ベビーブーム
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ユニセフの報告書によると、アフリカでは今後35年間にわたって、高い出生率と妊娠・出産可能な年齢の女性の数の増加でおよそ20億の赤ちゃんが誕生し、アフリカ大陸の人口は2倍に増加、18歳未満の人口はおよそ10億人に達すると見込まれている [1]

2050年までに、アフリカは世界のすべての出生の約41%、5歳未満のすべての子供の40%、世界のすべての子供 (18 歳未満) の37%を占めると予測されている。アフリカ大陸は、1950年の1 平方キロメートルあたり8人から2015年には39人に増加し、20世紀半ばまでには約80人に増加すると予測されている[2]
カナダ
イスラエル
ルーマニア

法令770号(Decre?ei、1967?1989):妊娠中絶と避妊の禁止により、ルーマニアでベビーブームが起こり病院が過密状態になった。1967年12月26日のシカゴトリビューンの記事によると、あまりに病院が過密であったため、医師は女性に自宅出産を懇願した。記事はまた「妊娠中の女性は病院のベッドを共有しなければならず、病気の赤ちゃんはグループで酸素テントに入れられていた」と述べた。ルーマニアのベビーブームは、国民の健康に影響を与えた。1967年に禁止される前は、妊娠中絶が唯一の避妊法だった。ルーマニアの指導者ニコラエ・チャウシェスクの民族主義的政策は、ベビーブームにさらに貢献した。支配的な民族グループの人々がより多くの子供を持つことを奨励するために、ルーマニア政府は、子供を持たない25歳以上の人への課税を含む、子供を持つための財政的インセンティブを確立した。これにより、多くの人々がより若い年齢で子供を産むようになり、ルーマニア人のパートナーとの出産が急増し、1980年代までに 1000人あたりの出産数は14.3に減少した。出生率を上げるために、チャウシェスクは法定結婚年齢を15歳に変更し、メディアキャンペーンを開始し、出産可能年齢のすべての女性に毎月の婦人科検査を義務付けた。これによりインセンティブへの支出が5倍近く増加したが、出生率は40%減少した[3]
日本日本の合計特殊出生率(TFR)と出生数(1000人単位)の推移。
第一次ベビーブーム

日本では1947年から1949年にベビーブームが起きた[4][注 1][5]。この3年間は出生数が250万人を超えており、合計すると約800万人程度の出生数となる。1949年の出生数269万6638人は戦後の統計において過去最多であり、この出生数は2019年の出生数86万5239人の約3.1倍である[6][7][注 2]。なお、この期間に生まれた世代は団塊の世代と呼ばれる。
第二次ベビーブーム

1971年から1974年までの出生数200万人を超える時期を指すことが多く、1973年の出生数209万1983人[8]がピークとなった。ただし、この出生数の増加は第一次ベビーブームと違い、合計特殊出生率の増加が伴われない出生数の増加である。なお、この期間に生まれた世代は団塊ジュニアと呼ばれることが多い[注 3]

しかし、日本においては、第二次ベビーブーム以降少子化の一途をたどり、未だに2020年代に入っても第三次ベビーブームは発生していない。詳しくは「団塊ジュニア#消えた第三次ベビーブーム」や「少子化#日本」などを参照のこと。
アメリカ
第一次世界大戦後のベビーブーム

1918年から1929年にかけてベビーブームが発生した。アメリカの出生率の推移 (1000人あたりの出生率).[9] 赤線で示してある1946年から1964年までの期間がベビーブームの期間である[10]
第二次世界大戦後のベビーブーム

1946年から1964年の18年間(アメリカ合衆国国勢調査局)、または1950年から1964年ごろにベビーブームが発生した。この時期に生まれたアメリカ人は約7820万人とされる。この世代が成長するにつれてアメリカ社会に及ぼした影響が多く、ベトナム反戦ヒッピー文化、ウーマンリブロックの興隆、そして現在はその世代の高齢化へと社会現象が移行しつつある。なおこの時期に生まれた世代をベビーブーマー (baby boomer) と呼ぶ。特に、1957年までに生まれた前期ベビーブーマー世代を"Baby Boomer cohort #1"、1958年からの後期ベビーブーマー世代を"Baby Boomer cohort #2"またはジェネレーション・ジョーンズと呼ぶこともある。
エコー・ベビーブーム

おおよそ1980年から1994年に再びベビーブームが発生した。この時期に生まれた世代を第二次ベビーブーム世代(エコー・ベビーブーマー (Echo baby boomers) 、あるいは単にエコーブーマー (echo boomers) )[11]ジェネレーションYミレニアルジェネレーション(ミレニアルズ)などと呼ぶことがある。詳細については「en:Millennials」も参照のこと。
イギリス「イギリスの人口統計」も参照

1960年代に合計特殊出生率が3.0近くに達し、10年以上にわたって出生数は90万人以上となった。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 1945年と1946年の公式の「人口動態統計」は存在しないが、1946年の出生数は、160万人程度と推計されており、ベビーブームの始期を1946とするのは適切ではない。
^ なお、1949年の出生数には本土復帰前の沖縄県での出生数は含まれず、2007年には出生率が高い同県が含まれていることから、実際の開きはさらに大きい。
^ ただし、団塊ジュニアという言葉には議論がある。「真性団塊ジュニアを参照。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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