ホホジロザメ属 Carcharodonの現生種は、ホホジロザメ C. carcharias 1種のみ。
メガロドン Carcharodon megalodon絶滅種。カルカロドン・メガロドン(あるいは単にメガロドン)と学名で呼ばれることも多い。歯の化石しか見つかっていないが、推定全長13メートル、ジンベエザメに匹敵する大きさの巨大な捕食者だったと考えられている。ただし、まだ学問的に完全に決着がついたと言える状況ではないものの、近年では本種との関係性自体否定され、学名も Carcharocles megalodon またはOtodus megalodonを支持する場合が多い。
人間との関係人間とホホジロザメの大きさの比較
ホホジロザメは、サメの中でも人を襲った記録が多く、スティーヴン・スピルバーグ監督の出世作である映画『JAWS』に登場するサメのモデルとされたことから、英語圏でMan eater sharkという俗称がつくほどに「人喰いザメ」のイメージが定着した。サメの中では世界最大のジンベエザメと並んで一般によく知られ、「サメ」と言えば、大口を開けたホホジロザメがイメージされることも多い。
巨大な体、大きな顎、鋭い歯をもち、泳ぐのが速く、獲物の探知に優れているなど捕食者としての能力の高さの上に気性も非常に荒いことから、襲われれば最も危険なサメであり、世界中で死傷事故が発生している。
サーフィンの最中や、貝などの漁で潜水しているとき、海水浴場での遊泳中に襲われる場合が多い。噛み付かれると致命傷になることがしばしばあり、死に至らなくとも手足を切断されるような重傷を負うことがある。サメにより人が襲われる事故は、例えばオーストラリアだけで1791年から2006年までの約200年間に668件が発生しており、その内191人が死亡している。 この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
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低水温に耐えられるホホジロザメは、温帯から亜寒帯の広い海に生息し、時期によっては亜熱帯海域にまで進出する。さらに沿岸域の浅い所で生活し、昼行性であるため、サメと人の活動が重なる機会の多さが、事故の起きる要因になっている。
空腹でない限りは何も襲わず、こちらから危害を加えなければ何もしてこないと考えられているが、主食となるアザラシと、水中にいる人間を見間違えて襲っているという見解がある。ホホジロザメが人を襲う理由は、獲物にアザラシやオットセイなどの海生哺乳類が多く、サーフィン時の人間の動きや、ウェットスーツを着て足ヒレを動かす姿が、サメからはアザラシの輪郭と同じに見えるためだと考えられている。
サメ事故の予防策としては
目撃情報や生息情報のある危険海域に近づかない。
光を反射するアクセサリーや飾りの付いた水着の着用は避ける。これは釣りに使われるルアーと同じく、サメを誘き寄せてしまう効果がある。
色の明暗がある水着やサーフボードを利用する。黒と白の縞模様など、なるべく明るい色の入ったものが望ましい。鮫は明暗が分かるので、アザラシなどと勘違いされることを避けることができるとされている。
海中での排尿・排便を避け、怪我や月経による出血がある場合は泳がない。鮫は嗅覚がとても優れているので、臭いに寄って来る可能性がある。
などが挙げられるが、狂暴でない個体が突然人を襲う例もあり、サメが人を襲う根本的な理由はわかっていないため、ホホジロザメに限らずサメ類による事故の予防には、サメとの遭遇そのものを避けることが重要になる。 「人食いザメ」のイメージから、他種のサメによる事故と混同される例もあるが、1876年から2004年の間に確認された人身事故は224件あり、その内63件が死亡事故である。場所別に見ると、アメリカ合衆国西海岸が最も多く84件(うち死亡事故7件)、次が南アフリカで47件(同8件)、3番目はオーストラリアで41件(同27件)。他に、地中海やニュージーランドでの被害も多い。日本では、2000年に1件の死亡事故が確認されている。上記のデータは国際サメ被害目録によるものであり、他にも下記のような事故が起きている。
世界のホホジロザメによる事故
日本のホホジロザメによる事故
1992年3月8日 愛媛県松山沖タイラギ貝漁中に潜水夫が行方不明になった。ウェットスーツや通信ケーブルが切り裂かれており、その切断面の形状から、体長約5メートルのホホジロザメに襲われたものと断定された。