ボストン
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2004年に観光客が消費した額は79億ドルであり、ボストンは全米で10本の指に入る人気観光地となっている[10]。また、ボストンは出版・印刷業の中心地でもある。Houghton Mifflinのほか、Bedford-St. Martin's Press、ビーコン・プレス、リトル・ブラウン・アンド・カンパニーは市内に本社を置いている。ピアソン PLCの出版部もボストンで数百人を雇用している。市には4つの大きなコンベンション・センターがある。バックベイ地区のハインズ・コンベンション・センター、ドーチェスターのベイサイド・エクスポ・センター、サウスボストン臨海地区の世界貿易センター・ボストン、同じくボストン・コンベンション・アンド・エキシビション・センターである。ボストンは州都であり、かつ連邦政府の地域拠点でもあることから、法律・政府部門も市の経済の重要な要素となっている[10]

ボストンは世界でも有数のイノベーション都市である[97][98]。市内に本社を置く大企業としては、リバティ・ミューチャル保険会社、ジレット(現在はプロクター・アンド・ギャンブルが保有)などもある。半導体その他の電子試験用品の世界的メーカーであるテラダインは2006年に撤退した。ニューバランスも市内に本社を置く。経営コンサルタント会社のボストン・コンサルティング・グループモニター・グループベイン・アンド・カンパニープライベート・エクイティ・グループであるベインキャピタルもある[99]。市外、特に州道128号線沿いにある大企業もある[100]128号線は、この地域のハイテク産業の中心地としての役割を果たしている。2006年において、ボストンおよび同都市圏は、19万1700人のハイテク産業従事者を有し、全米第4のサイバーシティとしてランクされた。これを上回るハイテク部門を有するのは、ニューヨーク都市圏、ワシントンD.C.首都圏、シリコンバレーのみである[101]。ボストン港は、アメリカ合衆国東海岸の主要な港であるとともに、西半球で最も古くから運営を続ける工業港・漁港でもある[102]ボストン海軍工廠は港の遺産である。
交通
空港

ローガン国際空港は、イーストボストン地区にあり、ボストンのほとんどの定期旅客便を取り扱っている[103]。また南北アメリカやアジアヨーロッパとの国際線が乗り入れている。

市を囲んで、ゼネラル・アビエーション(輸送事業以外の一般民間航空)の大きな飛行場が三つあり、北がベバリー市営飛行場、西がベッドフォードのハンスコム・フィールド、南がノーウッド・メモリアル飛行場である。ロードアイランド州プロビデンスT・F・グリーン空港と、ニューハンプシャー州マンチェスターマンチェスター・ボストン地域空港も、ボストン圏に定期旅客便を提供している。
鉄道サウス・ステーション(ボストン南駅)。大ボストン都市圏の中では最大の鉄道駅・バスターミナルである。

ボストン市民の3分の1近くが、通勤に公共交通機関を使っている[104]。アメリカ最初の地下鉄網であるマサチューセッツ湾交通局(MBTA)の地下鉄を運営が運営されており、これは現在全米で4番目に繁忙な地下鉄であり[9]、線路の全長は105kmにまで延伸し[105]、北はモールデン、南はブレイントリー、西はニュートンにおよぶ。この地下鉄網は「T」という愛称で呼ばれている。交通局はこれ以外に、繁忙度全米第6位のバス網(MBTA Bus)のほか、水上往復便、そして繁忙度全米第5位のコミューター・レールも運営している。コミューター・レールは、営業距離321km超[105]、北はメリマック・バレー、西はワーススター、南はプロビデンスまで伸びる。

長距離旅客列車を運行するアムトラックターミナル駅は路線によってサウス・ステーション(ボストン南駅)とノース・ステーション(ボストン北駅)の2箇所に分かれている。北東回廊とシカゴ・ラインは、ボストンのサウス・ステーション(ボストン南駅)から出発し、バックベイ駅で停車する。北東回廊の列車はニューヨークワシントンD.C.およびその間のいくつかの駅に停車し、ボストン南西郊外のルート128駅にも停車する[106]。また、メイン州に向かうアムトラックのダウンイースターはノース・ステーション(ボストン北駅)から出ている[107]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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