発動機はプロペラと近接して設置され、プロペラの数と発動機の数は一致する場合がほとんどである。
ただし例外もあり、最初に動力飛行に成功した飛行機であるライトフライヤー号は、1基の発動機で2翔のプロペラを駆動する。また2基の発動機で12翔のプロペラを駆動する例もあるが、これは適切な発動機が無かった場合の推力向上法であり、既存の発動機を2基連結することで、『2倍の出力をもつ発動機』を確保したものである。
一般に、以下のように発動機を設けることが多い。
小型機では - 機首に1基(単発機)か、左右の主翼に1基ずつ(双発機)
三発機では - 機首と左右の主翼に1基ずつ [1]
大型機では - 左右の主翼に1/2/3基ずつ(多発機)
注)小型機と大型機の境目は、最大離陸重量5,700 kg(12,500 lb)が目安。
他に特殊な配置として以下のようなものもある。 プロペラ機は原理的にジェット機よりも遥かに低い速度で限界に達する。より大きな推力を得ようとしてエンジンの出力を上げてプロペラの回転速度を上げたところで、プロペラ先端速度が音速に近づくにつれ衝撃波が発生し、その衝撃波をつくりだすのに回転力が奪われて抵抗が増し、エネルギー効率が著しく減少するからである。 プロペラ機の最高速度記録は、レシプロ機ではF8F改造のレーサー『Rare Bear
串型 - ドルニエ Do X飛行艇、第二次世界大戦中の戦闘機ドルニエ Do 335、無給油世界1周のボイジャーなど。
双子型 - 2基のエンジンを並列に配置し、出力軸をギアボックスで連結して1つのプロペラを駆動する。採用機はHe 119、He 177など。
左右非対称 - BV 141、Rutan Boomerang
3発目の発動機を垂直尾翼に取り付け - ブリテン・ノーマン トライランダー
限界速度
現代のプロペラ機の例
小型機
単発機小型単発機(セスナ 175C)
ビーチクラフト ボナンザ
セスナ152、172、182、206、208
パイパー チェロキーシリーズ
富士重工 T-7
ジブコ エッジ540
双発機小型双発機(ビーチクラフト スーパーキングエア B200)
BAEシステムズ ジェットストリーム
ビーチクラフト キングエア
パイパー セネカ
ブリテン・ノーマン アイランダー
ピアッジョ P.180 アヴァンティ
三発機
ユンカース JU 52
大型機
旅客機
ボンバルディア DASH8
サーブ 340
サーブ 2000