補足すると、上の定義において、B は A の各要素をその列の非零要素の数で割ったものである。 従って、B の各列の和は 1 になっている。
B は推移確率行列と呼ばれ、あるページからあるページへリンクによってジャンプする確率を表しているものと考えられる。 Brin & Page (1998)によれば、あるページAのページランクPR(A)は、次の式で定義される[6]。 P R ( A ) = ( 1 − d ) + d ∑ i = 1 n P R ( T i ) C ( T i ) {\displaystyle PR\left(A\right)=\left(1-d\right)+d\sum _{i=1}^{n}{\frac {PR\left(T_{i}\right)}{C\left(T_{i}\right)}}} リンクに属性 rel="nofollow" を加えることで、同リンクをページランクの計算対象から除外することが可能となっている。これは、ブログにおけるコメントスパムへの対策などを主目的として、2005年のはじめにGoogleにより提案されたものである。例えばページAからページBにリンクする場合、ページBのURLを仮にhttp://ja.wikipedia.org/とするならば、<a href="http://ja.wikipedia.org/" rel="nofollow"></a>とすることで、ページBがページAから受け取る(便宜的表現)ページランクは無となる。 なお、Wikipediaを含むMediaWikiの外部リンクにはすべてこの属性を持たせている。これは、Wikipedia(MediaWiki)が宣伝の道具に利用されるのを防ぐためである。 Buzzurl、del.icio.usといったソーシャルブックマークにおいても、ブックマークスパム対策として、この属性が使われる傾向にある。
別の定義式
P R ( T n ) {\displaystyle PR\left(T_{n}\right)} :ページAにリンクしているページ T n {\displaystyle T_{n}} のページランク。仮にページAに対して3つのページがリンクしているとした場合、 T 1 {\displaystyle T_{1}} から T 3 {\displaystyle T_{3}} までの各ページを表す。
C ( T n ) {\displaystyle C\left(T_{n}\right)} :ページ T n {\displaystyle T_{n}} に含まれる他ページ(Aでも T n {\displaystyle T_{n}} でもないページ)へのリンクの総数。(注:『他ページ』に内部リンクが含まれるのか否かについてはstub)
d:ダンピング・ファクター。通常0.85に設定されるが、作為的にページランクを上げようとする者に対しては、より小さい値に設定される。(常に 0 ≤ d ≤ 1 {\displaystyle 0\leq d\leq 1} )
rel="nofollow"
脚注[脚注の使い方]^ Langville & Meyer 2011, Glossary - PageRank.
^ Brin & Page 1998.
^ アメリカ合衆国特許第 6,285,999号
^ Lisa M. Krieger (2005年12月1日). “ ⇒Stanford Earns $336 Million Off Google Stock”. San Jose Mercury News, cited by redOrbit. 2009年2月25日閲覧。
^ Richard Brandt. “ ⇒Starting Up. How Google got its groove”. Stanford magazine. 2009年2月25日閲覧。
^ Brin & Page 1998, 2.2.1 Description of PageRank Calculation.