ペンネーム
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田河水泡(たがわ すいほう、漫画家) - 本名の姓「高見沢(たかみざわ)」をもじって「田河水泡(たかみず あわ)」というペンネームにしたが誤読され、それが定着した

みなもと太郎(みなもと たろう、漫画家) - 本名の下の名前「源太郎(げんたろう)」を苗字+名前に見立て、更に読み替えたもの

回文


沖水幹生(おきみず みきお、ファンタジー作家)

七河迦南(Nanakawa Kanan、推理作家)

西尾維新(Nisio Isin、小説家) - 訓令式ローマ字で回文になっている

駄洒落


阿佐田哲也(あさだ てつや、小説家) - 麻雀を打っているうちに徹夜してしまい思わず「朝だ! 徹夜だ!」と言ってしまったことから

二葉亭四迷(ふたばてい しめい、小説家・翻訳家) - 「くたばってしめえ」という自嘲から(由来とされる父親から罵倒されたとの説は誤り)

ティーナ・カリーナ(Tina Kariina[3]) - 本名「田中里奈」の英名風のアーティスト表記にした

その他


西村京太郎(推理作家) - 姓は友人の、名は息子の物を取って組み合わせた

椎野剛一(しいの ごういち、鉄道技術者) - 本名は西尾源太郎。国鉄C51形蒸気機関車にちなむ

複数人によるペンネーム

脚本・作画・監修など複数人での共同執筆にあたって、一つのペンネーム(共同筆名、共有筆名)を使用し、単独の個人(自然人)であるかのような名義にすることもある。岡嶋二人は、「おかしな二人」からペンネームをとった2人組の推理作家である。このうちCLAMPは4人組、どおくまんは個人のペンネームであり、4人の漫画家集団のユニット名(プロダクション)でもある。逆にモンキー・パンチは単独名義だが兄弟での名義とされていたこともあった。「Category:共有筆名」も参照

小説家

安達瑶(官能小説)

エラリー・クイーン(推理小説)

大森兄弟(純文学)

岡嶋二人(推理小説)

鷹見緋沙子(推理小説)


漫画家

介錯

久遠ミチヨシ - 夫婦漫画家。漫画担当の妻(綾尾幻)とイラスト担当の夫で分担。

CLAMP

どおくまん - 「どおくまん」自体は個人のペンネームでもあり、漫画家集団としてのプロダクションの名前でもあった[4]

にざかな

西岡兄妹

藤子不二雄 - 藤子・F・不二雄藤子不二雄A

室山まゆみ - 姉妹漫画家。まゆみ(真弓)は姉の本名。

やきうどん

ゆでたまご


作曲家

杉岡弦徳 - アルバム「恋猫 ―猫とあたいとあの人と―」を制作するに当たって集まった杉本眞人岡千秋弦哲也徳久広司の合同ペンネーム。命名者は小西良太郎[5]


擬人名称

作家集団や企業など、自然人ではない団体が、著作権管理などの目的で便宜的に個人(自然人)として見せるため、個人名のペンネームを用いることがある。ドラマやアニメなどの原作・脚本名義で使用される。一つの過程に複数人が共同作業で関わるために特定個人の業績と分けられない場合があり、これを解決するためのもの。

東堂いづみ -東映アニメーションが使用。『おジャ魔女どれみ』(原作)、『プリキュアシリーズ』(原作)など。

八手三郎 - 東映が使用。スーパー戦隊シリーズの脚本等。平山亨の個人ペンネームでもある。

矢立肇 - サンライズが使用する。ガンダムシリーズ(共同脚本)など。

葉村彰子 - 逸見稔を中心とした脚本家集団。『水戸黄門』『大岡越前』『江戸を斬る』など。

魔久平(ま・くへい) - エド・マクベインにあやかった、『太陽にほえろ!』のシナリオライターチーム(岡田晋吉他)の共同筆名

シブサワ・コウ - コーエー(現 コーエーテクモゲームス)が信長の野望シリーズなどでプロデューサー名義として使用。同社創業者の襟川陽一の個人ペンネームでもあり、同社のブランド名でもある。

文月えがく - 電通がCMソング作詞の際に用いる。

ニコラ・ブルバキ - 数学者の結社が教科書刊行に際し作成使用。結社自体を指しても使われるようになった。

個人を秘匿するためのペンネーム「アラン・スミシー」も参照

アメリカの映画業界には、何らかのトラブルで監督やスタッフがキャストとして名前を公表することを拒否した場合、また権利関係が不明確な場合には「アラン・スミシー」というペンネームでクレジットされる制度が存在していた。また日本においても同様の事態に陥った際、アラン・スミシーをもじった名称でクレジットされる例がある。

19世紀以前のヨーロッパでは、女性が執筆業を行うことは風変わりなことと考えられたため、ブロンテ姉妹の Acton Bell、Currer Bell、Ellis Bell のように男性名が使用された。

20世紀のアメリカでは、一年に2冊の本を出版するのは異例なため、スティーヴン・キングは別名義で実力を試したかったことからリチャード・バックマン名義で一年に2冊の出版を行った。
「ペンネーム」と意味が近い語

ペンネームは、文章や漫画作品などの発表時に使用されるものだが、それ以外にも本名とは別の名を名乗ることがある。
ラジオネーム
ラジオネーム」を参照
ハンドルネーム
ハンドルネーム」を参照アマチュア無線(日本・外国問わない)では英語人名の短縮形に近い(「石井」さんだと欧文モールス符号では短点だらけになってしまい手間がかかる。使われるのは常に姓ではなく名)。
俳号
俳号」を参照
活動家名
かつて社会主義共産主義の活動家によく見られた例で、政治活動を行うときに使う本名以外の名前。著述活動もこの名で行っているため、ペンネームと呼ぶ事もある。党派によってはその党派組織内部で用いられたことから、「組織名」という言い方もある。本来は地下活動などのための偽名・変名であるが、公で活動できる立場になった後もその時の名前を継続して用いた。また本人は地下活動を行った経験が無くても、先人の例に倣って、活動家名を用いる事がある。有名な例がヴィリー・ブラント。他にも、ウラジーミル・レーニン(本名は姓がウリヤノフ)、ヨシフ・スターリン(本名は姓がジュガシヴィリ)、不破哲三(本名:上田建二郎)、日向翔(本名:荒岱介)、倉川篤(本名:松崎明)、雨宮処凛(本名:河村信子)、砥川春樹(本名:土井敏邦)、志葉玲(本名:金井玲)、増山麗奈(本名:金井麗奈)、桜井誠(本名:田誠)など。また、志葉玲の場合は活動当初は金井玲という本名で記事の執筆、講演活動、ドキュメンタリー映画の制作を行っていたが、後にペンネームを用いている場合がある。さらに、広河隆一(本名:廣河隆󠄁一)や長沢栄治(本名:長澤榮治)のように、活動家の本名が旧字体の場合はわかりやすいように旧字体の部分を新字体で記載する場合もある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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