ベノナ
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ボルチモア文書が捏造された証拠で、ヒスは冤罪だと証明できる[17][18]
ラッセル・ブラッドフォード(ロングビーチ警察歴史協会) ラルフ・ブラッドフォード(政治家)

FBIは他のタイプライターで、同じ文書を偽造できると知りながら隠蔽した[19]
アンソニー・サマーズ(ノンフィクション作家)

元ホワイトハウス顧問のジョン・ディーンは回顧録で、ニクソン大統領の主任弁護士チャールズ・コルソンが、ニクソンは下院非米活動委員会がタイプライターを複製したのを認めたと述べている。ニクソンは否定したが元FBI副長官のサリヴァンは、証拠を捏造するようFBIに依頼したら「フーバーは喜んで引き受けただろう」と語った。サマーズは偽造や偽情報を仕込んだ、不穏な記録があると指摘している[20]
アラン・ベルモント(FBI情報部長)

(上記の理由から)ベノナ文書を証拠として採用するのは不適切[21]
アメリカ国家安全保障局(NSA)

(上記の理由から)KGBの記録に、ヒスの名前が発見されたと”推定される”。アレスは”恐らく”ヒスであるとして、断定はしていない[22]
ジェフ・キッセロフ(歴史家)


ヒスに関する矛盾点[23]

暗号名”アレス”がメキシコシティにいた頃、ヒスはワシントンにいた。

ノエル・フィールド(NKVDのスパイ)を採用したとされる時期、フィールドはロンドン軍縮会議のため、アメリカ国内にいなかった。

ウィテカー・チェンバース(元共産党員)が証言した、ヒスが持ち帰ったとされるメモは彼の手元になかった。

ヘーデ・マッシング(共産主義者)は、国外追放の圧力の下で証言しており、虚偽の陳述をしている。

マッシングはヒスに会う1週間前、(氷点下になる)真冬のポトマック川で夫と遊泳したと証言。

マッシングは彼女の本を精査したFBIに、事実を隠すために捏造したことを認めた。

ヒスが米共産党の主宰者に車を寄付したという件で、譲渡証明書の署名が偽造されていた。

ドミトリー・ヴォルコゴノフ上級大将(反ソ連の公文書監督者)

ヒスがソ連の代理人として働いたことは一度もない[24]
ジュリアス・コビャコフ少将SVR

マッシングとフィールドの個人ファイルを調べたが、ヒスに関するものは1つもなかった。ヒスは”アレス”ではない[25]
ヴィクター・ナヴァスキー(ジャーナリスト)

アレン・ワインスタインの著書『偽証罪: ヒス・チェンバース事件』に登場する全員が誤用されたと答え[26]、その1人サム・クリーガーはワインスタインから慰謝料をもらい、謝罪と訂正を公表すると約束したが守られていない[27]

ベノナ文書を根拠にヒスをスパイとする人々は、みずからが支持する情報だけを集めて、ウラジーミル・パブロフ(外交官)が回顧録で否定した事など、相反する反証を無視している。ベノナ文書は冷戦構造を歪曲するために利用された[28]

ハーベイ・クレア(歴史学教授)

『米国にソ連のスパイがいた』は大枠として正しいが、細部は間違っていて単なる魔女狩りだった。小物のスパイは判明したが、その他は立証されていない[29]
アサン・テオハリス(FBI/ジョン・フーバー/米諜報機関専門の歴史家)

FBIはマッカーシズムを促進しながら、防諜の失敗を隠ぺいした[30]
アレン・ワインスタイン(官僚・歴史家・大学教授)

ベノナ文書は説得力はあるが、決定的ではない[31]
エドゥアルト・マーク(研究家)

ヒスは”アレス”だった可能性のある1人にすぎない[32]
ヴィターリー・パヴロフ中将(NKVD米国部副部長)

ハリー・ホワイトは工作対象でスパイではない。財務省には2人のエージェントがいて、それ以上の情報源は不要だった[33]
ブルース・クレイグ(諜報専門の歴史家)

交換された情報は法律の範囲内だったため、多くの人はホワイトの行動をスパイ行為と見なしておらず、現在の法的基準でもスパイ行為には当たらない[34]
ベン・ステイル(経済学者)

ホワイトはマルクス主義者ではなく、ケインズ経済学派である[35]
ヴェノナファイルに登場する暗号名

代表的な暗号名一覧[7]実名暗号名


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