日本ボクシング連盟が定めるアマチュアボクシングの勝敗の決し方は以下の通り。[1]
勝敗の決し方は、以下の通り。
KO (KnockOut):正当な攻撃によってダウンした後、10カウント以内に立ち上がれなかった場合(この際の「立ち上がる」とは、ただ立つだけでなくレフェリーに試合続行できると判断されることを指す)。スリー・ノックダウン制が採用された試合においては、同一ラウンドで3回目のダウンを喫した場合もこれに準じる。両選手が相打ちの形で同時にダウンした場合(ダブルノックダウン)は、片方の選手が10カウント以内に立ち上がれば立った選手のKO勝ちとなり、両者とも立ち上がれなかった場合は引き分けとなる(ダブルノックアウト)。
TKO (Technical KnockOut):一方的な試合展開となって勝敗の帰趨が明白となった場合。片方の選手が一方的にパンチを打ち込まれ、ダウンはしていないものの試合続行不可能な状態になったとレフェリーが認めたケースなどが該当する。
レフェリーストップ:パンチを受けて発生した負傷や目の腫れ、逆に攻撃した際に発生した拳の骨折や肩の脱臼、あるいはダウン・スリップダウンの際に発生した足の負傷など、反則によらない試合中の事象がもとで「これ以上試合を続行させると危険である」とレフェリーが判断した場合。記録上はTKO。
ギブアップ:選手本人、もしくはセコンドがこれ以上試合を続けることができないと判断した場合。日本においては、試合中の意思表示はセコンドがタオルをリングに投げ込むことで行うため、「タオルを投げる」は負けを認めることの喩えにも用いられる。記録上はTKO。
失格:「故意にパンチ以外の手段で攻撃し負傷させる」、「ラウンド終了のゴングやレフェリーの制止を振り切って攻撃を続け、無抵抗状態の対戦相手をノックアウトしてしまう」等の重大な反則を犯した場合や、もしくは反則による減点を繰り返し受けても態度が改まらないとレフェリーが認めた場合。
判定:最終ラウンドが終わっても勝負が決しなかった場合、3人の審判(レフェリー・ジャッジ)がラウンド毎に行った採点に基づき試合結果を決定する(採点方法の詳細については後述)
負傷判定:試合の中で偶然・不可抗力で生じたバッティング等の反則事象により選手が負傷し、レフェリーが試合続行不可能と判断した場合、規定のラウンドに達していればそれまでの採点で勝敗を決する。