ベータマックス
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コマ送りしてもブレない特性からアニメオタクのステータスとなった[17]。テレビアニメ『J9シリーズ』の名前の由来でもある。
1981年8月 - フロントローディング採用機 SL-J10 発売
1982年3月 - リニアタイムカウンター搭載、厚さ8cm「VIDEO PROFEEL」SL-F11 発売
ベータ方式カムコーダ1号機「Betamovie」(ベータムービー)BMC-100P
1983年
4月 - Beta hi-fi対応VTR1号機 SL-HF77 発売
7月 - ベータ方式カムコーダ1号機「Betamovie」(ベータムービー)BMC-100 発売
10月 - HiFiプロセッサー増設でBeta hi-fi対応可能な「BetaPlus」SL-HFR30 発売
1984年
1月25日 - ベータマックス販促キャンペーン第1弾「ベータマックスはなくなるの?」
1月26日 - ベータマックス販促キャンペーン第2弾「ベータマックスを買うと損するの?」
1月27日 - ベータマックス販促キャンペーン第3弾「ベータマックスはこれからどうなるの?」
1月28日 - ベータマックス販促キャンペーン第4弾「ますます面白くなるベータマックス!」
1985年
2月 - 5.6MHz Hi-Band VTR「BetaPRO」SL-HF900 発売(ベータマックス発売10周年モデル、水平解像度270本以上)
7月 - 5.6MHz Hi-Band カムコーダ「Hi-Band Betamovie」 BMC-600 発売
9月 - リニアスケーティングメカ搭載機 SL-HF705 発売
1986年
2月 - 5.6MHz Hi-Band VTR「BetaPRO II」SL-HF900mkII 発売(ワイヤレスエディターにジョグダイヤルを採用)
9月 - 6.0MHz Super Hi-Band VTR「BetaPRO3000」SL-HF3000 発売(水平解像度280本以上)
11月 - リニアスケーティングメカ、デジタルメモリー搭載機 SL-HF1000D 発売
1987年
2月 - 6.0MHz SHB Hi-Band カムコーダ「Betamovie PRO」 BMC-3000 発売
10月1日 - EDベータ VTR1号機「EDBataPRO」EDV-9000 発売(水平解像度500本以上)
1988年6月 - EDベータ方式カムコーダ「ED CAM」EDC-50 発売
1990年11月 - SL-2100 発売(ベータマックス発売15周年記念モデル)
1993年4月1日 - ベータ方式最後のVTR SL-200D 発売
2002年8月27日 - ベータ方式VTRの生産終了を発表[18]
2009年10月1日 - 家庭用ベータ方式VTR1号機「SL-6300」が重要科学技術史資料(未来技術遺産)として登録される(登録番号:第00038号)[7]。
2015年11月10日 - ソニーがベータ方式ビデオカセットを2016年3月で生産終了することを発表[2]
その他
放送用の規格として、カセットハーフの大きさを同一とした別方式ベータカムを開発して松下電器のMフォーマットと対抗、こちらでは機器サイズのコンパクトさ、編集システムのラインナップなどで市場を制し、放送用ビデオ機器のデファクトスタンダードとなり、松下主導のMIIフォーマットを圧倒した。
テレビ神奈川などで放送されていた『SONY MUSIC TV』は、ベータマックスのプロモーションを兼ねた番組でもあった。βIIモードの最長録画時間(200分)が当時のVHS標準モード(160分)より長いことをアピール材料として、VHS標準モードで録画しきれない時間で構成される番組を制作した。また、アニメ映画の『銀河鉄道999』2作などがビデオソフトになった際も同様の理由でVHS版ではカット版になっている(洋画のようにカセット2本組とするには短すぎてコストがかさむ)。
ベータマックスが日本市場で敗退した大きな要因として「アダルトビデオでVHSに負けたから」という指摘がある[15][19]。1980年代前半の業界黎明期のアダルトビデオメーカーはいずれも小規模なものだったことから、多くはテープコピーなどの機材に2つの規格の機器を揃えるだけの経営体力がまだ無く、アダルトビデオがVHS普及の一翼を少なからず担ったという見方は根強く存在している[19]。そうしたこともありパナソニック(旧松下電器)の「れんたろう」や東芝の「レンタルポジション」といったレンタルビデオ再生に適したVHS機のCMでもそれを思わせるシーンが出てくるほどだった。後のBlu-ray DiscとHD DVDの競合でも初期からアメリカのアダルト業界は安価なHD DVDの支持を表明したため[20]、これによって東芝率いるHD DVD陣営に有利になるのではないかとの憶測が飛び交ったが、その直後にBlu-ray Discでもアダルトビデオが作られている[21]。
アメリカで販売を開始した際、アメリカの著作権法には日本のような私的複製に関する例外規定がなかったため、録画機を製造したソニーや実際に録画を行った個人が、映画会社のユニバーサル・シティ・スタジオから著作権侵害で訴えられた。音楽業界や消費者、著作権法を改正しようという議員まで巻き込んだ8年にわたる激しい裁判の結果、ソニーが勝訴。無料の放送を録画することは著作権法違反に当たらないとの判断が下された。日本ではベータマックス事件(英語版)[22]、ベータマックス訴訟と呼ばれる[23]。
1983年12月にソニーはパイオニアからLD-7000のOEM供給を受けてレーザーディスク陣営でビデオディスク戦争に加わった。その際の商品名がレーザーマックス(LASERMAX)LDP-150であり、ベータマックスの韻を踏んでいる。
ベータマックスと呼ばれる、豚や鶏の血を固めたフィリピンのストリートフードがある。この料理の名前はビデオテープのベータマックスに由来する。
Beta規格ビデオデッキの愛称
ソニー「ベータマックス」(Betamax)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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