ホタル
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「ホタル」「蛍」「螢」のその他の用法については「ホタル (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ホタル科 Lampyridae
ゲンジボタル Nipponoluciola cruciata
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
:昆虫綱 Insecta
:コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目:カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga
下目:コメツキムシ下目 Elateriformia
上科:ホタル上科 Elateroidea
:ホタル科 Lampyridae
Latreille1817

英名
Firefly
亜科


クシヒゲボタル亜科(エダヒゲボタル亜科) Cyphonocerinae

マドボタル亜科 Lampyrinae

ホタル亜科 Luciolinae

ミナミボタル亜科 Ototetrinae

Photurinae

Photinus pyralis が飛ぶLuciola lusitanica のオスの正面発光するホタル(日本)日本の河川でのホタルの群舞ホタルの発光部位は腹部の後方であるメスや幼虫も光る(画像は Lampyris noctiluca のメス)

ホタル(蛍、螢、?燿[1]、?[2])は、コウチュウ目(鞘翅目)・ホタル科 Lampyridae に分類される昆虫の総称[3]発光することで知られる昆虫であり、ホタルという名もその様から「火(ホ)を垂(ル)」として呼ばれるようになったが、ほとんど光らない種が多い[3]
概要

極地砂漠などの乾燥地を除いた全世界に分布していており、2000種以上が生息しているとされる[4]幼虫時代を水中で過ごす水生ホタルと、陸上の湿地で過ごす陸生ホタルがいる[5][6]。ただし水生ホタルは世界で10種類ほどしか知られておらず、そのうち日本にはゲンジボタルヘイケボタルクメジマボタルの3種類が生息している[4]

日本で「ホタル」といえば一般的にはゲンジボタル Nipponoluciola cruciata を指すことが多い[7]本州四国九州に分布し、九州地方では5月上旬から、東北では7月頃から羽化する[8]

日本では50種ほどのホタルが確認されているがほとんどは南西諸島に分布しており、本州、四国、九州では、ゲンジボタルヘイケボタルヒメボタル、クロマドボタル、オバボタル、オオオバボタル、スジグロボタル、ムネクリイロボタル、カタモンミナミボタルのおおむね9種類が観察される[9]

南に下った台湾では60種以上が生息しており、初夏にホタルを鑑賞する観光行事も行われている[10]

ゲンジボタルの成虫が初夏に発生するため、日本ではホタルは風物詩と捉えられており、夜の蛍の発光を鑑賞する「蛍狩り」が行われる[注釈 1]。日本を含む東アジアにおいて、蛍の成虫は必ずしも夏だけに出現するものではない。例えば朝鮮半島中国対馬に分布するアキマドボタル Pyrocoelia rufa は和名通りにに成虫が発生する。西表島で発見されたイリオモテボタル Rhagophthalmus ohbai は真に発光する。
形態

成虫の体長は数mmから30mmほどで、甲虫としては小型から中型である。体型は前後に細長く、腹背に平たい。特に前胸は平らで、頭部を被うことが多い。よくある色合いは全体に黒っぽく、前胸だけが赤いというものである。その体は甲虫としては柔らかい。オスとメスを比べるとメスのほうが大きい。メスは退化して飛べない種類があり、さらには幼虫のままのような外見をした種類もいる。光でコミュニケーションする種では触角は糸状で細いが、フェロモンを使う種では鋸歯状だったり、クシ状だったりするものもいる。成虫期間は約1-2週間。

幼虫はやや扁平で細長い。頭部は胸部に引っ込めることができる。胸部に短い三対の歩脚があり、腹部の後端に吸盤があって、シャクトリムシのように移動する。
食性


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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