ベトナム語
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注釈^ チュ・クオック・グーでは、短音記号「?」(ブレーヴェ)、狭母音記号「a, e, o」(サーカムフレックス)、非円唇母音記号「?, ?」(ホーン)、子音区別記号「?, ?」(ストローク)が用いられ、ベトナム語では、それぞれ d?u tr?ng「月の記号」、d?u m?「帽子の記号」、d?u moc(rau)「鉤[かぎ](髭[ひげ])の記号」、d?u g?ch ngang「横棒の記号」という名称で呼ばれる。
^ 唇音の一部(b ([?]/[?b]), ph ([f]) など)が、主母音 a, e, i(y), ie などと結合する時、中国中古音重紐音韻学牙音・唇音・喉音における介音 [i] と [i] ([?]) の違い)が反映される影響で舌音(t ([t]))〈極一部のみ、歯音(s ([s]/[?]))〉に変化している。
^ 音節頭子音 h-, k-, l-, m-, t- 及び、qu-(頭子音 q- + 介母音 u)に後続する開音節の場合、-i, -y のどちらの表記でも構わないことになっている(ベトナム政府は、-i の使用を強く推進している)が、固有語は -i 、漢越語(漢越音)は -y で表記される傾向にある。また、母音のみの音節(i, ui)の漢越語の場合は、必ず y, uy と表記される(例:mi「麺(中華そば)、麦」, ?i「アイロンをかける (南)」, qui「金箔」⇔ m? (m?)「美」, ?y「委、慰」, qu? (qu?)「鬼、詭」、 y「衣、醫、依」, hy (hi)「希、稀、犠」, k? (k?)「技、妓」, ly (li)「理、里、李」, ty (ti)「司、絲、卑」など)。
^ 二重母音 ??, ie(ye) の時も末母音はやや長めに発音される。
^ 本来 e [?] で表記される発音の時(実際の発音は、a の文字表記に影響されて [?] よりも、中舌寄りの [a] や [a] に近くなっている)。
^ 特に北部で見られる。
^ 短音記号(ブレーヴェ)を省略した ? である為(ay)。
^ 短音記号(ブレーヴェ)を省略した ? である為(au)。
^ qu?c「國」(漢越音) のみに現れる(原音は、qu?c)。
^ ia が介母音 u に後続する場合は ya、ie で音節が始まる場合と介母音 u に後続する場合は ye と表記される。
^ 音節末子音 -c, -ng で終わる閉音節でも、短母音ではなく、常に長母音(oo [?? (??)], oo [o? (oo)])としてやや長めに発音される為、主母音の円唇化によるわたり音と音節末子音の二重調音が起こらない。(例:sooc [???k? ??]「半ズボン」⇔ soc [??wk?p? ??]「リス」、soong [???? ?]「シチュー鍋」⇔ song [??w??m ?]「ハタ」)。
^ よく嗄[しわが]れたハ行(ガ行)のような音に聞こえることが多い
^ このほかに外来語や擬音・擬態語などに現れる oo がある(例:cooc-xe「女性用下着(ブラジャー)」、ac-cooc-?e-ong「アコーディオン」、loong coong「ごーん、どーん、じゃーん(銅鑼などの金属音)」など)
^ 特に西部で見られる。
^ このほかに外来語や擬音・擬態語などに現れる oo がある(例:goong「トロッコ」など)
^ このほかに外来語や擬音・擬態語などに現れる e, oo, oo(極稀)がある(例:sooc「半ズボン」、booc「トーチカ」、ooc-d?「オフサイド」、mooc-phin「モルヒネ」、sec「小切手」、tec-m?t「魔法瓶」、vec-t?「ベクトル」など)
^ このほかに外来語や擬音・擬態語などに現れる e, oo, oo(極稀)がある(例:xoong (soong)「シチュー鍋、ソースパン」、boong「(船の)デッキ、甲板」、choong「金梃子、バール」、goong「トロッコ」、pheng la「シンバル、銅鑼」、x?ng (s?ng)「シャベル、スコップ」など)
^ 中部方言では、3.thanh s?c(鋭調), 4. thanh h?i(問調), 5. thanh nga(転調)が、6.thanh n?ng(重調)に合流している為、更に数が減って3声調になっている。
^ 中国語の「第1声」「第2声」のような呼称ではなく、声調名で表される。声調の表記の順番(声調配列順)は明確には決まっておらず、辞書・参考書・学習書等によってそれぞれ異なる(最初は 1.thanh ngang [平調] から始まって、最後は 6.thanh n?ng [重調] で終わる場合が多く、少なくとも8通りは存在する)。
以下の表・図に示されている声調配列順(「a a a ? a ?」)は、日本のベトナム語関連書籍で最もよく用いられているものであり、このほかに「a a ? a a ?」、「a a a ? a ?」、「a a a ? a ?」等があるが、著者・出版社によって用いられる配列順に多少の差がある。
^ 音韻学では、高音調を「陰調」、低音調を「陽調」と表現する。平仄に照らし合わせると、声調の 1.thanh ngang [平調], 2.thanh huy?n [垂調](a, a)が「平(b?ng)」、3.thanh s?c [鋭調], 4.thanh h?i [問調], 5.thanh nga [転調], 6.thanh n?ng [重調](a, ?, a, ?)が「仄(tr?c)」となり、細かく分類すると、1.thanh ngang [平調], 2.thanh huy?n [垂調](a, a)が平声(binh)、4.thanh h?i [問調], 5.thanh nga [転調](?, a)が上声(th??ng)、3.thanh s?c [鋭調], 6.thanh n?ng [重調](a, ?)が去声(kh?)・入声(nh?p)となるので、更に高低(陰陽)で分類すると、1.thanh ngang [平調] (a) が「陰平声」、2.thanh huy?n [垂調] (a) が「陽平声」、4.thanh h?i [問調] (?) が「陰上声」、5.thanh nga [転調] (a) が「陽上声」、3.thanh s?c [鋭調] (a) が「陰去声・陰入声」、6.thanh n?ng [重調] (?) が「陽去声・陽入声」となる。但し、漢越音の声調に関しては、陽平声と陽去声(極一部)において、必ずしも全て理論的に当てはまる訳ではない(中古音にあった旧濁声母のうち、平声で次濁だったもの (子音 l-, m-, n-, ng-, nh-, d- [z/j], v- で始まるもの)は、2.thanh huy?n [垂調] (陽平声)ではなく、1.thanh ngang [平調] (陰平声)に、上声で全濁だったものの極一部は、濁上変去(6.thanh n?ng [重調] (陽去声)に変化)せずに、5.thanh nga [転調] (陽上声)になっている)。
また、聴覚的・音韻学史的視点によって、高低(陰陽)の分類が異なり、これは辞書・参考書・学習書等の声調配列順にも大いに関係している(聴覚的には、1.thanh ngang [平調], 3.thanh s?c [鋭調], 5.thanh nga [転調] (a, a, a) が「高 (陰)」、2.thanh huy?n [垂調], 4.thanh h?i [問調], 6.thanh n?ng [重調] (a, ?, ?) が「低 (陽)」となり、音韻学史的には、1.thanh ngang [平調], 4.thanh h?i [問調], 3.thanh s?c [鋭調] (a, ?, a) が「高 (陰)」、2.thanh huy?n [垂調], 5.thanh nga [転調], 6.thanh n?ng [重調] (a, a, ?) が「低 (陽)」となる)。
^ 音韻学における去声(kh?)と入声(nh?p)の分類
^ 元々の意味は「下僕、しもべ」
^ ベトナムでは、日本中国などとは違い、数字の区切りを「.」(ピリオド)、小数点を「,」(コンマ)で表記する(フランス方式)。詳細は、小数点#二つの方式を参照。
^ 漢越語(漢越音)の「兆」に由来する(詳細は、命数法#大数の命数法を参照)。
^ 漢越語(漢越音)の「?」に由来する(詳細は、命数法#大数の命数法を参照)。
^ 北部地方:タインホア省より北(ニンビン省以北)、中部地方:タインホア省?ビントゥアン省、南部地方:ビントゥアン省より南(バリア=ブンタウ省以南)
^ 北部方言の一部(紅河デルタ地方)では、音節頭子音 n と l の混同が見られる。
^ 中国語普通話)の半上声(211)のように発音される。
^ ハノイ方言と同じように、?y の代わりに ?o「あの、その」を用いた親しみを込めた表現(ong ?o, ba ?o, co ?o, anh ?o, ch? ?o など)もある。
^ ハノイ方言とサイゴン方言においても、語彙の差異はあるが、一部を除けば、ほとんどが物の名詞の違いである(例:ch?a (北), s?a (南)「修理する」、beo (北), m?p (南)「太っている」、g?y (北), ?m (南)「痩せている」、to (北), l?n (南)「大きい」、be (北), nh? (南)「小さい」、r?i (北), r?nh (南)「暇な」、??t (北), m?t (南)「(値段が)高い」、nh?t (北), l?t (南)「味が薄い」、xe o to (北), xe h?i (南)「車」、xa phong (北), xa bong (南)「石鹸」、ngo (北), b?p (南)「とうもろこし」、m?m (北), mi?ng (南)「口」、o (北), du (南)「傘」、nem ran (北), ch? gio (南)「揚げ春巻き」、c?c (北), ly (南)「コップ、グラス」、thia (北), mu?ng (南)「スプーン」、d?a (北), n?a (南)「フォーク」、bat (北), to (南)「丼、茶碗」、l?n (北), heo (南)「豚」、rau mui (北), ngo ri (南)「コリアンダー(パクチー)」、nghin (北), ngan (南)「千(1000)」、ph? (北), ???ng (南)「道路、通り」、ngo (北), ki?t (中), h?m(h?m) (南)「路地」など)。

出典^ 田原洋樹. ベトナム語のしくみ. 白水社. p. 23. .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-560-06756-7 

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