ベース_(弦楽器)
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一般にはそのほとんどがいわゆるエレクトリック・アップライト・ベースで、これは、エレクトリックベースから派生した楽器である[2]。使用頻度は低い。ポップス系の音楽を演奏することを前提としており、弾き(アルコ)には対応していないが、ネックや指板、ブリッジの形状はコントラバスに似せてあり、フレットレスで、奏法的にもコントラバスに近い技術を要求される。音を電気的に増幅するため、音量に関しては必ずしも共鳴箱を持つ必要がなく、音質の調整に必要な最小限の大きさにとどめてあるか、まったく備えていない。

数は少ないが、コントラバスから派生したモデルもある。エレクトリックベースから派生したモデルが弦長860mm前後であるのに対し、コントラバスと同様の1040mm前後の弦長を持ち、弓弾きが可能な大きく湾曲したブリッジを持つのが特徴である。
アコースティックであり、ホリゾンタルであるもの

ホリゾンタル・horizontalは「水平」の意味である。英語的には発音は正しくない[注 1]。使用頻度は低い。アコースティック・ベース等と呼ばれるものが代表的。構造はアコースティック・ギターとほぼ同じで、エレクトリックベースとほぼ同じ長さや形状のネックを持つ。演奏法はエレクトリックベースとほぼ同じ。
エレクトリックであり、ホリゾンタルであるもの

そのほとんどがエレクトリックベース。略し方・愛称はさまざまでエレクトリックベース、ベースギター、エレキベース、エレベ、電気ベースなどとも呼ばれる。主な演奏者にはブーツィ・コリンズ、ラリー・グレアム、フレッド・トーマス[注 2]、アンディ・フレイザー[注 3]、メル・サッチャーらがいた。

アメリカのフェンダー社から発売されたプレシジョンベースがその草分け。指板にフレットをつけた("フレッテッド")ことにより正確な音階が出せるという意味で、プレシジョン(正確な)という名前が付けられた。フレットのないものもあり、単に「フレットレスベース」と呼ぶと「エレクトリックベースでフレットのないもの」を指すことが多い。

なおエレクトリックであるもののうち、楽器本体内部に共鳴箱を持たせてその振動をも増幅するものは区別して「エレアコ」「セミアコ」等と呼ぶことが多く単にエレクトリックベースと言った場合は楽器本体内部に共鳴箱がないソリッドボディのものを指すことが多い(エレクトリックアコースティックギターを参照)。
備考

芸術ユニットの明和電機は弦に荷造り用のゴムを用いた「ゴムベース」なるフレットレスベースを製作して実際に楽曲演奏で使用したり、スピーカー内蔵してコンパクトに収納出来るモデルを市販化した。後にボディーをエレキベース風にした「ゴムベースII」も製作している。
弦楽器以外のベース
バス

バスはオペラの男性低音歌手を指す。ソウルドゥーワップでは、ベース・シンガーと呼ぶ[注 4]
ベースホーン楽器

バスクラリネットバストロンボーン、バスサキソフォンなどを指す。
キーボード・ベース

シンセベース[注 5]などを指す。
低音ペダルボード

パイプオルガンなどを指す。
ウォッシュボード・タブベース

パイプオルガンなどを指す。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ホーリズントルが正しい発音である。対義語の垂直は、ヴァーティカルとなる。
^ ジェームス・ブラウンのバンドのベーシスト。
^ ロックバンド「フリー」のベーシスト。
^ テンプテーションズのメルヴィン・フランクリンらが有名。
^ 奏者としてはブーツィ・コリンズらが知られている。

出典^ Davis, John S. (2012) (英語). Historical Dictionary of Jazz. Lanham, MA, Toronto, Plymouth, UK: Scarecrow Press. pp. 105. .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-0-8108-7898-3. https://books.google.com/books?id=OqfrqNncZXAC&q=bass+guitar+dictionary&pg=PA105 2021年1月7日閲覧。 
^ エレクトリック・アップライト・ベース 2021年1月6日閲覧

関連項目

コントラバス

エレクトリックベース

アコースティック・ベース

エレクトリック・アップライト・ベース

シンセベース

5弦ベース

6弦ベース

7弦ベース

8弦ベース

ベーシスト

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