ホンダ・N-BOX
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コスト削減のため、積極的に海外製の部品を採用しており、例えばフロントウインドシールドガラスは中国の「フーヤオ」製である[11]。2代目から蓄冷エバポレーターが搭載されている。
N-BOX SLASH (2014年 - 2020年)

ホンダ・N-BOX SLASH
JF1/2型
N-BOX SLASH
X ターボパッケージ 前面
N-BOX SLASH
X ターボパッケージ 後面
S07Aターボ エンジンルーム
概要
販売期間2014年12月22日 - 2020年2月
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ5ドア軽トールワゴン
駆動方式前輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
エンジンS07A型:
658cc 直3DOHC
S07A型:
658cc 直3DOHCターボ
最高出力43kW (58PS)/7,300rpm
(NA車)
47kW (64PS)/6,000rpm
(ターボ車)
最大トルク65N・m (6.6kgf・m)/
4,700rpm(NA車)
104N・m (10.6kgf・m)/
2,600rpm(ターボ車)
変速機CVT
(ターボ車は7スピードモード付)
サスペンション
前マクファーソン式
後前輪駆動:車軸式
四輪駆動:ド・ディオン式
車両寸法
ホイールベース2,520mm
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,670mm(前輪駆動)
1,685mm(四輪駆動)
車両重量920-1,000kg
その他
ブレーキ前:油圧式ディスク(NA車)
前:油圧式ベンチレーテッドディスク(ターボ車)
後:油圧式リーディング・トレーリング
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N-BOXの派生車種でかつ、Nシリーズの第5弾車種として、2014年(平成26年)12月公式発表・発売された。なお、車両型式はN-BOX/N-BOX +と同じJF1/2型となる。

N-BOX/N-BOX +に比べてルーフを100 mm低くした上で、リアに向かってルーフラインを下げ、ウインドウラインをせり上げることで、BOXスタイルでありながら2ドアクーペに見せるように工夫したデザインを採用。リアドアはスライド式ではなくヒンジ式のドアとなり、ヴェゼル同様にリアドアアウターハンドルをガラス側に配置している。また、ルーフモール、リアピラーガーニッシュ、フューエルリッドなどに金属調の加飾を施した。また、全タイプでカスタムテイストのデザインを採用しているため、Nシリーズの他の車種で設定されているノーマルタイプが存在せず(ただしフロント周りの基本はノーマルタイプのものがベース)、「カスタム」の名称も付かない。バックドアデザインはN-BOX/N-BOX +カスタムのデザインテイストが踏襲されているが、下がったルーフに合わせて構成パーツはすべて専用品となる。なお、左下の車名エンブレムは「N/」となっている。

内装は「G」と「G・Aパッケージ」はベージュ基調の「ブライトロッドスタイル」を、「G・ターボAパッケージ」と「X」系にはブラック基調の「ストリートロッドスタイル」をそれぞれ採用。「X」系にはメーカーオプション「インテリアカラーコレクション」でレッド基調にチェッカーフラッグの模様をあしらった「ダイナースタイル」、ホワイト基調にライトブルーを配した「グライドスタイル」、ブラウン基調にブラックを配した「セッションスタイル」の3種類から選択できる。

リアシートはチップアップ&ダイブダウン機構に加え、前後スライド機構も搭載された。

メカニズムについては概ねベース車に準ずるが、パーキングブレーキについてはボタンひとつで作動する電動制御式(EPB)を採用した。ドラムブレーキで同方式は世界初であり、機構的にはリヤブレーキドラムの中にモーターを組み合わせることで実現させている。

オーディオは8個のスピーカーと17 cmバックロードホーン型サブウーファーで構成する「サウンドマッピングシステム」(X系に標準装備。オプションのディスプレイオーディオかディーラーオプションのギャザズナビゲーションを装着する必要がある)を搭載し、臨場感あふれる音空間を実現した。
年表

【N】N-BOX:2011年 - 2017年

【N+】N-BOX +:2012年 - 2017年(車いす仕様車除く)

【N/】N-BOX SLASH:2014年 - 2020年
コンセプトカー『N CONCEPT 1』コンセプトカー『N CONCEPT 2』『N CONCEPT 3』

2011年

10月27日 -【N】インサイトマイナーチェンジおよびフリードハイブリッドフリードスパイクハイブリッドの発表会見において、市販前提のモデルを初公開[12]

10月31日 -【N】公式ティーザーサイトを開設。発表時のプレスリリースでは同年12月の発表予定を公表した[13]

11月10日 -【N】第42回東京モーターショーの出展モデルとして『N CONCEPT』4車種を発表[14][注 2]

11月30日 -【N】発売モデルと販売日を発表[15]

12月16日 -【N】「N BOX」として販売が開始される。
『N CONCEPT 1』と『N CONCEPT 2』の市販モデルで、ノーマルタイプとエアロパーツを装備した「カスタム」の2タイプで展開される。それぞれに標準仕様の「G」と装備を充実させた仕様の「G・Lパッケージ」を設定。加えて「カスタム」にはターボエンジンを搭載し、両側パワースライドドア(タッチセンサー/挟み込み防止機構付)[注 3]クルーズコントロール、パドルシフトなどを装備した最上級仕様の「G・ターボパッケージ」も設定される。

2012年

2月9日 -【N+】『ジャパン・キャンピングカーショー 2012』に『N CONCEPT 3』のエクステリアモデルとインテリアモデルを出品し初公開することを発表[16][17]

4月16日 -【N+】『バリアフリー2012』に『N CONCEPT 3』の車いす仕様車を出品することを発表[18]

7月5日 -【N+】Nシリーズ第二弾として、『N CONCEPT 3』の市販モデルである「N BOX +(エヌ ボックス プラス)」を発表(発売は翌7月6日)[19]
N BOXをベースに新設計のパワープラントを組み合わせ、荷室スペースの床を斜めにし、ディーラーオプションのアルミスロープを組み合わせることで車両の床面と地面を地続きにすることができ、バイクなどの車輪付き重量物の積み降ろしを容易にする「ユニバーサルブリッジ」と3つのボード(大小2つのマルチボードとエンドボード)を組み合わせることで多彩な空間アレンジを可能にする「マルチスペースシステム」の採用により日常利用やレジャー、介護まで幅広い用途に対応できる。グレード体系はN BOX同様に、ノーマルタイプと「カスタム」が用意されており、それぞれに「G」・「G・Lパッケージ」・「G・ターボパッケージ」の3タイプが設定された他、N BOXと異なり、ノーマルタイプにもターボ車の「G・ターボパッケージ」が設定された。さらに、N BOX +には、ボディカラーとルーフカラーが異なる「2トーンカラースタイル」がオプションとして用意されており、「G・Lパッケージ」と「G・ターボパッケージ」の2タイプで設定が可能である。元々の計画は車椅子仕様車の開発で、メーカーの大量生産ラインで作ろうとすると、少ない販売台数では1台あたりの生産コストが割高になるので[注 4]、販路を拡大することで台数を増やし車両価格を安価にするため、多目的用途車として販売することになった[20]

8月30日 -【N+】車いす仕様車が追加発売される[21]
車いすでの乗り降りをサポートする電動ウインチが追加され、車いすのハンドルグリップを持ちながらの操作もしやすいリモコンが付く。また、3段階スライド式のアルミスロープの採用により、車いすでの乗り降りがない時は床下に倒して収納することが可能となり、テールゲートからの荷物の出し入れが容易となるだけでなく、大小2つのマルチボード(「G リアシートなしタイプ」を除く)を活用することで日常生活からレジャーまで幅広い用途に対応できる。グレード体系は「G リアシートなしタイプ」・「G」・「G・Lパッケージ」・カスタム「G」の4タイプで、軽規格のハイトワゴン/スーパーハイトワゴンの車いす仕様車では初となる4WD車を全タイプに設定している。なお、このため「N BOX」自体には福祉車両の設定がない。

10月4日 -【N】【N+】2012年度上半期(2012年4月?9月)の販売台数が11万8,431台となり、軽四輪車新車販売台数No.1を獲得したことを発表した[22]

12月24日 -【N】【N+】一部改良[23]
NA車においてエンジンの高効率化により燃費を向上(N BOXのNA・FF車は2.2km/L、N BOXのNA・4WD車とN BOX +は2.0km/L向上)。これにより、「平成27年度燃費基準+10%」を達成した。併せて、N-ONEに採用したエマージェンシーストップシグナル(急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅させ後続車に知らせる機能)を新たに標準装備するとともに、「G(N BOX +の車いす仕様車を除く)」にはフルオートエアコンディショナーとN BOX +に採用されている14インチタイヤを、「G・Lパッケージ」には14インチアルミホイールとドアミラーウインカーをそれぞれ標準装備した。また、ターボ車の「G・ターボパッケージ」が「N BOX」にも追加設定された。本タイプの2WD車は20.8km/Lの低燃費を実現し、平成27年度燃費基準を達成した。併せて、新たに展開するコンプリートカー「Modulo X(モデューロ エックス)」の第1弾として、N BOXカスタムをベースに、高速道路での走行安定性の向上を目指した形状とした専用エクステリアや専用ローダウンサスペンションを採用し、本革巻ステアリングホイール&セレクトレバー、専用15インチアルミホイールなどを装備した「N BOX Modulo X」を発表した(2013年1月18日販売開始)[24]

2013年

4月4日 -【N】【N+】2車を合わせた2012年度(2012年4月?2013年3月)の販売台数が236,287台となり、軽自動車新車販売台数で第1位を獲得したことを発表した[注 5][25]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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