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「ボタンノキ」と呼ばれるスズカケノキ科の高木「アメリカスズカケノキ」とは異なります。
ボタン(牡丹[2]、学名: Paeonia suffruticosa)は、ボタン科ボタン属の落葉低木。または、ボタン属(Paeonia)の総称。原産の中国名も牡丹[1]。別名は「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」「花神」「花中の王」「百花の王」「天香国色」「名取草」「深見草」「二十日草(廿日草)」「忘れ草」「鎧草」「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」など多数[3]。観賞用の花木で品種も多く、庭に植えられる。根の樹皮部分は薬効があり、漢方薬の原料になる。
以前はキンポウゲ科に分類されていたが、おしべ・花床の形状の違いからクロンキスト体系ではシャクヤクとともにビワモドキ目に編入され、独立のボタン科とされた。APG IIIではユキノシタ目とされる。
特徴ボタンの栽培は元禄時代から盛んになり、幕末期、高津西坂下の植木屋百花園松井吉助のものは「吉助の牡丹」として名所に数えられた
原産地は中国西北部[4][2]。花を観賞するために栽培されている[4]。落葉広葉樹の低木で、高さは50 - 180センチメートル (cm) [2]。幹は直立して枝分かれする[4]。枝は太くて無毛である[2]。樹皮は淡褐色から茶褐色で、浅く割れて剥がれる[2]。葉は1回3出羽状分裂し、小葉は卵形から披針形をしており、葉先は2 - 3裂するか全縁である[4]。
花期は初夏(5月ごろ)[2]。本年枝の上端に、大型の花を1個つける[4]。冬牡丹は、春咲きの品種を温度調節して冬に咲かせたものである[2]。
冬芽は鱗芽で、頂芽は互生する側芽よりも大きく、長さ2 - 3 cmもある[2]。芽鱗は6 - 8枚あり、内側の芽鱗は濃赤褐色をしている[2]。
元は薬用として利用されていたが、盛唐期以降、牡丹の花が「花の王」として他のどの花よりも愛好されるようになった。たとえば、『松窓雑録』によれば、玄宗の頃に初めて牡丹が愛でられるようになったものの、当時は「木芍薬」と呼ばれていたと記載される[5]。また、隋の煬帝や初唐の則天武后が牡丹を愛でたという故事がある。ただし郭紹林はこれらの故事を慎重に検討し、虚構であると結論づけている[6]。清代以降、1929年までは中国の国花であったとされることもあるが、清政府が公的に制定した記録はみられない。1929年、当時の中華民国政府は国花を梅と定めた。中華民国政府が台湾に去った後、公式の国花は定められていなかった。中華人民共和国政府は近年、新しく国花を制定する協議を行い、牡丹、蓮、菊、梅、蘭などの候補が挙げられたが、決定に至らなかった。
日本への渡来は、単弁花であったが、現在栽培されているものは重弁もあり、色や形は複雑である[4]。 シャクヤクとともにボタン属に分類され、英語ではどちらも「Peony」と呼ばれるが、木本性のものは以下の種。 樹高は原種で3メートル (m) 、接木で作られる園芸品種で1 - 1.5 m。 従来は種からの栽培しかできなくて正に「高嶺の花」であったが、戦後に芍薬を使用した接ぎ木が考案され、急速に普及した。 鉢植えや台木苗で市場に出回る。 品種改良が盛んに行われ、園芸品種が非常に多い。花色も豊富(原種は紫紅色)で、花形も多彩である。 なお、日本の正月に飾られるハボタンはアブラナ科で、葉の形が牡丹の花に似ているが、別種で、放置すればそのうちにアブラナに似た花が咲く。また、夏に咲く草丈10センチメートルほどのマツバボタンはスベリヒユ科の園芸品種で、これも別種である。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}
ボタン属
木本性のボタン属
Paeonia decomposita
Paeonia delavayi (Delavay's Tree Peony)
Paeonia jishanensis (Jishan Peony; syn. Paeonia spontanea)
Paeonia ludlowii (Ludlow's Tree Peony)
Paeonia ostii (Osti's Peony)
Paeonia potaninii
Paeonia qiui (Qiu's Peony)
Paeonia rockii (Rock's Peony)
Paeonia suffruticosa (Suffruticosa Peony; probably of hybrid origin)
園芸
園芸品種
春牡丹
春牡丹は4 - 5月に開花する一般的な品種。
寒牡丹
春と秋に花をつける二季咲きの変種。通常は、春にできる蕾は摘み取り、秋にできる蕾のみを残し10月下旬から1月に開花させる。あしかがフラワーパークの冬牡丹
冬牡丹
春牡丹と同じ品種を1 - 2月に開花するよう調整したもの。寒牡丹と混同されることが多いが、これは放置すると春咲きに戻ってしまう。
日本牡丹・中国牡丹・西洋牡丹(ピオニー)
赤・赤紫・紫・薄紅・黄・白
一重・八重・千重、大輪・中輪