スキーターは友人であり、メイ・モブリーの母でもあるエリザベス（Elizabeth）の家で、ヒリーとその母ウォルターズ夫人と毎週トランプゲームの会をもっていた。あるときヒリーが、各家庭は黒人メイドのために別のトイレをつくるべきだと主張して、スキーターにジュニアリーグの会報誌にキャンペーン記事を掲載するよう依頼する。スキーターは嫌悪感を覚え、友人の黒人メイドたちが白人とはまったく異なる扱いを受けていることに気づく。スキーターはニューヨークの女性編集者から本心から書きたいテーマを探すことをアドバイスされ、黒人メイドの視点から黒人メイドの世界と雇い主の白人の本当の姿を描くことを決心する。そのためには黒人メイドに取材する必要があったが、白人と黒人の交わりが忌避され人種隔離政策が採られていた南部では、それはリスクが高い大変困難な事業であった。スキーターになかなか心を開かないエイバリーンであったが、エリザベスがエイバリーン専用のトイレを作ったのをきっかけに、スキーターの取材に応じることになった。ヒリーに解雇されて別の白人女性に仕えるようになったミニーもエイバリーンの姿を見て協力するようなる。スキーターは苦労しながらも黒人メイドたちの信頼を徐々に獲得し、また黒人メイドたちもあまりにひどい不当な扱いに自発的に協力するようになり、原稿はついに完成した。その過程でスキーターはカンスタンティーンに何が起きたかも突き止める。一方、執筆の代償はスキーターにとっても大きく、白人の友人と婚約者すべてを失ってしまう。

出版されるとスキーターの本は大きな反響を呼んだ。地名や人名は仮名にしてあったため、ヒリーは犯人探しを始め、友人たちに黒人メイドを解雇するよう差し向けた。本のおかげでニューヨークの出版社に就職が内定したスキーターは、そんな黒人メイドたちが気がかりではあったものの、エイバリーンにジャクソンには何も残っていないという助言を受けてニューヨーク行きを決心する。ヒリーの差し金で解雇されたミニーの夫は、怒ってミニーを殺そうとする。命からがら逃げ出したミニーはエイバリーンと電話で会話し、夫から自立して生きていくことを決心する。エイバリーンもヒリーの謀略にはまりエリザベスに解雇され、愛するメイ・モブリーと涙の別れをすることになるが、帰るバスの中でどうやって人生をやり直すか考える。登場人物たちは本の執筆を通して、二人の女性の間には何も分け隔てるものがないこと、お互いを理解しあえることを知る。
映画化詳細は「ヘルプ ?心がつなぐストーリー?」を参照

2009年12月、『バラエティ』誌はクリス・コロンバス、マイケル・バーナサン、マーク・ラドクリフのプロデュースにより映画化されると報じた。2010年10月13日、ドリームワークスは2011年8月10日に公開すると発表した[7]。
参考文献^ Memmott, Carol (2009年7月31日). ⇒“Kathryn Stockett's 'The Help' is the hot book this summer”. USA Today. ⇒http://www.usatoday.com/life/books/news/2009-07-29-the-help_N.htm 2009年10月20日閲覧。 
^ a b Calkin, Jessamy (2009年7月16日). ⇒“The maid's tale: Kathryn Stockett examines slavery and racism in America's Deep South”. The Daily Telegraph. ⇒http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/northamerica/usa/5844739/The-maids-tale-Kathryn-Stockett-examines-slavery-and-racism-in-Americas-Deep-South.html 2009年10月20日閲覧。 
^ ⇒“Kathryn Stockett's 'The Help' Turned Down 60 Times Before Becoming a Best Seller”. More Magazine. ⇒http://shine.yahoo.com/event/poweryourfuture/kathryn-stocketts-the-help-turned-down-60-times-before-becoming-a-best-seller-2523496/ 
^ Kehe, Marjorie (2010年5月14日). ⇒“With book sales still strong, 'The Help' will begin filming”. Christian Science Monitor. ⇒http://www.csmonitor.com/Books/chapter-and-verse/2010/0514/With-book-sales-still-strong-The-Help-will-begin-filming 2010年5月26日閲覧。 
^ Williams, Wyatt. “ ⇒Kathryn Stockett: Life in the belle jar”. Creative Loafing Atlanta. 2011年8月4日閲覧。
^ D'Souza, Karen. “ ⇒'The Help' is poised to become chick flick of the summer”. San Jose Mercury News. 2011年8月4日閲覧。
^ “ ⇒DreamWorks Sets New 2011 Dates” (2010年10月12日). 2011年10月17日閲覧。