ベアード抜きで撮影は進められ、そこに10万ドルの身代金を要求する脅迫状が届けられる。ゴシップ記者ソーラは、ベアードの同性愛スキャンダル記事を書くと話すが、エディは逆にホビーの熱愛記事のネタを提供する。ソーラの妹でやはり、ゴシップ記者のセサリーは、誘拐を聞きつけて記事に書くと話す。エディは彼女たちに決して真実を明かさず、明日の記事に載せないよう誘導する。事務所に戻り現金をカバンに詰めながら、エディはホビーに誘拐事件を打ち明けると、ホビーはエキストラを怪しむ。
エディはバート主演の『Singin' Dinghy』が撮影中のスタジオに行き、ディアナのお腹の子の父である監督のアーンを説得しようとするが、彼には妻子がいた。エディは穏便に出産させようと一計を案じる。その頃、誘拐犯たちはベアードに自分たちの共産主義思想を語って聞かせ、ベアードなりに彼らの思想を受け入れる。一方、撮影スタッフたちも怪しいエキストラを突き止める。
その夜、ホビーは会社からの指示で、女優のカーロッタを伴って自らの主演映画『ものぐさなお月様』の試写会へ赴く。その頃、同じ街のジョー・シルヴァーマンの事務所で話し合いが行われ、ジョーがディアナの産む子の里親となり、その後、彼女が養子として引き取ることでまとまった。一方、ホビーはカーロッタとの食事の席で、10万ドルの入ったカバンを目撃し、持ち去った男:バートを追跡する。ホビーはくつろぐベアードを見つけると、連れ帰る。バートと共産主義者たちはカッターで海に漕ぎ出すと、ソ連の潜水艦が現れる。バートは潜水艦に迎えられるが、10万ドルのカバンは取り落としてしまう。
翌朝、何事もなかったように戻り、すっかり共産主義に毒されたベアードは、エディに対し「資本論」(Capital)はあらゆる分野に通じると熱弁する。エディは平手打ちし、我に返させるとベアードを褒めて煽ててスタジオへ向かわせる。エディは秘書からディアナがジョーと結婚することになったと報告を受け、さらにソーラに対する口止めも成功する。
エディは27時間ぶりに懺悔するが、結局いらだってしまう。そして、いつもと同様に、エディの一日は始まるのだった。
エンドロールでは、初めにソ連の軍歌が流れる。 ※括弧内は日本語吹替
キャスト
エディ・マニックス - ジョシュ・ブローリン(高瀬右光)
ベアード・ウィットロック - ジョージ・クルーニー(小山力也)
ホビー・ドイル - オールデン・エアエンライク(川田紳司)
ローレンス・ローレンツ - レイフ・ファインズ(仲野裕)
ジョー・シルヴァーマン - ジョナ・ヒル(あべそういち)
ディアナ・モラン - スカーレット・ヨハンソン(佐古真弓)
C・C・カルフーン - フランシス・マクドーマンド(伊沢磨紀)
ソーラ・サッカー - ティルダ・スウィントン(山像かおり)
セサリー・サッカー - ティルダ・スウィントン(山像かおり)
バート・ガーニー - チャニング・テイタム(滝知史)
コニー・マニックス - アリソン・ピル
エキストラ - ウェイン・ナイト
アーン・セスラム - クリストファー・ランバート
ナタリー - ヘザー・ゴールデンハーシュ
ジョン・ハワード(共産主義者の脚本家のリーダー)- マックス・ベーカー
ベネディクト(共産主義者の脚本家)- パトリック・フィッシュラー
フレッド(共産主義者の脚本家)- フレッド・メラメッド
共産主義者の脚本家 - デヴィッド・クラムホルツ
共産主義者の脚本家 - フィッシャー・スティーヴンス
共産主義者の脚本家 - アレックス・カルポフスキ
共産主義者の脚本家 - グレッグ・ボールドウィン
ヘルベルト・マルクーゼ:ジョン・ブラサル
「ヘイル、シーザー!」の出演者 - クランシー・ブラウン
ラビ - ロバート・ピカード (水野龍司)
アシスタント・ディレクター - カイル・ボーンハイマー
「ヘイル、シーザー!」のプロデューサー:ロバート・トレバー
ソ連潜水艦の艦長 - ドルフ・ラングレン
ナレーター - マイケル・ガンボン