2017年5月、マレックがアビー・ロード・スタジオで録音を行い、ロジャーのアパートでロジャー、ブライアンと直接相談したことが報じられた[31]。同月、『エンターテインメント・ウィークリー』はロジャーとブライアンが本作の音楽プロデューサーとして働いていることを報じた[31]。 前述のようにマレックのキャスティングが決定したのち、2017年8月21日にはロジャー役のベン・ハーディ、ブライアン役のグウィリム・リー、ベーシストのジョン・ディーコン役のジョゼフ・マゼロが[14]。8月30日にはポール・プレンター役のアレン・リーチが[16]、9月6日にはメアリー・オースティン役のルーシー・ボイントンが追加キャストとして発表された[13]。 プリプロダクションが2017年7月から、主要撮影が9月からそれぞれロンドンで開始され[32]、9月7日からはボービンドン空軍基地で、クライマックスシーンでもある旧ウェンブリー・スタジアムでの「ライヴエイド」のシーン撮影が行われた[33]。より精巧なステージのレプリカを制作するため、クイーンのアーキビストも担当していたグレッグ・ブルックスが監修を行い、細かな小道具なども再現された[34][35]。 マレックはフレディ役のオファーを受けた際、クイーンについてそれほど知識を持っていなかったが、演じる上での「フレディの喋り方の習得」「特徴的な出っ歯を表現するため義歯を使用」「ムーブメントコーチと協力した激しいセッション」などを経て、役を構築していった[36][37]。劇中の歌唱シーンは、原則的にフレディが実際に歌った音源を流用しているが、一部はマレック自身が担当したほか、クイーンの公式コピーバンドである「クイーン・エクストラヴァガンザ」のボーカルオーディションで優勝し、同バンドでもボーカルを務めるマーク・マーテルが歌唱したものも使われた[36][37]。ただし歌唱や楽器演奏自体は当て振りや口パクではなく、各自が実際に演奏できるよう練習をした上で撮影に臨んだことが明かされている[38]。 2017年12月1日、『ハリウッド・リポーター』は「シンガーが感謝祭休暇後にも現場へ復帰せず、撮影監督のニュートン・トーマス・サイジェルが代行を続けていたため、20世紀フォックスが撮影を中断。監督交代を検討し始めている」ことを報じる[39]。不在理由は「本人及び家族の健康問題」とリリースされたが[40]、その一方でマレックやスタッフたちとシンガーの間にある悶着も明かされた[41]。2017年12月4日には撮影終了2週間前ながらシンガーが解雇され[42]、20世紀フォックスはシンガーが運営・所属するバッド・ハット・ハリー・プロダクションズ
キャスティング
撮影