれた第76回ゴールデングローブ賞の授賞式で、本作がドラマ部門作品賞を受賞し、主演のマレックがドラマ部門の主演男優賞を獲得している[87][88]。 全米映画俳優組合賞では主演男優賞を獲得。第72回英国アカデミー賞では主演男優賞、音響賞を獲得。 現地時間2019年2月24日に行なわれた第91回アカデミー賞では、作品賞を含む5部門にノミネートされ、主演男優賞、編集賞、録音賞、音響編集賞の最多4冠を獲得した[89][90]。なお、オープニングではクイーン+アダム・ランバートによるパフォーマンスが行なわれ、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」と「伝説のチャンピオン」を披露した[91]。 賞受賞日カテゴリー受賞者結果出典
受賞
AACTA Awards