日本ベジタリアン協会によれば、ビーガンの別名としてピュア・ベジタリアン(Pure Vegetarian)、純粋菜食を紹介し、そのほかでは上記と意味が同じものとしてビーガン、乳菜食、乳卵菜食を説明している[24]。国際ベジタリアン連合によれば、北米ベジタリアン協会がトータル・ベジタリアンとして植物性食品だけの人を指しており、北米で使われることが増えている[6]。ダイエタリー・ビーガン(Dietary Vegan)も同じ意味で、食事以外では動物の使用を排除するとは限らないとする[6]。フルータリアンでは、必須栄養素が充足できない[25]。
オリエンタル・ベジタリアン (Oriental Vegetarian) は、東洋の菜食主義で、肉、魚、乳製品、五葷(ごくん、精力のつく香の物)を摂取しない[26]。1970年代にインドの菜食主義を解説した論文ではピュア・ベジタリアンとして言及されている[27]。 国際ベジタリアン連合による最近の定義のページには、疑似菜食主義者の言葉はないが[6]、菜食主義者と紛らわしいとする分類を、過去に疑似菜食主義者 (Pseudo-Vegetarian) と説明しており以下が含まれる[22]。日本ベジタリアン協会では、国際ベジタリアン連合はペスコ・ベジタリアンやポーヨー・ベジタリアンを菜食主義だと認めていないとしている[24]。 菜食主義は以下のような動機によって選択される。
準菜食主義
ペスカタリアニズム(Pescetarian, Pesco vegetarian)魚乳卵菜食主義者。魚介類・卵・乳製品は食べる[22]。文献によっては、鶏は食べないと説明される[25]。アジアでの仏教思想に基づく食事でも魚介類は含まない[25]。獣肉をあまり食べない伝統的な日本の食事はこの構成に近い[25]。
ポーヨー・ベジタリアン(Pollo vegetarian、ポゥヨゥ・ベジタリアン[25])鶏卵菜食では、原則として、卵や鶏肉を食べる。米国ではラテン系アメリカ人やヒスパニック系はこの種類の食事をすることがあり、放し飼いにされた鳥を選ぶ傾向にある[25]。
セミベジタリアン(Semi-Vegetarian) - 一般人より少ない量の肉を食べる[22]。鶏や魚を食べる者はこれである[23]。
フレキシタリアン(Flexitarian) - 常に菜食というわけではない[6]。
マクロビオティック(Macrobiotic)
日本CI協会の解説では、マクロビオティックの食事は穀菜食が主体となる。動物性食品は、少量の小魚や魚介類にとどめ、牛、馬、豚、鶏などは基本的には食べない。[28]。蒲原聖可はベジタリアンの類型を解説した論文においてベジタリアンの一種と説明し、肉類を避けているがそれだけでなく、自然と調和するための独自の思想があるとしている[25]。詳細はマクロビオティックを参照。
動機
宗教ヒンドゥー教徒は殺生を行わない料理のみ摂取する