ホワイトハウス
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第28代大統領ウィルソンや第30代大統領クーリッジの頃は、ビリヤード台が置かれた娯楽室だったが、第二次世界大戦中、フランクリン・ルーズベルト大統領はこれを戦況報告室として使用し、各戦線の状況を表示させる地図を掲示させていたことからマップルームと呼ばれるようになった。現在は大統領やファーストレディの個人的なミーティングに使用されている。
チャイナルーム(China Room、地階 4)
ここでのチャイナとは中国では無く、磁器の食器のことで、外国元首とのディナーに使われる高級磁器の食器を保管しているホワイトハウスの食器室である。ウィルソン大統領のイーディス夫人が歴代大統領の磁器食器のコレクションを展示したことからチャイナルームと呼ばれるようになった。全体に赤い色調が特徴的なこの部屋には、歴代大統領時代の磁器が年代順に展示されている。
バーメイルルーム(Vermeil Room、地階 5)
1956年にマーガレット・トンプソン・ビドル夫人が残したバーメイル(英語版)(めっきした)のコレクションを展示したことからこう呼ばれるようになった。また黄色を基調とした装飾から「ゴールデンルーム (The Gold Room)』と呼ばれることもある。エレノア・ルーズベルトジャクリーン・ケネディレディーバード・ジョンソンパトリシア・ニクソンナンシー・レーガンの各ファーストレディの肖像画が展示されている。現在は式典などで女性の控え室として使用されている。
キッチン(Kitchen、地階 6)
厨房。大統領と家族の食事の他、ホワイトハウス公式晩餐会の料理も調理しており、常勤料理人5名(うちパティシエ1名)と約20名のパートタイムのスタッフが働いている。軽食からフルコースのディナーまで作り、ディナー140人分、オードブルなら1000名分以上を提供することができる。
ホワイトハウス キューレーターズ オフィス(White House Curator’s Office、地階 7)
ホワイトハウス学芸員室。第35代大統領夫人ジャクリーン・ケネディが、1961年ホワイトハウスを歴史博物館とすることを訴えたことで設置された。ホワイトハウス学芸員は、ホワイトハウスが所蔵する1万4000件以上の歴史的価値のある調度品や美術品を管理・修復している。
ライブラリー(Library、地階 8)
書斎。元々洗濯部屋として使われていたこの部屋は、セオドア・ルーズベルト大統領による改修でポーカールームに改装され、さらにフランクリン・ルーズベルトのときに書斎に改装された。1973年3月、主要国首脳会議の起こりとなった「ライブラリー・グループ」4か国(アメリカ合衆国・イギリス西ドイツフランス)の最初の会合がここで持たれた。第39代大統領カーターは、ルーズベルトの「炉辺雑談」にならって、毎週のラジオ談話をこの部屋から行った。
クリニック(Clinic、地階 9)
医務室。大統領とその家族やホワイトハウス職員のための診療所で、医療設備を完備した診察室と検査室からなる。
ドクターズオフィス(Doctor’s Office、地階 10)
常勤医師オフィス。

ディプロマティック
レセプションルーム
地階 2

マップルーム
地階 3

バーメイルルーム
地階 5

ライブラリー
地階 8

1階1階見取り図

ステートフロア(State Floor[注釈 5]
クロスホール(Cross Hall、1階 1)
横断ホール。形状は廊下。
ブルールーム(Blue Room、1階 2)

レッドルーム(Red Room、1階 3)

グリーンルーム(Green Room、1階 4)
イーストルームに隣接する食堂として設計され、壁が緑色であることからグリーンルームと呼ばれている。第3代大統領ジェファーソンは食堂として使用していたが、それ以降は多目的に使用されている。マディソンはここを執務室とし、閣議もここで行った。第5代大統領モンローは、トランプを楽しむためのカードールームとして使用した。グリーンルームの目的と装飾が現在のものに定着するのはセオドア・ルーズベルトのときからである。
イーストルーム(East Room、1階 5)
ホワイトハウス創設当時より「公式謁見室」として使用されており、現在でも大統領の記者会見のうち特に重要なもの[注釈 6]、条約や重要法案の署名式典、晩餐会やレセプションなど、大がかりな行事はこのイーストルームで行われる。暗殺された第16代大統領リンカーンやケネディの遺体が教会での葬儀や連邦議会での正式安置に先立って、一時的にこの部屋に置かれたこともある。ジョージ・ワシントンの全身肖像画がある部屋としても有名。
ステートダイニングルーム(State Dining Room、1階 6)
“大食堂”。国賓を迎えた際の公式晩餐会はここで行われる。
ファミリーダイニングルーム(Family Dining Room、夕食会の間、1階 7)
ファミリー(家族)という名称は、ステート(国家)との対比でつけられており、実際には国賓のための大規模な公式晩餐会以外の、小規模な公式・非公式の夕食会に使用される。大統領の家族が日常使用する家族用のダイニングは2階にある。
エントランスホール(Entrance Hall、1階 8)
正面玄関ホール。
サウスポーティコウ(South Portico、1階 9)
南ポーチ。

クロスホール
1階 1

ブルールーム
1階 2

レッドルーム
1階 3

グリーンルーム
1階 4

イーストルーム
1階 5

ステート
ダイニングルーム
1階 6

ファミリー
ダイニングルーム
1階 7

2階2階見取り図

セカンドフロア(Second Floor)
セントラルホール(Central Hall、2階 1)
中央広間。形状は廊下。
イエローオーバルルーム(Yellow Oval Room、2階 2)
応接間。「オーバル」の名から大統領執務室だと思われる事があるが、執務室ではない。本来の「オーバルルーム」があるのはウエストウイングつまり官邸。両方とも「オーバル」(楕円形)なのが混同される原因になっている。
リビングルーム(Living Room、2階 3)
居間。
トリーティールーム(Treaty Room、2階 4)
条約調印の間。主に書斎として使用。
リンカーンベッドルーム(Lincoln Bedroom、2階 5)
寝室。
リンカーンシッティングルーム(Lincoln Sitting Room、2階 6)
寝室兼居間。
マスターベッドルーム(Maser Bedroom、2階 7)
主寝室。
マスタードレッシングルーム(Master Dressing Room、2階 8)
主更衣室。
ウエストシッティングホール(West Sitting Hall、2階 9)
「西の居間」。寝室兼居間にもなるホール。
イーストシッティングホール(East Sitting Hall、2階 10)
「東の居間」。寝室兼居間にもなるホール。
クイーンズベッドルーム(Queen’s Bedroom、2階 11)
寝室。
クイーンズシッティングルーム(Queen’s Sitting Room、2階 12)
寝室兼居間。
イーストベッドルーム(East Bedroom、2階 13)
東寝室。
ウエストベッドルーム(West Bedrom、2階 14)
西寝室。
プライベートダイニングルーム(Private Dining Room、2階 15)
大統領一家のための食堂。
ファミリーキッチン(Family Kitchen、2階 16)
大統領一家の台所
ビューティーサロン(Beauty Salon、2階 17)
美容室・理容室。
トルーマンバルコニー(Truman Balcony、2階 18)
#歴史にあるように、1952年に新設された区域。名前は設置させたトルーマン大統領にちなむ。

イエローオーバルルーム
2階 2

プライベート
ダイニングルーム
2階 15

トルーマンバルコニー
2階 18

3階

サードフロア(Third Floor)
センターホール(Central Hall)
中央ホール。
ミュージックルーム(Music Room)
音楽室。
ゲームルーム(Game Room)
娯楽室。
ワークアウトルーム(Workout Room)
トレーニングジム
サンルーム(Sun Room)

その他

テニスコート

ボウリング場

映画館

ジョギング専用路

プール

逸話「国旗常時掲揚」を表したホワイトハウス紋章

国旗を掲揚する時間は日の出から日の入りまでというのが、国際的な規定である。星条旗に強い愛着を抱くアメリカ人の多くは、ホワイトハウスにおいての国旗に関する慣習は広く認識されており、夜間に国旗を掲げたままにしておくことは、良好な慣習ではないと考えている。


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