ボクシング
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ライトフライ級49kgまで48kgまで46kgまで





(参考)国内大会での階級

階級名称体重(男子)体重(女子)備考
スーパーヘビー級91kg超(設定なし)
ヘビー級81kg超 91kgまで80kg超 86kgまで
ライトヘビー級75kg超 81kgまで75kg超 80kgまで
ミドル級69kg超 75kgまで70kg超 75kgまで
ライトミドル級(設定なし)66kg超 70kgまで
ウェルター級64kg超 69kgまで64kg超 66kgまで
ライトウェルター級60kg超 64kgまで60kg超 63kgまで
ライト級57kg超 60kgまで
フェザー級(設定なし)54kg超 57kgまで
バンタム級52kg超 56kgまで52kg超 54kgまで
フライ級49kg超 52kgまで
ライトフライ級46kg超 49kgまで
ピン級42kg超 46kgまでジュニア(高校生)のみ

プロ

プロボクシングにおける階級は、以下の通り。以前は、日本ボクシングコミッションでは「ジュニア○○○級」の呼称を採用していたが、1998年5月1日世界ボクシング協会(WBA)と世界ボクシング評議会(WBC)とでルールが統合され、両団体で異なっていた呼称も「スーパー○○○級」に一本化されたため、同時に日本ボクシングコミッションでも「スーパー○○○級」に呼称が変更された。それにより、ジュニアミドル級はスーパーウェルター級へ、ジュニアウェルター級はスーパーライト級へ、ジュニアライト級はスーパーフェザー級へ、ジュニアフライ級はライトフライ級へ変更された。

WBAやWBC以外の団体ではジュニアの名称は今でも使われており、団体によって名称に差異はあれど同じウエイトである。男子は全17階級。女子は団体によって異なり、ミニフライ級(ミニマム級)の下にアトム級(ライトミニマム級)が設けられたり、スーパーミドル級より上の階級が一部または全部抜けていることもある。

階級名称体重
(キログラム/kg)体重
(ポンド/lb)備考
ヘビー級90.719kg超200lb超
ブリッジャー級/スーパークルーザー級101.604kg以下224lb以下WBC男子とWBA男子のみ[6][7][8]
クルーザー級/ジュニアヘビー級90.719kg以下200lb以下女子はWBOのみ
ライトヘビー級79.379kg以下175lb以下WBC女子はなし
スーパーミドル級76.204kg以下168lb以下
ミドル級72.575kg以下160lb以下
スーパーウェルター級/ジュニアミドル級/ライトミドル級69.853kg以下154lb以下
ウェルター級66.678kg以下147lb以下
スーパーライト級/ジュニアウェルター級/ライトウェルター級63.503kg以下140lb以下
ライト級61.235kg以下135lb以下
スーパーフェザー級/ジュニアライト級58.967kg以下130lb以下
フェザー級57.153kg以下126lb以下
スーパーバンタム級/ジュニアフェザー級/ライトフェザー級55.338kg以下122lb以下
バンタム級53.524kg以下118lb以下
スーパーフライ級/ジュニアバンタム級/ライトバンタム級52.163kg以下115lb以下
フライ級50.802kg以下112lb以下
ライトフライ級/ジュニアフライ級48.988kg以下108lb以下
ミニマム級/ストロー級/ミニフライ級47.627kg以下105lb以下
アトム級/ライトミニマム級/ミニマム級/ストロー級/ミニ級46.266kg以下102lb以下女子のみ

勝敗
アマチュア

日本ボクシング連盟が定めるアマチュアボクシングの勝敗の決し方は以下の通り。[1]

KO (KnockOut):競技者がダウン後10 秒以内に競技ができない場合、あるいはレフリーがダウンした選手に異常を感じカウントを省略してリングドクターを呼び入れた場合。ダブルノックアウトの場合は「両者KO負け」となるが、トーナメントの決勝戦の場合はそれまでの採点結果で判定する。

RSC (RefereeStopContest):プロボクシングのTKOに相当する。片方の競技者に決定的な差がついている場合や劣勢な競技者が過度な打撃を受けていると レフリーが判断した場合や、ダウン後に競技を続けられないとレフリーが判断した場合、競技中の負傷でリングドクターからの試合中止勧告が出された場合などが該当する。RSCのバリエーションとして、競技中の偶発的な負傷によって競技続行不可能と判断される場合に採用されるRSC?I (I=injury) がある。

棄権 (ABanDon):競技者が負傷等により自発的に棄権した場合や、セカンドがリング内にタオルを投げ入れるかエプロンに上がり棄権を申し出た場合。また、コンタクトレンズ装着者が試合中にレンズを失い試合続行不可能となった場合もこの裁定となる。

失格 (DiSQualified):重大な反則や、意図的な反則によって対戦相手を試合続行不可能に追い込んだ場合。また、1試合で3回の警告(=減点)を受けた場合も自動的に失格となる。「両者失格負け」の判定が下される場合があり、トーナメントの決勝戦で両者失格となった場合は優勝者・準優勝者のメダルが授与されなくなる。

判定 (WP):ラウンドごとの各ジャッジが与えた得点により勝者を決定する(採点基準は後述)。競技者の片方あるいは両方が故意でないファウルで負傷があり競技がストップした場合、1ラウンド終了後に不慮のアクシデントにより試合続行が不可能になった場合は、それまでの採点結果により勝敗が決せられる。

不戦勝 (WalkOver):一方の競技者がリング内に登場して相手競技者がアナウンス後、1分経ってもリング内に現れない場合は不戦勝となる。また、事前の計量や事前検診で対戦相手が失格した場合も同様に扱う。

特別な再試合:1ラウンド終了前に不慮のアクシデントにより試合続行が不可能になった場合は、レフリーの判断で試合を一旦中止し、可能な限り当日中に再試合を行う。

プロ

勝敗の決し方は、以下の通り。

KO (KnockOut):正当な攻撃によってダウンした後、10カウント以内に立ち上がれなかった場合(この際の「立ち上がる」とは、ただ立つだけでなくレフェリーに試合続行できると判断されることを指す)。スリー・ノックダウン制が採用された試合においては、同一ラウンドで3回目のダウンを喫した場合もこれに準じる。両選手が相打ちの形で同時にダウンした場合(ダブルノックダウン)は、片方の選手が10カウント以内に立ち上がれば立った選手のKO勝ちとなり、両者とも立ち上がれなかった場合は引き分けとなる(ダブルノックアウト)。

TKO (Technical KnockOut):一方的な試合展開となって勝敗の帰趨が明白となった場合。片方の選手が一方的にパンチを打ち込まれ、ダウンはしていないものの試合続行不可能な状態になったとレフェリーが認めたケースなどが該当する。

レフェリーストップ:パンチを受けて発生した負傷や目の腫れ、逆に攻撃した際に発生した拳の骨折や肩の脱臼、あるいはダウン・スリップダウンの際に発生した足の負傷など、反則によらない試合中の事象がもとで「これ以上試合を続行させると危険である」とレフェリーが判断した場合。記録上はTKO。

ギブアップ:選手本人、もしくは
セコンドがこれ以上試合を続けることができないと判断した場合。日本においては、試合中の意思表示はセコンドがタオルをリングに投げ込むことで行うため、「タオルを投げる」は負けを認めることの喩えにも用いられる。記録上はTKO。

失格:「故意にパンチ以外の手段で攻撃し負傷させる」、「ラウンド終了のゴングやレフェリーの制止を振り切って攻撃を続け、無抵抗状態の対戦相手をノックアウトしてしまう」等の重大な反則を犯した場合や、もしくは反則による減点を繰り返し受けても態度が改まらないとレフェリーが認めた場合。

判定:最終ラウンドが終わっても勝負が決しなかった場合、3人の審判(レフェリー・ジャッジ)がラウンド毎に行った採点に基づき試合結果を決定する(採点方法の詳細については後述)

負傷判定:試合の中で偶然・不可抗力で生じたバッティング等の反則事象により選手が負傷し、レフェリーが試合続行不可能と判断した場合、規定のラウンドに達していればそれまでの採点で勝敗を決する。規定のラウンド終了以前に試合が止められた場合は、それまでの優勢・劣勢や採点結果に関わらず「負傷引き分け」となる。

リングアウト:試合中のアクシデントによりリングから転落した選手が20カウント以内にリングに戻れなかった場合。日本の公式試合で発生することは極めて稀であるが、海外では重量級の試合で体格の大きい選手が勢い余ってロープを乗り越えてしまうケースが見受けられる。

ノーコンテスト(無効試合):試合が続行不可能となる重大なアクシデントが発生した場合や、一旦試合結果が確定した後に勝敗の判定や試合運営上の重大なミスがあったとコミッションが認めた場合。日本においては「タイムキーパーの計測ミスにより規定より1分早くラウンドを終了させてしまったことが試合後のVTR検証で発覚した」などの事例がある。

採点方法
アマチュア

アマチュアボクシングの採点方式は時代とともに大きく変遷している。以前は20点満点・減点方式によるペーパー採点や、ジャッジが有効打と認めたパンチを手元のボタンでカウントし、それをコンピューターで集計して「3人以上のジャッジが同時に有効打と認めたパンチ」の合計数を競う採点方式が採られていたが、2013年にAIBA(国際ボクシング協会)が競技規則の抜本的改革を行った中で採点方式も大きく改められた。

※以下の採点基準は、日本ボクシング連盟が2021年現在公表しているものに従う。[2]

現在の採点方式はプロ同様の10ポイント・マストシステムによる10点満点の減点方式で、また限定的に10-10の採点が容認されているプロとは異なり、必ずラウンドごとに優劣をつける「ラウンド・マスト」で採点を行う。優劣の接近したラウンドは10対9、有効打数やカウント(プロにおけるダウン及びスタンディングダウン)の回数で優劣がはっきりしているラウンドは10対8、有効打数やカウント数など全ての要素において差がついているラウンドは10対7となる。各ラウンドの点数を合計し、減点がある場合はその分を差し引いて判定する。ジャッジは5人制で(規模の小さい大会などでは3人制の場合もある)、各ジャッジの合計点による多数決で勝敗をつける。その際、合計点が同点であったジャッジは、最終ラウンドの採点に併せ試合全体を通じてどちらの選手が優勢であったか明記する義務があるため、プロとは異なり「ドロー(引分)」の裁定は存在しない。なお、ラウンドごとの優劣を判断する基準は以下のように定められている。

 1.ターゲットエリアへの質の高い打撃の数 (「ナックルパートで重みを伴う有効打」の数と質で総合的に上回ったかどうか)

 2.技術や戦術の優勢を伴って競技を支配していること(戦術的に攻撃と防御を効果的に組み合わせているかどうか)

 3.積極性(競技中継続して勝利を目指す姿勢が見られるかどうか)

ノックダウンの有無が採点に大きく関わるプロとは異なり、形勢に大差がつけばカウントが無くても10-8となったり、逆にカウントに追い込まれてもクリーンヒット数やダメージの蓄積度が接近していれば10-9に留まる可能性が充分考えられる。
プロ

10点満点の減点方式。JBCルールによると、互角の場合は10対10、一方が勝る場合は10対9、1度のダウンやそれに近い状態のときは10対8、2度のダウンの場合、あるいは3度のダウンがあったがダメージがそれほど深刻ではない場合は10対7、3度のダウンがあった場合や2度のダウンでも10対7相当よりも一方が圧倒的に優勢であるときは10対6となり、10対5以上の大差と認められた場合はTKOとなる。


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