ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

この日のセッションで、テイク15が8トラック・レコーダーに移されてテイク16となり、これに対してハリスンは、2年前に「アイム・オンリー・スリーピング」のセッションで行ったように逆回転のギターソロが加えられたが、このテイクは破棄された[22][20]。5日に8月22日のセッションを最後に離脱していたスターが復帰[注釈 2][28][20]。この日もオーバー・ダビングが行われたが、2番目のバージョンも没となった[20]。その後、3番目のバージョンの制作が開始された際、テイク数は17となっていたが、ハリスンはこれを「テイク1」と称した[20]。その後27テイク録音された中から、テイク25がマスターに選ばれた[20]。なお、最終テイクとなったテイク27は、2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)〈スーパー・デラックス・エディション〉』のCD5に収録された[20]
リードギターのオーバー・ダビングクラプトンがレコーディングで使用したギブソン・レスポール。クラプトンはこのギターをハリスンにプレゼントした。

9月6日にサリーからロンドンへ向かう車の中で、ハリスンはエリック・クラプトンに「レコーディングに参加してギターソロを弾かないか?」と声をかけた。当初クラプトンは「僕がビートルズのセッションに参加するなんて恐れ多いよ」と断っていたが[29]、「僕の曲だぞ!その僕が参加してくれと言っているんだ」というハリスンの言葉で参加を決めた[30]

クラプトンは、「ルーシー」と名付けたギブソン・レスポールでギターソロを演奏し[5][31]、このギターソロはレコーダーのトラック2に録音され、トラック1にはドラム、トラック3にマッカートニーのオルガンとピアノ、トラック4にハリスンのボーカルとアコースティック・ギター、マッカートニーのハーモニー・ボーカルが録音された[20]。なお残されたテープから、クラプトンはテイク17からテイク45までの大半で共演していたことが判明している[20]
ミキシング

クラプトンのギターソロを後から聴き直したハリスンは、「ビートルズっぽさが足りない」と判断し[20]、エンジニアに対して「ビートルズっぽさを出してくれ」と要求した[32][33]。このため、1968年10月14日にモノラル・ミックスとステレオ・ミックスが作成された際に、ギターソロとオルガンにADTがかけられた[20]。音楽学者のウォルター・エヴェレット(英語版)はレノンが弾いたトレモロをかけたギターのパートは、曲のコーダで弾いたフレーズのみ残されたとしている[34]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:152 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef