ベルリン
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ベルリンには多くの文化施設があり、その多くは国際的な評価を受けている[21][115]。多様性や活発さは「ツァイトガイスト・メトロポリス」Zeitgeist Metropolis(時代潮流の中心地)として大都市の中で流行を創り出すイメージに結び付いている[116]。ベルリンにはオーケストラやオペラハウスが世界で類を見ない規模で集積している。またベルリンには非常に多彩なアートシーンがあり、420の美術館がある[117]

多くの若者や国際的なアーティストがベルリンの街には居住し、ベルリンは若者や大衆文化の欧州での中心地として確立している[118]。ベルリンの文化的な役割は2003年に発表された毎年行われる欧州最大の音楽業界の国際見本市ポップコム(Popkomm) が15年開催されていたケルンからベルリンに移されることにより拡大している[119]。その後、ユニバーサルミュージックMTVが欧州の本部をベルリンに、メインスタジオをシュプレー川沿いのフリードリヒスハインに移転することを決めている[120]。2005年、ベルリンはユネスコのユネスコ創造都市ネットワークに「デザイン」部門で参加している[20][121]
メディア2015年ベルリン国際映画祭の会場ディ・ヴェルトを発行するAxel Springer AGの本社

ベルリンには、多くの国際的なメディアや、地元のテレビ局やラジオ局がある[122]

公共放送のベルリン・ブランデンブルク放送(RBB)はベルリンに本拠地を置いている。民間放送ではMTVヨーロッパ(英語版)やN24(英語版)がベルリンに本社を置いている。ドイツの国際放送事業体であるドイチェ・ヴェレはテレビ部門をベルリンに置いている。ドイツのほとんどの放送事業者はベルリンにスタジオを持っている。アメリカの公共ラジオNPRはベルリンでFM放送を行っている。

新聞に関しては、ベルリンではドイツで最大数の日刊紙が発行されている。多くのブランケット判の地元紙、例えばBerliner Morgenpost(英語版)、Berliner Zeitung(ドイツ語版)、Der Tagesspiegel がある。またタブロイド判の3大紙や、様々な紙のサイズや政治姿勢の全国紙も発行されていて、Die Welt、Neues Deutschland(ドイツ語版)(かつては東ドイツの社会主義統一党機関紙)、Die Tageszeitungなどがある。

出版では、2つの大きなドイツ語の出版社である、ヴァルター・デ・グロイター(ドイツ語版)と、アクセル・シュプリンガー社は、書籍や定期刊行物、マルチメディア関連の出版物を発行している。

映画に関しては、ベルリンはヨーロッパの映画産業ドイツの映画産業の中心地である[123]。市内には1,000を超える映画やテレビ番組製作関連の企業と270を超える映画館がある。毎年300を超える国内や海外との共同製作の映画の撮影が地域で行われている。[62]歴史的に有名なバーベルスベルク・スタジオや映画制作会社ウーファはベルリン郊外のポツダムにある。ベルリンにはヨーロッパ・フィルム・アカデミーやドイツ・フィルムアカデミーがある。

ベルリンでは毎年ベルリン国際映画祭が開催される。ベルリン国際映画祭は1951年に創設された。1978年以来毎年2月に開催され、43万人の入場者を集める世界最大の映画祭である。2002年第52回での『千と千尋の神隠し』の金熊賞受賞など、多くの日本の作品も過去に様々な賞を受賞している[124][125]
博物館・美術館詳細は「ベルリンの博物館・美術館」を参照旧国立美術館ベルリン・ユダヤ博物館

ベルリンには153の博物館がある[62]。多くの博物館が一緒になったムゼウムスインゼル(博物館島)はユネスコ世界遺産に登録されている。[21]1841年に勅令によって「芸術と歴史の地区」と定められた。旧博物館ルストガルテンに建てられた。新博物館にはネフェルティティの胸像が展示され[126]旧国立美術館ペルガモン博物館ボーデ博物館は博物館島に建てられている。それぞれの博物館は別々に建てられているが、もはや収蔵品と建物の名称は必ずしも一致していない。

博物館島から離れた市内にも多くの博物館や美術館がある。絵画館は13世紀から18世紀にかけての巨匠の作品に焦点を当てている。新ナショナルギャラリー(英語版)はミース・ファン・デル・ローエにより建てられたモダニズム建築で、20世紀のヨーロッパ絵画を専門としている。


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