ベルリン
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ベルリンの経済で成長が著しいものにはサービス業の中でも情報技術や通信技術、メディア、広告、デザイン、バイオテクノロジー[61]、環境改善事業、輸送工学、医用工学がある。サイエンス・ビジネスパークがアードラースホーフ(ドイツ語版)地区にあり、世界では15番目に大きなテクノロジーパークである。研究開発部門はベルリンの都市経済において重要で、欧州連合の中ではベルリン=ブランデンブルク地域はトップ3の革新的な地域にランクされている[62]

2007 EUROSTAT[63]人口名目GDP/10億名目GDP/一人あたり
 ベルリン3,420,000? 85 / -$110? 24,900 / -$32,370
 ドイツ82,000,000? 2,482 / -$3,227? 29,500 / -$38,350
 EU27498,000,000? 12,363 / -$16,072? 24,900 / -$32,370

企業ポツダム広場にあるドイツ鉄道本社

シーメンスフォーチュン・グローバル500DAXにリストされている企業でミュンヘン以外にベルリンにも本社機能を置いている。株式会社化された国営のドイツ鉄道もベルリンに本社を置いている[64]。多くのドイツ企業や国際的な企業がベルリンにビジネスやサービスの中心を置いている。ベルリンには20の大きな雇用主となる大企業があり、代表的なものにはドイツ鉄道 (DB)、医療サービスのシャリテー、ベルリン市内の公共交通を担うベルリン市交通局(ドイツ語版) (BVG)、様々なサービスを提供するドゥスマン(ドイツ語版)やピーペンブロック・サービス(ドイツ語版)、ダイムラーBMWのオートバイ製造部門であるBMW Motorradがある。バイエル・シエーリング・ファーマ(英語版)やベルリン化学(ドイツ語版)など主要な製薬会社もベルリンに本社を置いている。

順位
企業
本社
従業員数
ベルリン市内従業員数
合計
1.ドイツ鉄道(DB)ベルリン18,543276,310
2.シーメンスベルリン/ミュンヘン13,066405,000
3.ベルリン市交通局(BVG)ベルリン10,59710,597
4.ヴィヴァンテスベルリン10,10410,104
5.シャリテベルリン9,8879,887
6.ドイツテレコムボン7,500247,000
7.ドイツポスト・DHL(ドイツ語版)ボン6,500470,000
8.ベルリン州立銀行(ドイツ語版)ベルリン6,4306,430
9.カイザース・テンゲルマン(ドイツ語版)ミュールハイム・アン・デア・ルール6,22618,350
10.ダイムラーシュトゥットガルト6,000260,100
11.メトロデュッセルドルフ5,632301,063
12.ドゥスマンベルリン5,60056,377
13.ベルリン市清掃サービス(ドイツ語版)ベルリン5,4595,459
14.ヴァッテンフォールベルリン5,42138,179
15.WISAG(ドイツ語版)フランクフルト・アム・マイン5,100-

観光・コンベンション

2017年現在、ベルリンには約800の宿泊施設に約14万3000床を備えている[65]。同年、年間約1300万人の観光客が訪れ、延べ宿泊数は約3120万泊に達した[66]観光地ジャンダルメンマルクトのパノラマシャルロッテンブルク宮殿カイザー・ヴィルヘルム記念教会ベルリン動物園駅周辺

ベルリンは世界有数のコンベンション都市でもあり、欧州でも大きなコンベンションセンターとしてメッセ・ベルリンがある[19] 。そこではオーディオ・ビジュアルや家電関連の国際コンシューマ・エレクトロニクス展(IFA)や園芸関連のベルリン国際グリーンウィーク、世界最大の国際鉄道技術見本市イノトランス、国際的な旅行の見本市であるベルリン国際観光フェア(ドイツ語版)(ITB)など、各種見本市が開催され、多くのビジネス客が訪れる。
創造産業

音楽やエンターテイメントと言った創造産業はベルリンの経済にとり重要でかなり大きな部分を占めている。音楽や映画、広告、建築、ファッション、舞台芸術、研究開発、ソフトウェア産業[67] 、テレビ、ラジオ、テレビゲームなどは創造産業に含まれる。22,600の企業が創造産業に関わり、これらは中小企業が占めており合計186億ユーロの収益がある。ベルリンの創造産業は2005年のベルリンの市域内総生産の20%に寄与している[68]
交通
道路・鉄道・公共交通ベルリンの道路網2006年に開業したベルリン中央駅ベルリンの空港立地ベルリンの水路網

ベルリンの交通インフラは非常に複雑で多様であり、都市内を移動しやすくしている[69]。英国拠点のメディア「タイムアウト」の調査によれば、公共交通機関への地元住民らの満足度において、ベルリンが97%のランキング1位であった(2位は96%のプラハ、3位が94%の東京)。ベルリンは、交通網が広がった地下鉄で移動が簡単、近郊鉄道や路線バスを含め、快適、安全、定時運行が称賛の的となっている[70]

ベルリン市内には979の橋と197 kmの市街地の水路網があり、5,334 km (3,314 mi)の道路網が市内に張り巡らされている。アウトバーンは73 km (45 mi) をカバーしている。2006年には141万6000台の自動車がベルリンでは登録されている[71]。自動車の普及率は2008年には1,000人当たり358台で、ドイツ平均の1,000人当り570台に比べると低く、欧州の他の大都市に比べると低い普及率である[72]

鉄道の長距離路線はベルリンからドイツ国内の主要都市や他の欧州の近隣国に路線を広げている。地域輸送では近隣のブランデンブルク州バルト海方面へ路線が広がっている。ベルリン中央駅は2006年に開業し欧州では最大の立体交差型の鉄道駅である[73]。ドイツ鉄道 (DB) によってハンブルクミュンヘンケルンなど主要都市とは高速列車ICEインターシティで結ばれている。また、東西急行やベルリン-ワルシャワエクスプレスなどの国際列車EC)によりモスクワパリワルシャワウィーンアムステルダムとも結ばれる。スイス方面へもICEや夜行のOBB Nightjetで結ばれている。ベルリン市交通局(BVG) とドイツ鉄道が複数の高密度都市交通システムを管理している[74]

交通機関駅/ 路線/ 路線距離年間旅客数運営者/ 備考
S-Bahn166 / 15 / 331 km (206 mi)3億7600万人DB/ ベルリン市内や周辺部を結ぶ近郊路線。これ以外にREの路線がある。
U-Bahn173 / 10 / 147 km (91 mi)4億5700万人ベルリン市交通局/ベルリンの地下鉄路線。週末は24時間運行。
トラム398 / 22 / 192 km (119 mi)1億7100万人BVG/ 主な運行路線はベルリン東部地区。
バス2627 / 147 / 1,626 km (1,010 mi)4億700万人BVG/ ベルリン市内全ての地区で運行。46の夜間路線がある。
フェリー6系統BVG/ 市内すべての公共交通機関は運輸連合が組まれているため、同種のチケットで利用が可能。[75]

空港「ベルリン空港」も参照

かつては西ベルリンベルリン・テンペルホーフ空港(2008年廃港)とベルリン・テーゲル空港(2020年廃港)が、東ベルリンベルリン・シェーネフェルト空港(2020年廃港)があったが、2020年10月31日に開港したベルリン・ブランデンブルク国際空港に統合された。


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