1959年に公開された今作を監督した名匠ウィリアム・ワイラーは『ベン・ハー』で興行面の大ヒットで得た知名度や世界的な名作としての評価においてその揺るぎない地位を獲得した。第32回アカデミー賞にて作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞を始めとした11部門を獲得。 2003年版の『ベン・ハー』はチャールトン・ヘストンのプロダクションであるアガメムノン・フィルムズが2003年にビデオ用に製作した80分のアニメ映画である。ベン・ハー役の声をチャールトン・ヘストン自身が演じている。 2010年版の『ベン・ハー』は、監督はスティーヴ・シル 2016年版の映画『ベン・ハー』は、監督はティムール・ベクマンベトフ、脚本はジョン・リドリーとキース・クラーク(Keith R. Clarke)、主演はジャック・ヒューストンが務めた。2016年8月19日に全米公開され、日本公開予定は2017年[15]だったが最終的には日本での公開は見送られ、2017年2月8日にBlu-ray Disc、DVDが発売された。 2016年の映画『ベン・ハー 終わりなき伝説
2003年の映画
2010年のTVムービー
2016年の映画詳細は「ベン・ハー (2016年の映画)」を参照
2016年のオリジナル続編映画
出版物
原書初版: Ben Hur: A Tale of the Christ (New York: Harper & Brothers)、1880年
省略版 : The definitive modern abridgment.(New York: Bantam Books)、1956年
日本語訳:
『星をめあてに』、松本赴訳、警醒社書店、1916年、全746頁[16]。『ベン・ハー : 圧制・闘争・栄光』松本恵子訳、英宝社、1951年、全294頁[17]。『全訳ベン・ハー』新訂版、松本恵子訳、英宝社、1960年、全296頁[18][19]。『ベン・ハー』白石佑光訳、新潮社〈新潮文庫〉、1960年、全328頁[20]。「バンタム版の省略本を底本にした自由訳」[5]。『ベン・ハー』飯島淳秀訳、角川書店〈角川文庫〉、1960年、全280頁[21][22]。『ベン・ハー : キリストの物語』、辻本庸子、武田貴子訳、松柏社〈アメリカ古典大衆小説コレクション 1〉、2003年、全593頁、ISBN 477540024X[23][24]。
漫画
『ベン・ハー』1、2、角田照雄 作画、女子パウロ会、1985年[25]。
藤子不二雄は1951年12月に高校3年でプロデビューしたが(新聞連載『天使の玉ちゃん』)、藤子不二雄の1人・藤本弘は、それよりも前から『ベン・ハー』の漫画化を構想していた。緻密なキャラクター設定を含む構想ノートが70枚以上残されている[26]。 1952年の高校卒業時の春に宝塚市の手塚治虫邸を訪問し手塚と初対面した際に、藤子は『ベン・ハー』の漫画原稿を数枚持参している。手塚はNHKの『藤子不二雄ショー』にゲスト出演した際に「そのときは『上手だ』とほめたけれども、彼らが帰ったあと、その日は(驚嘆のあまり落ち着いて)描けやしませんよ。『すごい新人が現われたなあ』と驚きました」と述懐している[27]。 藤子は手塚の紹介で出版社から単行本を依頼され、富山で長編漫画を執筆し、1953年7月に『UTOPIA 最後の世界大戦』を上梓して単行本デビューを果たす。
藤子不二雄の2度の漫画化構想