ベクタ形式
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多くの場合、OSにその機能のAPIがあるので、アプリケーションはその機能を呼び出すだけでよい。ディスプレイの何倍もの画素数であっても、内部に仮想フレームバッファを設定すれば可能となるが、そのためには大きなメモリが必要である。
ビットマップ画像のベクター化

逆は一般に難しい。なぜなら、逆問題だからである。一部の高度なソフトにはベクター化の機能を持つものもあるが、必ずしも万能ではない。2016年現在でも、新しい手法の提案などが学会等での研究発表で見られる分野である。
パフォーマンス




ベクタイメージビットマップ
ベクタイメージは品質の劣化なくサイズを変更可能

画像をピクセルの集合で表現しようとするビットマップと比べ、拡大、縮小、その他の変形を施しても図形イメージが基本的に劣化しないという特性を持つ。単純な図形で構成されている場合、ビットマップ画像よりもデータサイズは小さい。

しかしながら、写真のような画像から線や面を抽出して数値化することは現在の技術では困難であり、実際には、はじめからグラフィックソフトウェアを使用してベクタイメージを作成する場合を除いては、画像アプリケーションには使われない。すなわち、ロゴや非リアリスティックなイラストには向くが、そのほかの一般画像には不向きである。逆に文字のフォントデザインにおいては、拡大や縮小その他の変形が容易なことから、多用される。このようなベクタイメージの手法を用いた文字フォントを「アウトラインフォント」と呼ぶ。
出力
ディスプレイ

ラスタースキャンディスプレイにはラスタライズして表示される。

1950?1980年代のコンピュータでは、ラスタースキャンでの高精細な表示は高価につき(ラスタースキャンに必要なフレームバッファを構成できる性能と容量のメモリなどのため)難しいことから、図形の表示目的に、ベクタースキャンディスプレイが用いられていた(また当時はプロッターも活用された)。CADなどで使われた。ベクタースキャンでは、スキャンの速さを変えることでも輝度を変えることができる。これに対しラスタースキャンでは、ブラウン管電子銃は表示面を均等に走査するのであって、輝度は電子銃からの電子線の強さを変調することで表現している。
紙への出力

プリンターの多くもディスプレイ同様、ラスタスキャンを行っている。それゆえアウトラインフォントのテキストやベクタイメージを印刷するときは、OS上もしくはプリンターの内部で、高解像度にラスタライズされてから印刷している。

プロッターは、ベクター画像のデータを直接印刷する。これはペンなどを移動させて作図しており、図形処理言語が座標を指定して作図することからX-Yプロッタとも呼ばれる。プロッターは設計図面の印刷などに用いられる。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ビットマップ画像でも、部分的な差分などのために座標が付いているデータも少なくない。










画像ファイルフォーマット


対応ブラウザ(英語版)

SVG(英語版)


ラスターイメージ
ANI

ANIM(英語版)

APNG

ART

AVIF

BEF

BMF

BMP

BPG

BSAVE

CAL

CGM

CIN

CPC

DPX

ECW

EXR

FITS

FLIC

FPX

GIF

HDRi

HEIF

ICER

ICNS

ICO

ICS

IGES

ILBM

JBIG

JBIG2

JNG

JPEG

JPEG 2000

JPEG-LS

JPEG-HDR

JPEG XL

JPEG XR

MNG

MIFF

PBM

PCX

PGF

PGM

PICT

PICtor

Pixel

PNG

PPM

PSP

QOI

RAD

RGBE

SGI

TGA

TIFF

Logluv TIFF


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