ペーパー・ムーン
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イモジンP・J・ジョンソン鈴木れい子青木和代
ミス・オリージェシー・リー・フルトン片岡富枝
牧師ジェームズ・N・ハレル北村弘一
牧師の妻リラ・ウォーターズ島美弥子
ミスター・ロバートソンノーブル・ウィリンガム平林尚三
駅長ジャック・ソーンダース千葉順二
カフェのウェイトレスジョディ・ウィルバー山田礼子
パール・モーガンリズ・ロス高村章子
法執行官エド・リード加藤正之
リボン店の店員ドロシー・プライス沼波輝枝
エドナ・ハフドロシー・フォースター斉藤昌
フロイドバートン・ギリアム阪脩
リロイランディ・クエイド
不明
その他江本はつみ
上山則子
水鳥鉄夫
上田敏也
谷口泰司
広瀬正志江本はつみ
広瀬正志

演出佐藤敏夫
翻訳木原たけし
効果遠藤堯雄
桜井俊哉
調整前田仁信
制作東北新社
解説淀川長治
初回放送1982年5月9日
日曜洋画劇場1984年5月19日
『名作洋画ノーカット10週』
※DVD収録

スタッフ

監督:
ピーター・ボグダノヴィッチ

製作:ピーター・ボグダノヴィッチ

共同製作者:フランク・マーシャル

原作:ジョー・デヴィッド・ブラウン

脚本:アルヴィン・サージェント

撮影:ラズロ・コヴァックス

編集:ヴァーナ・フィールズ

主な受賞歴

第46回アカデミー賞(1973年)

受賞:助演女優賞(テータム・オニール

ノミネート:助演女優賞(マデリーン・カーン)、脚色賞(アルヴィン・サージェント)、音響賞



第31回ゴールデン・グローブ賞(1973年)

受賞:有望若手女優賞(テータム・オニール)


トリビア

演技の経験も少なかった
テータム・オニールは、当時わずか10歳でアカデミー助演女優賞を手にした。この最年少受賞記録は未だに破られていない。後に監督は、テータムが受賞したのはその努力の賜物だと証言している。

モーゼとアディを演じたライアン・オニールとテータム・オニールが実の親子ということもあってか、映画の中でも2人は本当の親子かもしれないとも解釈できるところがミソである(アディの母親は、少なくとも3人の男性と関係があったという設定になっており、3分の1以上の確率で本当の父親である可能性がある)。

原作小説の題名は『アディ・プレイ』だったが、監督は「ヘビのようだ」と気に入らなかった。会社に変更を求めたが、10万冊以上売れている原作だったため容易に聞き入れてはくれなかった。監督は困り果て、友人であるオーソン・ウェルズに『ペーパー・ムーン』という題名ではどうかと相談すると、「良いタイトルだ、表題だけで売れる」と絶賛され、劇中のカーニバルの写真屋で「紙製の月」の上にアディが乗りたがるシーンを追加したことで、現在の題名が許可された。やがて、映画が公開されると、原作の題名も『ペーパー・ムーン』と変更になった。

タイトルの『ペーパー・ムーン』は、劇中挿入歌として使われている1935年の流行歌『It's Only a Paper Moon』(『イッツ・オンリー・ペーパー・ムーン』、歌:ビリー・ローズ、イップ・ハーバーグ、ハロルド・アーレン)から拝借したものである。ただし、ビデオ版では歌が異なっている。

原作では舞台がアメリカ南部であるが、当時は南部を舞台とした映画が多かったため、映画では中西部に変更されている。この他にも、原作に大幅に手が加えられており、エンディングも撮影中にはまだ決まっていなかった(ラストシーンは、スタッフが未舗装の道に迷い込んだ時に、偶然見つけた場所から発想されている)。

当時はすでにカラー映画がメインになっていたが、あえてモノクローム作品として制作されたのは、主演の2人が恐慌という時代設定に合わない金髪で青い目をしていたのを隠すためである。

モノクロのもうひとつの理由は、監督によれば「白黒の方が映画として表現力が増して見えるからだ」という。また手法として、カット割り無しで一気にシーンを撮影する場面が多く見られる。これは、観客を自然に引き込ませる意図を狙ってのことだが、演技する側にとっては難題であり、直線のドライブシーンは36回も撮り直された。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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