シャイマンによると『I Know Where I've Been 』製作段階で批判が起こった:この曲は、1988年の映画版後半の黒人街のシーンを観て思い付いた。関係者ほぼ全員から反対意見が出るとは思わなかった。「寂し過ぎ、説教くさい、合わない、トレイシーはもっと目立つ曲を歌うべきだ」。他の商業主義な作品のように人権を語りながら黒人登場人物を脇に追いやるようなことはしたくなかった。問題の中心部で黒人に目立つ曲を歌わせるより、トレイシーに彼女らしい曲を歌わせろだなんて。幸い、ハッピー・エンディングに繋がるこの瞬間を観客は受け入れてくれ、『ヘアスプレー』製作の中でも最も誇りに思える曲となった[7]。" ワシントン州シアトルにある五番街劇場での試験興行成功後、2002年8月15日、ニール・サイモン劇場でブロードウェイ公演が開幕した[8]。ジャック・オブライアンが演出、ジェリー・ミッチェルが振付、デイヴィッド・ロックウェルが装置デザイン、ウィリアム・アイヴィ・ロングが衣裳デザイン、ケネス・ポスナーが照明デザイン、スティーヴ・C・ケネディが音響デザイン、そしてポール・ハントリーが多くの独特のカツラを担当した。オリジナル・ブロードウェイ・キャストには、主演のトレイシー役にマリッサ・ジャレット・ウィノカー、エドナ役にハーヴェイ・ファイアスタインが配役された。他にリンク役にマシュー・モリソン、アンバー役にローラ・ベル・バンディ、ペニー役にケリー・バトラー、ヴェルマ役にリンダ・ハート、モーターマウス・メイベル役にメアリー・ボンド・デイヴィス、シーウィード役にコリー ・レイノルド、マトロン役にジャッキー・ホフマン、ウィルバー役にディック・ラテッサ、コーニー・コリンズ役にクラーク・ソレルが配役された。またカミラ・マーシャル、シェイナ・スティール、ジュディン・リチャードがザ・ダイナマイツに配役された。 トニー賞において12部門でノミネートされ、ミュージカル作品賞、脚本賞、楽曲賞、演出賞を含む8部門で受賞した。ウィノカー、ファイアスタイン、ラテッサはそれぞれ男優賞、女優賞を受賞した。6年以上上演され続け、2,642回公演ののち2009年1月4日に閉幕した[2]。ソレルは最後の10ヶ月復帰した。ファイアスタインとウィノカーは最終公演日に再度出演した[9][10]。 2007年10月11日、シャフテスバリー劇場にてウエスト・エンド・プロダクションのプレビュー公演が開幕し、10月30日に正式に開幕した。マイケル・ボールがエドナ役、メル・スミスがウィルバー役、新人リアン・ジョーンズがトレイシー役、トレイシー・ベネットがヴェルマ役、ポール・マニュエルがコーニー役、レイチェル・ウッディングがアンバー役、エリノア・コレットがペニー役、ベン・ジェイムズ・エリスがリンク役に配役された。ジャック・オブライアンによる演出、ジェリー・ミッチェルによる振付とブロードウェイの製作チームがロンドン・プロダクションで再結集した[11]。ローレンス・オリヴィエ賞において史上最高の11部門にノミネートされ[12]、新作ミュージカル作品賞の他、ジョーンズが女優賞、ボールが男優賞を受賞した[13]。約2年半、1,000回以上上演ののち2010年3月28日に閉幕した[14]。 2010年10月2日、メルボルンにあるプリンセス劇場でオーストラリア・プロダクションによる公演が行われ、批評的称賛を得た[15]。デイヴィッド・アトキンスが演出、『So You Think You Can Dance Australia 2003年9月、ボルチモアから最初の全米ツアー公演が始まり2006年6月に閉幕した[19]。カーリー・ジブソンがトレイシー役、ブルース・ヴィランチがエドナ役、テロン・ブルックスがシーウィード役、サンドラ・デニスがペニー役、スーザン・セラがヴェルマ役、ラモナ・コールがメイベル役(直後にシャーロット・クロスリーに交代)に配役された[20]。ロサンゼルスで上演した際、ブロードウェイ・オリジナル・キャストのトレイシー役ウィノカー、リンク役マシュー・モリソンが再演した。オリジナル製作チームの演出家オブライアン、振付師ミッチェルが中心となり製作された。ロン・ホイトが音楽管理、ジム・ブコヴィッチが音楽監督を全33ヶ月務めた[21]。 2006年7月、俳優組合に所属していないアメリカ人、アジア人俳優によるツアー公演がニュージャージー州アトランティックシティで開幕した。短編のカジノ版として6週間上演されたが、ツアー公演が始まると短編ではなくロレイン役をカットしたフル・バージョンで上演された。トレイシー役にブルックリン・パルヤー、エドナ役にジェリー・オボイル、ウィルバー役にダン・フェレティ、リンク役にコンスタンティン・ルソリ、シーウィード役にクリスチャン・ダンテ・ホワイト、ペニー役にアリッサ・マルゲリ、コーニー役にジャレット・マロン、ヴェルマ役にハッピー・マパートリン、アンバー役にパール・トーマス、メイベル役にイヴェット・クラークが配役された。東京、上海、北京でも公演が行われた。2010年4月25日、カリフォルニア州リバーサイドにあるフォックス・パフォーミング・アーツ・センターで閉幕した[22]。 ウエスト・エンド・プロダクション閉幕後、2010年3月30日、カーディフにあるウェールズ・ミレニアム・センターからイギリスおよびアイルランドのツアー公演がプレビュー公演が開幕し、4月7日から正式に開幕した。エドナ役はマイケル・ボール、ブライアン・コンリー、マイケル・スタークのトリプル・キャスト、ウィルバー役はレス・デニス、ナイジェル・プラナー、ミッキー・ドレンツのトリプル・キャスト、トレイシー役はローリー・スカースが配役された[23]。 2013年2月13日から、マンチェスターにあるロウリー劇場にて再びイギリス、アイルランドでツアー公演が開始した。エドナ役にマーク・ベントン、ヴェルマ役にルーシー・ベンジャミン、シーウィード役にマーカス・コリンズ、トレイシー役にフレイア・サットンが配役された[24]。2014年11月19日から22日、MMミュージカルズはクロイドンのフェアフィールド・ホールにあるアシュクロフト劇場で公演を行なった。トレイシー役にコリン・ミラー、エドナ役にアンディ・リングフィールド、ペニー役にナタリー・ケイヴが配役された[25]。 2015年3月、8月からマーク・ゴウシャーのプロダクションによる全英ツアー公演が始まることが発表された[26]。 全英ツアー公演成功以降初めて、2017年晩夏にイギリスでの再演が発表された[27]。 2006年、ネバダ州ラスベガスにあるルクソールにてラスベガス・プロダクションの公演が行われた。トレイシー役にカトリーナ・ローズ・ディデリクセン、リンク役にオースティン・ミラーが配役され、エドナ役はファイアスタイン、ウィルバー役はラテッサが再演した。90分間の一幕物の短編となった。『The Big Dollhouse 』、『(The Legend of) Miss Baltimore Crabs
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