ヘヴィメタル
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1960年代末から1970年代の初頭にかけてイギリス及びアメリカ合衆国などで広く発展した[1]ロックのスタイルのひとつである[2]

ハードロックとヘヴィメタルとの境界は明確ではなく、ハードロックとヘヴィメタルとを一括してHR/HM(または「HM/HR」)と呼ぶこともある。「ヘヴィメタル」という用語自体は1970年代前半から存在したが、ハードロックが1970年代前半にピークを迎えた後、同時期に台頭したパンク・ロックのスピード感を加味して独自の成長を遂げたジャンルである。

代表的なヘヴィメタルバンドとして、レッド・ツェッペリンブラック・サバスジューダス・プリーストアイアン・メイデンスコーピオンズAC/DCなどが挙げられる。
概要

日本における基本的な略称はメタル。他にHM、ヘヴィメタ、ヘビメタ[注 1]など。

このジャンルに分類されるバンドのサウンドは、ハードロック[4]同様、エレクトリック・ギターのファズやディストーションを強調した、ラウドなものであるのが基本である。

ハードロック/ヘヴィメタルは1970年代半ばごろから、アリーナ・ロックや産業ロック的なバンドと、アルバム志向のヘヴィメタルバンドに分かれる傾向も見られた(後述)。

また、時代を経るにつれてシーンの細分化が進んだことから、ヘヴィメタルは様々なサブジャンルを持つようになった。詳細は「ヘヴィメタル#ヘヴィメタルのサブジャンル」を参照
詳細
音楽的特徴

メンバー構成は、ロックバンド一般に見られるものとあまり変わらないことが多い。ギタードラムボーカルベースを主軸とする。ジャンル名のとおり音の「ヘヴィさ」が重視されるため、ギターやベースのチューニングを下げて通常より低い音が出せるようにしている場合がある。

ヘヴィメタルではギターソロが重視される場合が多く、たいていの場合は1曲の間にギターソロが挿入される。またドラムソロやベースソロも行われることも多く、よりも演奏で魅せるような曲やインストゥルメンタルの曲も多い。こういった傾向から、速弾きなどのテクニカルな演奏を得意とするプレイヤーを多く生み出しており、エフェクターなど音楽機材の進化と多様化に多大な影響を与えたとも言われている。代表的なギタリストには、ジミー・ペイジ[5]トニー・アイオミエドワード・ヴァン・ヘイレンマイケル・シェンカーアンガス・ヤングイングヴェイ・マルムスティーンスティーヴ・ヴァイらがいる。

通常は強いディストーションをかけ、リフはパワーコードを主体とした力強い音でミュートを効かせながら刻む場合が多い。ヘヴィメタルバンドにはギタリストが2人いることが多い。リードギター担当とリズムギター担当に分かれている場合と、2人が同じリフを弾いて重厚さを増す場合や、2人が交互にギターソロを弾くこともある。スケールにはペンタトニック、ハーモニック・マイナー・スケール[6]、フリジアン・スケールなどが用いられることが多い。

ヴォーカルは、1970年代のハードロックの頃から見られたように、高音域の金切り声でシャウトするもの、オペラのように朗々と歌い上げるもの、デスメタルではがなり立てたり、うめくようなデスヴォイス(グラウル、グラント)という歌唱法を用いるものなどがある。代表的なヴォーカリストには、ロバート・プラントオジー・オズボーンロブ・ハルフォードロニー・ジェイムス・ディオブライアン・ジョンソンらがいる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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