また、冒頭に登場するモダニズムの邸宅は、フランスの建築家ロベール・マレ=ステヴァンスが、『人でなしの女(英語版)』の衣装を担当した服飾デザイナーであるポール・ポワレのために1923年に建てたものである。カラックスは1920年代のフランス映画へのオマージュとして、この邸宅を映画に登場させた。マレ=ステヴァンスは当時、白い立方体を組み合わせたキュビスム風のセットを製作していた。1923年の『人でなしの女(英語版)』に登場する邸宅と実験室も彼が手がけたものである[10]。 使用された主な楽曲は以下の通り。 曲名作曲者(歌手)備考
キャスト
オスカー/銀行家/物乞い/モーションキャプチャーの男/メルド/父親/アコーディオン奏者/殺し屋/殺されるギャング/ヴォーガン/家路に着く男:ドニ・ラヴァン
セリーヌ:エディット・スコブ
ケイ・M:エヴァ・メンデス
エヴァ(ジーン):カイリー・ミノーグ
レア(エリーズ):エリーズ・ロモー(フランス語版)
アンジェラ:ナースチャ・ゴルベヴァ・カラックス
あざを持つ男:ミシェル・ピコリ
眠る男:レオス・カラックス
モーションキャプチャーの女:ズラータ
音楽
『Who Were We ?』レオス・カラックス & Neil Hannon
『Funeral March (Adagio molto) String Quartet 15 E. Op. 144』ドミートリイ・ショスタコーヴィチレアの登場シーンと、ジーンとの再開シーンの後に流れる。
『Revivre』Gerard Manset(フランス語版)オスカーが家路に着く場面で流れる。別の映画の中(本作)で再会できたアレックスとミシェルに呼応するように、「もう一度同じこの人生を生き直したい」、「私たちは生まれた場所へとさかのぼっては下っていくサケのようだ」などと歌われており、ニーチェの永劫回帰や可能世界論などを思わせもする。
『How are you getting home ?』Ron Mael(英語版)(スパークス (バンド))アンジェラを迎えに行く前後の車内のシーンで、カーステレオから流れてくる。
『ゴジラ、メインタイトル 備後丸の沈没』『ゴジラ』オリジナルサウンドトラックよりメルドが墓地で暴れ回るシーンで使用される。
『Let My Baby Ride』R. L. Burnside(英語版) / Tom Rothrock(英語版)アコーディオンのヴァージョンに編曲されたものを、オスカーたちが演奏する。
『熱く胸を焦がして』キャシー・デニス/Rob Davis(英語版)(カイリー・ミノーグ)ジーン役のカイリー・ミノーグの楽曲。パーティー会場となったビルの一室から聴こえてくる。アンジェラの携帯電話の着メロにもなっている。
『マイ・ウェイ』クロード・フランソワ/ジャック・ルヴォー(英語版)(フランク・シナトラ)一日の終わりに、オスカーとセリーヌが口ずさむ。
『All the Pretty Little Horses(英語版)』ケイ・Mが歌う子守唄。
『Come with Me Now(英語版)』Kongos(英語版)予告編で使用された。
脚注[脚注の使い方]^ “ ⇒HOLY MOTORS (18)”. British Board of Film Classification (2012年7月31日). 2013年1月2日閲覧。
^ Lemercier, Fabien (2011年6月10日). “ ⇒Arte France Cinema backs Carax's Holly Motors”. cineuropa.org. Cineuropa. 2011年8月21日閲覧。
^ “ ⇒The Collection”. Thenumbers.com. 2013年1月15日閲覧。