ダニー・デヴィートが演じる。名家コブルポット家の長男として誕生する。その凶暴さと奇妙な外見から、生まれて数日後のクリスマスに両親に下水道に流された。閉鎖された動物園でペンギンに育てられて成長する。
その後、サーカスに入団して仲間を増やしていき、地下の下水道を拠点にして犯罪を繰り返す。自分の出自を求めて、サーカスのギャングを使った自作自演により、赤ん坊を救った英雄として地上に現れる。ゴッサム・シティの市役所で戸籍記録を調べ上げ、自分の出自を知る。
マックス・シュレックの陰謀から彼と共謀して市長選に出る。しかし、愛されたことがないため人の心を理解できず、自らの発言からバットマンに失脚させられる。自分を簡単に見捨てたシュレック、全ての愛される子供、バットマンに対する復讐を誓い、戸籍記録を調べた際にリストアップしていた両親と愛情に恵まれた長男を部下に命じて誘拐させる。シュレックの長男を拉致しようとするが、シュレックの説得と彼に対する憎しみからシュレックの長男を見逃し、シュレックを誘拐した。
ロケット弾で武装したペンギンを使ってバットマンを殺そうとする。しかし、ペンギンのコントロールを奪われ、自分がロケット弾の攻撃を受けて重傷を負う。誘拐した子供も救出され、バットマンを狙い撃とうと傘を取ったが、銃が仕込まれているものではなくオモチャの傘であり、ろくに反撃できなかった。最期は「氷水でもいいから…」と喉の渇きを訴えて生き絶え、その言葉を聞いたペンギンたちに見取られて池の中に水葬された。
真っ白な皮膚に、尖った鼻、ひれのような手、黒い液が口から染み出している。汚れたベビータイツによだれかけをつけ、羽毛のコートを羽織っている。武器はマシンガンや刃を仕込んだ傘で、これで相手に催眠術をかけることもできる。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
演 - コリン・ファレル、日本語吹替 - 金田明夫
カーマイン・ファルコーネ(英語版)の右腕でナイトクラブ「アイスバーグ・ラウンジ」のオーナー。この頃の彼はペンギンと呼ばれているのを極端に嫌っている。
ドラマ
『怪鳥人間バットマン』 (1966年?1968年)
演 - バージェス・メレディス、日本語吹替 - 大塚周夫
1960年のテレビドラマではバージェス・メレディスがコミカルに演じた。計算高く、バットマンとロビンの行動を先読みして犯行に及ぶ事が多く、度々バットマンもその計算高さには手を焼く事が多かった。その映画である『バットマン オリジナル・ムービー』では、ジョーカー、リドラー、キャットウーマンの三人と暗黒連邦を結成する。ペンギン型の潜水艦を用意する。
『GOTHAM/ゴッサム』 (2014年-2019年)
演 - ロビン・ロード・テイラー、日本語吹替 - 阪口周平
権力を手にする以前の若いオズワルド・コブルポットとして登場。原作ではカーマイン・ファルコーネやサルバトーレ・マローニと同世代だが、本作中では年下である。ファルコーネ・ファミリーの幹部であるフィッシュ・ムーニーの傘持ち係から徐々に伸し上がっていく。
警察にフィッシュを密告した事がバレ、その制裁としてジム・ゴードンに殺されかけるが見逃される。その後、ゴードンとは積極的に協力関係を築こうとしている。
生き延びたコブルポットはファルコーネと密約をかわし、マローニの組織に潜り込む。知能と残虐な手段でマローニ・ファミリーで様々な功績をあげるが、フィッシュによりスパイであることが発覚する。マローニによる処刑から逃走したコブルポットは、ファルコーネ・ファミリーの一員として迎えられて、フィッシュのナイトクラブを引き継ぐ。
ファルコーネの暗殺者にマローニの暗殺を企てさせ、敢えて失敗させる事で、ファルコーネ・ファミリーとマローニ・ファミリーの戦争を始めさせる。ファルコーネを殺そうとした際にゴードンに阻止される。現れたフィッシュと対決し、彼女を海に突き落とす。そして、自らがゴッサムの王だと宣言する。
性格は腰が低く臆病だが、強い野心とサディスティックな本性を隠している。細身で黒のシングルブレスト。髪型は前髪を垂らして後頭部を逆立てている。フィッシュに片足を折られたことから障害が残っており、ベインとの銃撃戦の中で手榴弾によって左目を負傷したことから後遺症で視力が低下したためモノクルを着用する。シーズン5最終回では紫色のタキシードにシルクハットをかぶって登場する。
『The Penguin (原題)』
演 - コリン・ファレル
上記の『THE BATMAN-ザ・バットマン』に出てくるペンギンを主人公としたHBO-Max配信のスピンオフドラマ作品。2023年2月より撮影開始される[9]。
本編ラストシーンから1週間、水没したゴッサムシティの裏社会のボスとなった後の活躍を描く。
アニメ
『バットマン (アニメ)』
デザインは『バットマン リターンズ』を元にしている[10]。アイスバーグ・ラウンジを経営するフィクサーとして描かれた。
声優はポール・ウィリアムズ。日本語版は富田耕生。
『ザ・バットマン』
ブルースの執事、アルフレッドの祖父が仕えていたコブルポット家の出身。過去にアジアで活動していた。没落したコブルポット家を再建する為に犯罪を行う。