ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
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現在、この曲以降のジョージ作のビートルズ・ナンバーはジョージの個人楽曲出版社ハリソングス・リミテッドが保有しているが、この曲と同アルバムに収録されている「ピッギーズ」「ロング・ロング・ロング」「サボイ・トラッフル」の4曲は最初アップル・パブリッシング[注釈 3]が保有していた。イギリスやアメリカではシングル・カットされなかったが、日本、ヨーロッパ、オーストラリアなどの国でシングル『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』のB面曲としてシングル・カットされた[38][39]。ちなみに日本でシングル発売された時のタイトルは「マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」と、何故か「ホワイル」が抜け落ちていた。その後、ビートルズ解散後の1973年に発売されたコンピレーション・アルバム『ザ・ビートルズ1967年?1970年』や、1976年に発売されたハリスンのソロ名義でのコンピレーション・アルバム『ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン』にも収録された。

ビートルズ研究家のエリン・トルケルソン・ウェバーは、1969年に発売された「サムシング」や「ヒア・カムズ・ザ・サン」とともに、「多くの聴衆がジョージの作品を、レノン=マッカートニーの作品と互角ともいえるほどに素晴らしいと考えるようになった時期の始まり」としており[40]、コラムニストのマーク・ハーツガード(英語版)は自身の著書で「ジョージのキャリアでは初の素晴らしい楽曲で、おそらく『ホワイト・アルバム』で最も印象的な楽曲の1つ」と評している[41]

ローリング・ストーン』誌が選んだ「500 Greatest Songs of All Time」と「The 100 Greatest Guitar Songs of All Time」、さらに「100 Greatest Beatles Songs」に於いて、それぞれ136位[42]と7位[43]、10位[44]にランクイン。

2018年に『インデペンデント』誌のジェイコブ・ストルワーシーは、アルバム『ザ・ビートルズ』収録曲を対象としたランキングで本作を1位に挙げ、「ビートルズで最も偉大な曲の1つ」「ハリスンが天才である証」と評している[45]
ハリスンによるライブでの演奏

ハリスンは、解散後のソロライブで毎回「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」を演奏した。初めて本作が演奏されたのは、1971年8月1日にマディソン・スクエア・ガーデンで開催されたチャリティーコンサートで、当時の演奏はライブ・アルバム『バングラデシュ・コンサート』に収録された。同コンサートに同伴したクラプトンはジャズ[46]カントリー・ミュージックの演奏に適したギターであるギブソン・バードランド(英語版)を使用し[47]ていて、ヘロイン中毒という状態であったが[48]、同コンサートでの演奏について音楽評論家のトム・ムーン(英語版)は著書『1,000 Recordings to Hear Before You Die』で、「ロックで、よりスリリングな2人のギターの探求の1つ」と評している[49]

1974年11月から12月にかけてラヴィ・シャンカルと共に行なった北米ツアーでも演奏され[50][51]、リードギターのパートはロベン・フォードと共に演奏した[52]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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