抗毒素製剤の備蓄の無い国に、抗毒素製剤を提供。 2006年7月12日、警察庁と産業技術総合研究所とでボツリヌス毒素を10分で検出する方法を共同開発した。(従来の方法では1-4日を要した。)新技術では糖とボツリヌス毒素を結合させ、レーザーで検出する。 感染症法に基づき、検査、治療、医薬品その他厚生労働省令で定める製品の製造又は試験研究目的にボツリヌス菌・毒素を所持する者は、「感染症発生予防規程の届出」「病原体等取扱主任者の選定」「教育訓練」等が義務づけられている。 米国CDCでは生物兵器として利用される可能性が高い病原体として、ボツリヌス菌を最も危険度、優先度の高いカテゴリーAに分類している。なお、カテゴリーAにはボツリヌス菌の他、ペスト菌、炭疽菌、野兎病菌、天然痘ウイルス、エボラウイルスなどの出血熱ウイルスも指定されている。
2006年3月22日、WHOにより報告[17]。タイ北部ナーン県。自家製のタケノコ缶詰を原因食材とした食餌性ボツリヌス症が集団発生。歴史的にも最大規模の集団発生で、最終患者数209例。入院134例。人工呼吸管理42例。タイ国内にボツリヌス抗毒素製剤の国内備蓄がなく、英国、アメリカ、日本などが抗毒素製剤を提供した[10]。
2006年9月20日、WHOにより報告。韓国ソウル市内で食餌性ボツリヌス症が疑われる患者1例発生。原因食材は不明[10]。
兵器としての歴史
1995年、イラクは生物兵器として保有する約19,000 Lのボツリヌス毒素を廃棄した。ただしこれは当時のサッダーム・フセイン政権による自己申告であり、裏付けは確認されていない[18]。
オウム真理教(現Aleph)も研究し、何度か散布を行ったが被害は無かった。オウム真理教の国家転覆計画、遠藤誠一も参照。
検出
関連法規
出典
⇒ボツリヌス症 IDWR注目すべき感染症 国立感染症研究所 疫学センター
⇒感染症の話 2001年第46週 乳児ボツリヌス症 国立感染症研究所
⇒ボツリヌス症 (PDF) 国立感染症研究所 平成24年12月07日
脚注^ JAMA 2001;285:1059-1070
^ “詳細ーボツリヌス症 ? バイオテロ対応ホームページ
^ Int J Food Microbiol. 1992 Jun;16(2):117-21, Detection of Clostridium botulinum in natural sweetening.