ポップな曲調でありながら歌詞やテーマに社会的事象への風刺を取り入れることも多く、前述の「哀しみの天使」や、1991年のソビエト連邦の崩壊にインスピレーションを受けミュージックビデオで社会主義リアリズム的をカリカチュアライズした「ゴー・ウエスト」が有名。
U2の「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム」をHi-NRG調にした上で、ボーイズ・タウン・ギャングがカヴァーした「君の瞳に恋してる」とのメドレーにするなど、その発想力が注目を集めることも多い。(なお、このカヴァーを聴いたU2が激怒し、両者の関係が悪い時期があったが、その後和解したという)。2013年発売のアルバムではブルース・スプリングスティーンの「The Last to Die」をディスコカバーしている。
ボーカルのニール・テナントは1994年にゲイであることをカミングアウトしている。前述のヒット曲「ゴー・ウエスト」の原曲は、メンバーに2名のゲイを含みながらもまだ同性愛に寛容でなかったニューヨークを活動拠点としていた1970年代の音楽グループ、ヴィレッジ・ピープルが、ゲイのメッカである(西方にある)サンフランシスコへの憧れを歌った曲であるほか、ペット・ショップ・ボーイズのライヴパフォーマンス自体にもゲイ的な表現が目立つ。ニールのカミングアウトについては、ゲイを公言している元ブロンスキ・ビート、コミュナーズ(英語版)のジミー・ソマーヴィル(英語版)が、イギリスのマスコミに「彼らはゲイのくせにそれを言わずにいい子ぶりやがって!」と発言し、それが流布したことからカミングアウトせざるを得なかったとも言われている。
2003年には、ベスト盤『ポップアート』を発表。その中の1曲「フランボヤント」のミュージック・ビデオには『欽ちゃんの仮装大賞』など日本の映像が使われ、話題を呼んだ。
2009年にブリット・アワードの生涯功労賞を受賞した[8]。
2013年、長年在籍していたパーロフォンからコバルト・レーベル・サービス(英語版)に移籍[9]。同年6月に移籍後初となるオリジナル・アルバム『エレクトリック』を発売。
他のプロジェクト
ニール・テナント - バーナード・サムナー(ニュー・オーダーのヴォーカル)と、ジョニー・マー(元ザ・スミスのギタリスト)からなるグループである「エレクトロニック」にボーカルとして参加。
ディスコグラフィ詳細は「ペット・ショップ・ボーイズの作品」を参照
オリジナル・アルバム
『ウエスト・エンド・ガールズ』
『哀しみの天使』
『イントロスペクティヴ』
『ビヘイヴィアー:薔薇の旋律』
『ヴェリー』
『バイリンガル』
『ナイトライフ』
『リリース』
『ファンダメンタル』
『イエス』
『エリシオン?理想郷?』
『エレクトリック』
『スーパー』
『ホットスポット』
日本公演
1989年 - MCMLXXXIX Tour
7月4日・5日・6日 - 日本武道館(東京)
7月8日 - 大阪城ホール(大阪)
7月9日 - レインボーホール(愛知)
1991年 - Performance Tour
3月11日 - 代々木体育館(東京)
3月12日 - 大阪城ホール(大阪)
3月14日 - 横浜文化体育館(神奈川)
3月15日 - 日本武道館(東京)
2000年 - Summer Tour 2000
6月14日 - パシフィコ横浜(神奈川)
6月16日・17日 - 東京国際フォーラム(東京)
6月19日・20日 - Zepp Osaka(大阪)
6月21日 - Zepp Fukuoka(福岡)
2002年 - Fuji Rock Festival 02
7月27日 - 苗場スキー場地区 Green stage(新潟)
2007年 - SUMMERSONIC 07
8月11日 - 舞洲サマーソニック特設会場(大阪)
8月12日 - 幕張メッセ(千葉)
2013年 - SONICMANIA 13
8月9日 - 幕張メッセ(千葉)
2013年 - SUMMERSONIC 13
8月11日 - 幕張メッセ(千葉)
2019年 - The Super Tour
4月1日 - 日本武道館(東京)
4月2日 - フェスティバルホール(大阪)
プロデュース
エイス・ワンダー
カイリー・ミノーグ
ダスティ・スプリングフィールド - What Have I Done To Deserve This?(邦題:「とどかぬ想い」)
ボーイ・ジョージ - The Crying Game(映画クライング・ゲーム主題歌)
ライザ・ミネリ - ルージング・マイ・マインド
マドンナ
レディー・ガガ
ガールズ・アラウド
デヴィッド・ボウイ(1996年のシングル曲「Hallo Spaceboy」のリミックスを担当)
ロビー・ウィリアムズ
関連項目
トム・ワトキンス(en:Tom Watkins (music manager)) - 元マネージャー。他にブロス、イースト17などを手掛けた。
脚注[脚注の使い方]
出典^ a b c d e f Ankeny, Jason. Pet Shop Boys 。